ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

夏の銀杏並木

2012年08月22日 | 日記

 

銀杏というと黄葉する秋に話題が集まりがちだが、夏の銀杏も葉が茂って格好な緑陰を作る。

神宮外苑(新宿区霞丘、国立競技場の隣)の手入れの行き届いた銀杏並木は、青山側から見ると、遠くに絵画館を眺め、圧巻である。緑道は広く、都市の中の緑として、この上もなく、理想的でもある。

写生したのは銀杏の果実。夏の果実は薄緑色をしていて、みずみすしい。銀杏は雌雄異株であるために、実を付けるものと、つけない樹が別である。雌木には今、葡萄のようにたくさんの実を付けているのが、観察できる。神宮外苑だとこの実が熟する頃、近在の人が早朝に拾いにくる。噂では料理屋の人達だとか。しかし、栽培していない実は小粒で味も悪いから料理人云々はまったくの嘘だろう。

 最近、大阪・御堂筋を散策する機会があった。都市計画が行き届いた、素晴しく立派なプロムナードである。

この御堂筋には銀杏が延々と植えられている。実がたわわに実っている。この銀杏、葉が茂り、車の行き来を遮音して、落ち着きがあるのだが、秋になって、あの独特の匂いを持つ実と、落葉とをどのように管理するのか、ちょっと心配になった。

長年の叡智による処理方法があるのだろう。他人が云々すべきことではなかろうが、気になることである。

ついでながら、銀杏は単子葉の植物で、シュロとか竹などと同じ分類に入る。だから、葉は厚みがありなかなか枯れない。ぬめりもあって、すべる。アスファルトの道路には始末に悪い葉である。日本では街路樹に好んで植える傾向にあるが、私は好まない。【彬】

 
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