ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

スナップ絵

2016年11月26日 | 日記

 タイム誌の最新号11月28日~12月5日、のカバー記事は、「時代を通し、最も影響を与えた写真」・・・THE MOST INFLUENTIAL PHOTOS OF ALL TIME。 最近、タイム社が発行した「100点の写真」という本のPRのようにも思えるのだが、曰く、写真が1826年に誕生してから、人間は膨大な写真を残してきた。そのなかで様々な分野で重要な役割を果たした100点を選び出した。・・・そして、今やデジタル技術が進み、すべての人が写真家である。

 ところで、先日11月20日(日)、誘われて、鎌倉へ神社仏閣巡り、そしてハイキングにでかけた。メンバーは6名。季節もよく、小春日和で、観光名所は大変な人出。寺院などの見所では、人が集まり、携帯などでさかんにカメラをむけている。

 僕は、旅行に出る時などは、スケッチブックを携帯することがよくある。今回は、ハガキ2枚分の小型サイズのもの。団体旅行なので、行動を乱さないようにほんのわずかな時間、1~3分で、外形だけスケッチする。対象を記憶に残しておいて帰ってから、呼び戻し仕上げる。それで15枚描いた。

 絵も写真も、旅先でいいなと思った景色などがあれば、それを平面に残すということでは同じだが、絵では「記憶に残す」というプロセスが加わる。もともと絵を書くことが目的の旅であれば、写真をとりそれを見ながら絵を仕上げることもあるが、今回は、いうなれば、スナップ写真ならぬスナップ絵といえる。 

 以前、このブログで、絵の楽しみ方には、好きな絵の模写があると書きましたが、外出先などでスナップ絵を描くのは、対象をより観察することが出来、また楽しいものです。

 絵は、タイム誌の写真を絵にしたもの。ミルクの滴が水面に落ちた時できる波形の連続写真の一枚(1957年撮影)。

     2016年11月25日  岩下賢治

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私は新聞を読まない

2016年11月16日 | 日記

  小菊が花盛り。

 2011年の東北大震災以来、私は新聞を読まなくなった。新聞で報道されることに信用が出来なくなったからである。このブログを始めたのも、新聞を始めとするマスメディアから流れる情報の数々に嫌気がさしたからである。その代わりにツイッターやブログなどインターネット上に交叉するデマゴーグを始め様々な心情の吐露、罵詈雑言、様々な解釈に耳を傾けるようになった。そこに社会情勢や学問の動静をめぐる今日の課題が敷き広がっているように思えたからである。

 いくつか例を挙げよう。震災を契機にした放射能被害のやりとり、慰安婦問題で、虚偽の報道を長年にわたって繰り返してきた報道の顛末、沖縄の基地反対運動の実情、そしてここのきてのアメリカ大統領選挙の見事な外れから、トランプ氏の虚像の振りまき、などなど。

 大衆社会では新聞やテレビなど、メディアの果たす役割が大きい。政治家の一挙一動、大事故や事件の動静、行政機関の動向など、必要以上にメディアが関与している。第四階級といわれる所以である。そして、報道の自由として、その立ち位置は、公平で「良心的」であり、不可侵なものとして守られてきた。しかしその「良心性」というのは、弱者の支援、被害者の立場、反戦平和、野党性といったイデオロギーがまとわりつき、今日の複雑な利害関係の中では、かえって誤報の元とさえなっているのではないのか。

 それを暴いたのが、匿名者を旨とするツイッターで、例の小保方何某のスタップ細胞問題などはその典型だった。

 ソーシャルメディアの発達で、従来の一方通行的なメディアは、いま追いつめられている。その逆作用が報道のイデオロギー的な立ち位置の強化となって、かえって事実関係を歪める報道となっているように思える。

 発行部数も激減しているようだし、テレビも思ったように視聴率が伸びない。そんな低迷する様子を、先にあげた事例に象徴的に見ることができるように思う。【彬】


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現在のアメリカという国

2016年11月12日 | 日記

 アメリカ大統領にトランプ氏が選出された。僕は、大変話題となった選挙戦の過程で多くのことを考えた。それを、日本の一市民の僕が、わざと書くものでもあるまいが、・・・いや、少し書いてもいいではないか。

 考えたことは、「超大国、アメリカはいかなる国家であるべきか。」

 絶大な権力を有する大統領に、米国民は誰を選んだのか。それは、以下の組み合わせで選ばれたのでないかと思う。

 課題は、外交、安全保障、経済、内政・文化(人種、宗教、教育、・・・移民政策等々)等、で、これらを踏まえて。

A.現状はうまくいっている。この延長でOK。

B.現状はうまくいっていない。変革が必要。

を、

1.米国人として、個人の立場として

2.米国内全体を見たうえで

3.世界の中でアメリカの役割を見て 

 選挙結果は、B*1=過半数→トランプ氏、となったようである。

 そもそも、選挙とは個人的利害の表明なのであるから、僕は、こういう結果になると想像していた。

「超大国の、アメリカはいかなる国であるべきか。」を考えるための全体的な知識は、テレビ、新聞、書物等の、メディアを通し得られる。多くの、メディアは、寛容でリベラルだから、クリントン側に寄る傾向にあり、そして受け入られると思っていた。だが、トランプ氏に決まった。よって、メディアにとっては多いなる番狂わせ、ということになる。

 さて、世界的な経済停滞、所得格差、移民に関わる諸問題、他、を背景に、ヨーロッパでも、保守化、右翼化の傾向があるようだ。それは歴史の必然であろう。が、人間は、歴史のなかで多くの知識を得てきた。遠く先を見れば、紆余曲折しながらも、グローバル化は進んでいくだろう。バランスのとれたグローバル化。それはどんなものなのか。

 これは、また機会を見て、書いていきたいと思います。

             11月12日  岩下賢治  

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