
キキョウ
2025年7月3日、参議議員選挙が公示された。
自民党を筆頭に、諸党派が乱立している。立憲民主党、国民民主党、維新の会、公明党、共産党、れいわ新撰組、社会民主党、参政党、保守党、その他、10党派を超える。党には党是があるから、それだけ異なった政策があるというわけだ。ところが、本当かどうかは解らないが、メディアが伝えるところだと、いずれの党も物価高が政策の焦点で、その対策として、消費税をさげろ、交付金を出せ、年金を改正しろ、、、等が主張されているという。
もし、そうであるなら、10以上の党が乱立する必要はない。せいぜい、2~3の党で決着できる。しかも、そうした議論は衆議院のテーマだ。ところが多政党が乱立しているのは、なぜなのか。
党派が乱立するのは、相応の根拠があるはずだ。
政治学者に聞きたいところだが、私が思うに、政治的な課題が明瞭でないから細かなことで、候補者が乱立する。たとえば立憲民主党と国民民主党では、どこがどう違うのか。参政党と保守党ではどこが違うのか。社民党と共産党ではどこが違うのか。自民党と維新の会はどこが違うのか。そしてなにより、議員自身が政党を渡り歩いでいる。政治的な課題が曖昧となっているから、議員たちは自身が当選できる党派を渡り歩いていうのだ。それにSNSという政治状況が重なっている。
物価高が今日の本当の課題になっているのか。コメが急激に値上がりしたことを騒ぎ立てているにすぎまい。それぞれの政党が課題としている物価対策というのは、何を指しているのだろうか。インフレ状況になっているというのか。初期インフレは好況を現す指標のひつつなのだが、、、、。
あれやこれや思うのだが、参議院というは、いったい何か、ということである。
教科書風に言うと、「参議院は良識の府」となっている。
衆議院の荒んだ議論を、良識の目で見直すというのが役割である。だからそこには党派の関与する余地はない。昔、NHKの「のど自慢」の司会だった宮田輝という人が参議院に立候補して話題になったが、その時の議論が良識というのが何なのか、ということであった。世界中で二院制が機能しているのはどんな国なのか。アメリカやイギリスは二院制をとっている。しかし、上院が果たす何かにつて明確な役割は伝わってこない。名誉議員のような人もいる。
私は参議院はもっと議員数を縮小し、すべて全国区の比例にしたほうがいいと思う。そして予算執行状況を審査する場にしたい。議論は衆議院で尽くされているのだ。
そんな観点からすると、現在の参議院選挙は見るにたえない。
が、目を瞑って投票はしますが、私は。【彬】
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