ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

スポーツウォーキングのすすめ

2024年04月30日 | 日記

               赤と白のオオムラサキツツジ

 今、高齢者の間では、健康のため歩くことが奨励されていて、今日は5000歩、昨日は7000までいったとかが、話題になっている。スマホなどで、歩数が測られるようになって、従来の散歩という概念から、ウォーキングという考えに移行しつつあるようだ。
 清浄な空気を吸って、辺りの風景を探索しながら歩くのは、ウォーキングというより散歩とか散策というほうが適切だと思うのだが。
 とは言え、私は今、仲間と一緒にスポーツウォーキングと名付けた活動に加わっている。単に歩くことと何を区別して、スポーツウォーキングというのか。
 歩くことは誰でもできる。人間は歩くことで進化してきたとも言える。だから歩く動きには、大げさにいえば、人類の歴史が詰まっている。あらゆるスポーツも歩くことを基本として成り立っていると言っても過言ではない。走る行為は歩きを早める動きであり、投げたり、打ったりする動きも、歩く動作を部分的に強化した行為だとも言える。だとすると歩き方には人間の動作の基本中の基本が隠されているとも言える。一流選手の歩き方にはクセがない。
 スポーツウォーキングというのは、だから、歩き方に人間の動き方の基本を見ようとするものである。変な歩き方でも歩けるが、最も合理的で、理に適った歩き方があるはずだ。それを求めることが健康増進はいうまでもなく、美的にも適っているのではないか、と考えるのである。
 街中ですれ違う人たち、随分変わった歩き方をしている。年配になると余計目立つ。ガニ股、内股、猫背、横向きなど様々である。背筋をシャンと伸ばし、肩の力を抜き、まっすぐ一本線を歩くようになりたい。
 そんな歩き方をしようとするのがスポーツウォーキングである。
 今日、服装は自由になった。服装に左右される歩き方からは解放された。理に適った美しい歩き方を求めること、これを私たちはあえてスポーツウォーキングと名付けている。【彬】
 

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世界は広い

2024年04月27日 | 日記

 4月29日付けの、TIME誌特集記事は毎年恒例の、「世界で最も影響力のある人たち (100人)」。The world’s most influential people.

 毎回楽しみにしているのだが、なんと自分の知らない人が多いのか! 今回、知っている人は、100人のうち7人。TIMEの編集方針で、大物政治家、企業家、などは採用しないようだが。

 なお、採用された日本人は、宮崎駿氏(スタジオジブリ)、上野千鶴子氏(社会学者・フェミニスト)、岩崎明子氏(免疫学者)、林克彦氏(生殖遺伝学者)の4人。

 カバーを飾るのは、アルバニア系イギリス人で、シンガーソングライター・モデルの、デュア・リパさん (DUA LIPA)。

 巻頭の編集長の話では、ロシアの反体制政治家で獄中亡くなった、アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻で、その後も夫の意思を継いで活動している、ユリア・ナワリナヤさん、について多く語られていたので、この方が、カバーになるかと思ったが、政治的配慮があるものと想像する。

 さて、じっくり読んで、広い世界を見渡そうか。

  絵は、デュア・リパさん。 エンターテイメントは、世界を繋ぎ、平和をもたらすものなのだろうな・・・。

    2024年4月26日  岩下賢治

 

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「だいじょうぶ」という日本語

2024年04月25日 | 日記

            ユウゲショウ

  最近、気になる話し言葉がある。

 「だいじょうぶ」という言い回し。

 志村けんが「だいじょうぶだ~」と言っていた言い回しが定着しているのか、あちこちで若い人のこの発声を聞く。

 たとえば、

 コンビニのレジで、袋が必要ですか、と聞かれると「だいじょうぶです」と答える。またお弁当を買い、お箸はいりますか、暖めますかと聞かれると「だいじょうぶです」という。

 飲食店で「お水さしますか」と聞かれると「だいじょうぶ」という。

 だいじょうぶ、が氾濫しているのである。

 私だったら、コンビニで袋が必要ですか、と尋ねられれば「いらない」と答える。

「だいじょうぶ」という言葉は、相手を慮って、だいじょうぶか?と尋ねたり、反対に他者からの心遣いに心配に及ばないという意味で使う。

 いつから「だいじょうぶ」があらぬところに氾濫するようになったのか。言葉は生き物で、日々変化しているからという説明があるが、誤用はさけるべきである。

 漢字の読みについても同様に感じることがある。漢音と呉音の区別が曖昧になっていて、重複を「じゅうふく」と読み、胸を張っている人が多くなっているが、私には異様に聞こえる。昔、呉智英さんが「須く」を「すべてに」という意味で使うライターを厳しく叱責していたことがあるが、用語の誤った使い方を時代の変化に理由づけることは避けたいものである。【彬】

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日米比3カ国協議に思う

2024年04月20日 | 日記

             紅白のバラ

 4月8日から、岸田首相がアメリカを訪問、各種交渉に成果をあげ、米議会での演説では絶賛を浴びたと言う。それはそれとして、この訪米会議には比のマルコス大統領も参加、南シナ海全域の集団防衛が合意された。
 目的は言うまでもなく、中国のこの地域への進出(台湾問題ではない)に対する対処である。
「南シナ海における中国の危険かつ攻撃的な行動に深刻な懸念。埋め立て地形の軍事化、不法な海上権益に関する主張を懸念。海上保安機関、海上民兵船舶の危険で威圧的な使用と他国の海洋資源開発を妨害する試みに断固反対」とした。
 日本の軍隊は、名目上は敵国を想定しない専守防衛の組織である。しかし、実質的には相手を特定している。そうでないと、軍事訓練はできない。だから自衛隊はかなり矛盾した特異な組織になっている。これは憲法上の制約であるから致し方ない。
 今までは、この矛盾を曖昧にして処理してきた。しかし今回の3者合意は、この曖昧さを突き抜けたように思える。従来の防衛論・武力論から重大な一歩を踏み出したことになる。 
 自衛隊は憲法の範囲内にある。条文上の解釈は色々だろうが、はっきりしているのは、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という前文である。相手を信頼しているから、日本は武力による解決はしないのである。混沌とした世界情勢からすると時代錯誤も甚だしい前文ではあるが、しかし私たちはこの錯綜する世の中で、なんとかこの憲法の前文を維持して現在に至っている。
 今回の声明は、明らかに、この前文をこえる軍事的声明である。
 岸田首相が、こうした国是を顧みずに米国の人気とりに出たとしたら、大問題である。しかも党議や国会審議を経ずに、首相の独断であるとしたら、専制独裁どころではない。
 私は今日の世界情勢からすると、集団防衛の確立は不可欠だと思う。だから憲法を含め、国家の武力行使については、議会の最重要テーマにすべきだ、思っている。いわば必要悪の避けがたい課題だという認識である。
 国家成立の要件の一つは領土である。領土なしには国家は成立しない。ロシアであれ、中国であれ、パレスチナであれ、例外はない。だから、虎視眈々と相手領地を狙っている。日本とて例外ではない。尖閣諸島は日本の領海、排他的経済水域の確定のために不可欠で、そこを買収したことなども根は一緒である。そこに軍事が介入する。
 国民は国家なしには、生活できないし、領土なしには国家が成立しないというアポリアを、いつの日か、誰かが、どのように解決するのか。人類の永遠の難問である。【彬】

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円安と物価

2024年04月14日 | 日記

            カロライナ・ジャスミン

 円安がすすんでいる。経済問題には不案内だが、この為替レートの急激な下落は、日本経済になにか大きな変革を要請しているのではないだろうか。

 身近なところでは、物価が気になる。 

 私にはラーメンの値段が問題だ。豚骨ラーメンが一杯 1,000円という。5~6年前だと、700円くらい。もっと以前、1900年代の末頃と500円前後だっと思う。もちろん、ラーメンの質も向上し、上物のチャーシューとか、品質がよくなっている。その結果、庶民の食べ物だったラーメンが、気軽に食べるものではなくなった感がする。小遣いの範囲を超えるのである。

 物価の感覚は人によって違うだろう。牛丼に値段の違和感を覚える人もいるに違いない。

 昔、国会の論戦などでは、大根の値段の上がり、下がりを例えに、庶民の生活の苦しさを象徴させていた時代があった。今は生鮮類は安定しているので、スーパー価格などを例示することは無くなった。しかし、生活実感としての値段の変化に対する感覚は、国家経済を判断する極めて大切な指標だと思う。

 反面、今は、円安がとめどない。1ドル=153円だ。ドルを使う外国人観光客にとっては、日本は天国にちがいない。スキー客で賑わった北海道では、外国人向けのラーメンが、一杯、2~3000円だという。一泊10万円もするホテルも予約で満杯だそうだ。爆買いする外国人には消費税免除の特典もつく。

 物価の感覚は大切である。ラーメン、牛丼の値段は、日本経済の問題点を指し示しているに違いない。観光立国などとのたまわっていた政治家は、この円安をなんと思うのか。【彬】

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