ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

駅の出口は出場口なのか

2019年08月28日 | 日記

  ホウチャクソウ、です。有毒。似たような草にアマドコロ、チゴユリがある。こちらはワカメが食べられる。

 JRで地方都市に行った時のこと。無人駅ではないが、それなりに乗降客がある、小さな駅。改札を出ようとしたら、「出場」という看板が出ていて、びっくり。一度ならず2度3度とある。
 「出場」とは、もちろん出口のことである。でも「出場」と書かれていると、甲子園大会とか、なにかの全国大会に出場したとかというように、「外に出る」というより「中に入る」ことの方に、動きを感じてしまう。中に入るのは、もちろん「入場」であるから、その対応で「出場」となったのだろうが、日本語の語感として違和感がある。
 最初、この表記に出会った時、駅員に「出場というのは、なにか変ではないですか」と言ったことがある。そうですかね、と簡単にいなされたが、その土地のニュアンスがあるのかな、と思っていたら、南北まったく違った駅でも同様の表記に出会ったので、これはJR自体の表記法に違いないのだろう。
 毎日、その駅を利用する人たちには違和感はないのだろうか。 
 この表記があった駅は、改札口に係員がいない小規模の駅であった。そうした駅だから、出口を出場と表示することによって、なにか気位を表しかったのかもしれない。でも、出口は出口である。

 「出場」に対応する表現は「休場」か「退場」である。漢語の知識がない私達の世代には、漢字の表記は難しい。【彬】

 

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人工衛星の速度を計算する。

2019年08月26日 | 日記

  前回の、8月9日付けブログ「理科に親しむ夏休み」の続きになります。

  宇宙開発に繋がる基礎知識を得ようと、この夏、高校生向けの物理の参考書の関係する部分を勉強してきた。物体の運動法則、力学的エネルギー保存の法則、・・・・万有引力、と身近な事象から、宇宙に関するテーマに進む。

  何故、高校の参考書か?  興味本位の読み物ではなく、体系的な勉強、学問の基礎となるものと考えている。もともと関心があったのは、遥か宇宙のかなたを飛行する人工衛星の軌道計算はどのようなものかということだったが・・・・。

  参考書では、人工衛星の、①地球すれすれの円軌道を飛行する速度(第一宇宙速度)、と、②地球の引力を脱し宇宙空間に飛び出す初速度(第二宇宙速度)、の計算問題で締めくくられている。

  少し説明すると、

①   第一宇宙速度;(V1:地球の表面を円運動させるための速度)、の計算。

 m:人工衛星の質量、R:地球の半径、g:重力加速度、として、

 円運動の運動方程式を使い計算すると、・・・・第一宇宙速度;V1の速度、7.9km/秒、となる。

②   第二宇宙速度;(V2;地球の重力の及ばない無限の遠方に飛ばすための最小の初速度)の計算。

 r:地球の重力がなくなる、地球からの距離。V:地球の重力の及ばない距離rに到達したときの速度。G:万有引力定数、M:地球の質量、として、力学的エネルギー保存法則、から、方程式を作り計算すると、・・・・第二宇宙速度;V2の初速度、11.2km/秒、となる。

  以上、遥か宇宙のかなたを飛行する人工衛星の軌道計算に繋がりそうな知識が、高校生向けの参考書に載っている。先ずは、ここまでで良し、としよう。 さて、世の中での問題、課題を考えるときは、基本的な学問知識が必要となる。高校時代の教科書、参考書にその基礎知識があると思う。

  絵は、第一宇宙速度、第二宇宙速度、を計算しているところ。

          2019年8月25日    岩下賢治

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安達太良山に登る

2019年08月19日 | 日記

 登山道には珍しい草や木が生えていて、目を楽しませてくれた。
 その代表的なものがイタドリ、今を盛りに花を咲かせている。同じような白い花をつけているのが、リョウブ。そして、花後のシャクナゲが道の両側を覆うように群生していて、満開だった初夏を追想させる。絵はイタドリです。

 大型の台風10号が過ぎた日、福島県二本松市の安達太良山に登った。
 まだ台風の余波が残り、一時は、ガスが立ち込めたり、晴れたと思ったら、強風に煽られるやら、また予定していたロープウェイが運行中止になったりと、簡単な登山ではなかった。が、山の良さは登ったという達成感もさることながら、眼前に広がる風景を楽しむことができるという点。この安達太良山は高さは1700mとそれほど高くないのだが、それが幸いしているのか、眼下に広がる深い緑の重畳する光景は、なんとも言い難い、感動的な景色であった。

 安達太良山といえば、高村光太郎を思い出す。
 智恵子抄の有名な一節。
    あれが阿多多羅山、
    あの光るのが、阿武隈川。
    ここはあなたの生まれたふるさと、
    あの小さな白壁の点々があなたのうちの酒蔵。
    それでは足をのびのびと投げ出して、
    このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた
    空気を吸おう

 二本松には優れた蔵元がある。
 わたしは、お土産にと、大七と奥の松を持ち帰った。【彬】

 

 

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理科に親しむ夏休み

2019年08月09日 | 日記

 前回、7月26日付けブログ、「宇宙、月、へのロマン」の続きになります。

 「宇宙開発」などのニュースにもう少し繋がりをもちたいと思い、自分自身の受け皿を大きくしようと、この夏、高校の物理の参考書を「勉強」している。本全体が500ページで関連する章は、160ページ程。・・・運動の法則、力学的エネルーギー、円運動と万有引力、等の内容。以前、通読した時は、要旨を追う形だったが、今回は、練習問題を解きながら進む。

 解き方の案内を参考しながら、計算し答えを出す。言葉ではなく、数字、数式で出す。

 思い出すのは、子供のころの夏休み。この時しかできないものをいろいろやっていた。昆虫採集、や、植物採集をして図鑑で名前を調べ、標本をつくったりした。勉強もしたが理科の科目が面白かった。理科の読み物は、子供の好奇心を大いに誘うものだった。そういえば、小学校の頃の、今でいう、自由研究のようなものがあって、テーマを「宇宙開発」として、宇宙開発の歴史をまとめて、生徒の前で発表した記憶がある。昔から、夏休みにはまとまった何かをやる、という習慣があった。今年の夏の、「物理」の勉強が、意識しなかったがその習慣の中に入ってしまったようだ。

 若いうち、夏休みに経験したことはその人の成長につながるとよくいわれる。だが、充分大人になった人間にも、暑い夏に頑張ったことは、やはり成長につながるのではないか。

 絵は宇宙ステーション。子供の頃に持っていたイメージ。

         2019年8月9日  岩下賢治

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暑さは辛いが、恵でもある

2019年08月05日 | 日記

盛りのムクゲ

 いよいよ夏本番。連日、35°C近い猛暑の連続である。

 この暑さ、日本だけではなく、北半球に共通しているようで、パリでは42°を記録したとメディア上が大騒ぎになっていた。この暑さ、いわゆる温暖化現象の一環であって、だからCO2を規制すべきだと、今ではスエーデンの女子高校生が授業をサボって訴え続けて有名になっている。

 排出ガスが温暖化をもたらす原因のひとつではあろうが、それが全ててあるかのように車から、飛行機、発電所などからのNOxを悪玉にし、一部のヨーロッパ人の中には、車に乗らない運動、飛行機に乗らない運動など、しているのは、暑さで頭がやられた人としか思えない。
 歳をとると暑さは身に堪えるが、だからといって、暑さを悪玉のようにいうのは間違いである。暑さは作物の恵の素でもある。
 戦後の日本で、私の体験でいうと、寒い夏の時期が2回あった。1回目は昭和27,8年頃。夏の最高気温が30°を越えることがなかった。当時、小学生であった私は、夏休み日記帳に、今日は暑かった、32°になったと書き込んだところ、後日、先生から32°というのはおかしい、23°の間違いであろうと、訂正されたことがある。その頃、稲作農家ではイモチ病が大発生し、秋の収穫時には供出米が出せない、などと大騒ぎをしていたことがある。今の人には理解できまいが、供出米というのは、当時の食糧管理制度のなかで、国に納入する米が反あたりで割り当てが掛けられていたのである。
 2回目は昭和60年ごろだったか。やはり寒さのために米の収穫量が落ち、国産米だけでは需要に追いつかないと、タイなどから長粒米を輸入。一定量を買うと、その何割かは外米で補填するように法令化されたことがあった。
 このように寒さは稲作には大敵なのだが、温暖化がすすんで今では北海道の米がブランド化されるようになった。なんと喜ばしい事ではないか。
 暑さは動植物には大歓迎で、今年はコメだけでなく、果物など大豊作。それを食べる野生の動物にも恩恵を与えているはずである。陸上だけではない。水中でも暖かさを好む魚がおおい。例えば、浜辺に工場ができ、排水のため水温が上昇すると、一帯に魚が集まるようのなる。これは水温の上昇によって、プランクトンが多く発生するため。
 関連がないかもしれないが、古代人が生活を維持できたのも、地球の温暖化が影響したことが証明されている。日本でいうと縄文人。彼の人の生活を支えたのは、地球の温暖化である。例えば雪深い秋田県の三代丸山古墳は、そこで縄文人が栄えたことの痕跡を残している。
 寒さを防ぐには膨大な熱エネルギーを必要とする。周辺の木々は伐採され、燃料となる。その結果が敦煌のような古代都市の消滅であることを知れば、温暖化対策などと、過剰な動向に惑わされる愚かさに気づけよう。【彬】

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