ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

柿の実が熟れる

2017年10月29日 | 日記


 我が家のほんのちょっとの、文字通り猫の額の地面に植えた柿が、橙色に色づき、来週にも取り入れができる。
 今年は春先の受粉樹に好天が続いたのか、豊作である。いつもだと十数個だが、今数えてみると30を超える実がついている。甘柿で、近所の人も愛でてくれるので、つい配りすぎ、我が家が食べるのは、いつも2〜3個になってしまう。今年は手元に何個残るか。
 柿が赤くなると医者が青くなる、という言い伝えがある。柿が収穫期を迎える秋の盛りは、天候が安定し、病気になる人がいなくなる、ということからの諺だそうだ。でも今年は、秋が深まってもいっこうに天気が安定せず、関東には台風が立て続けにやってきた。
 そのせいか、小生、鼻風邪が長引き、もう一ヶ月以上グズグズしている。柿の収穫をもって、スッキリしたいものだ。【彬】

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小さいけど楽しい体験

2017年10月26日 | 日記

 この10月は中旬から雨が続き台風21号で一区切りがついた。台風一過から二日目の10月24日の午後、久しぶりに、野川沿いのランニングを楽しんだ。目的は、むしろ秋の野川沿いの風情を楽しむことであったが・・・。川は水量が多く流れが強い。鯉はどこかに避難しているようだ。周囲の草木は、激流でなぎ倒され、秋の花は消え去っている。3時間ほどで、そろそろ終わりに近づいてくる。今回、特に印象のない旅であったな、と満たされぬ気持ちになっていた。ところが、その後、次の三つのことを体験した。

 1.野川公園を抜けたあたりに小さな古い商店がある。以前から気が付いてはいたのだが寄ってみる。いかにも昭和の雰囲気のある萬屋なのだ。野菜、果物、食料品、日用雑貨、文房具、その他・・・・。要するに今でいうコンビニになる。僕はこういう店が好きで旅先などで見つけると必ず入ってみる。いつもなら「味のあるいいお店ですね」などと声を掛けたくなるのだが控えた。第三者的な冷たい言葉になりそうに思えた。 

 2.公園内の野川に、子供と母親たちが10組ほど集まっている。何人もの子供が川の中にはいり何かをしている。子供達は6~7歳。気温は低く、川の水量は多いが腰まで水につかっている。魚採りかと思いきや、網もなければバケツもない。僕は思わず「何をしているの?」と声を掛けたくなったがこれも控えた。水遊びをしているだけだろう。風邪をひきそうに見えるのだが、最近の母親は過保護かと思っていたがこうやって子供を自由に遊ばせている。元気な未来を見る思いになった。

 3.ランニングの終着点あたりに、小金井市の管理する「はけの森美術館」がある。その脇に小さな水路が流れていて野川に続く。以前、このブログでも紹介しましたが、この水路に、その時期になるとホタルが現れると聞いていて、以前2回ほど来たことがあったが見たことはなく疑わしく思っていた。この日、その水路あたりをホウキで清掃をする女性がいた。そこで尋ねてみる。「この水路にホタルが出ると聞いたんですが?」応えて曰く「ええ本当ですよ。6月中頃になると、ここではなく水路の奥のほうにでます。最近は餌のカワニナがへってきてはいますが。わざわざ見に来る人もいます。」と奥の森のほうを指さす。・・・ああ本当に出るのだ。

 今回のランニングの終わりに出会った、三つの体験。小さなことだがなんと楽しいことか。

 絵は「はけの森美術館」脇の水路。この奥の森にホタルがでる。

       2017年10月25日  岩下賢治

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政治の季節に思う‥‥政党政治は終わった

2017年10月15日 | 日記

                              絵=入澤光世

 政治的な季節。私も一言、言ってみたい。

 衆議院が解散され、選挙戦に入った。最大の関心事は、出来立ての希望の党がどのくらいの勢力になるかということ。公示前は、小池百合子氏がマスコミとシンクロして、おおきな話題だったが、党として党首も立てられないポピュリズムの渦中にあって、事前の予想に反し自滅気味。また、各野党も自民党に対する対抗軸にはとてもなれそうになく、人はこれを、解散の大義がない違法な暴挙だとか、自民党(安倍政権)の独裁などと触れ回っていて、投票の棄権を呼びかけるなど、なんとも寒々しい。

 どの党の誰に投票するかとは別に、現今のこうした状況をどう考えれば良いのか。

 私が思うのには、従来の政党政治が終焉したということである。政党政治の理想は二大政党制であって、アメリカやイギリスのように保守政党に対し民主党や労働党といった革新政党が交互に政権を担当するというのが理想だとされてきた。日本でも小選挙区制が導入されようやく政権の交代が実現した。

 だが、こうした政党政治は資本主義の発展期には有効な政治手段だったが、今日のような資本主義経済の低迷期、あるいはITを駆使した高度な技術社会、さらにはグローバル社会では対応が難しくなってきたように思う。イギリスのEUからの脱退、アメリカのトランプ大統領の就任、フランス始め西欧での極右政党の台頭などが、その象徴である。各国はなんとか手詰まりを解消する努力をしているのだろうが、政党政治を支えてきた各国の中間層=労働者の生活水準が落ち込み、教育や社会福祉にいろいろな支障が出てきている。これを背景に、例えば難民問題などが露出してきているのだ。日本でも中間層の所得が伸びず、その対策として莫大な赤字国債の発行、保育所の建設や幼児から高等教育までの無償化、さらには年金制度の組み替えや充実など、財源の支えもない福祉政策を突き進んでいるように思う。そして、国民の国家・社会に対する要望や要求は、今後もとどまることなくエスカレートしていくであろう。こうした要望を制度としてどう取捨選択し、実現していくのかを考えるとき、現在の政党政治ではほとんど解決することが難しくなっているのだ。

 もはやひとつの政党が政策全般を練り上げ、実行に移すことはできない。細部は官僚の手になるものばかりである。そのほんの一旦がモリカケ問題として露見したわけだ。

 今後、政治はどのように進んでいくのか。先行きは不明だが、これからは政党ではなく、国連の委員会制度のようなものが出現し、官僚と共同して政策が練られていくようになると思う。現在でも各政党は曲がりなりにも政治調査会を設け委員会を設置しているが、政党内部にとどまることなく、もっとオープンな形で議員や専門家が参加した委員会ができるに違いない。今回の選挙の結果は自民党が大勝すると思われるが、その大勝の中に、今後の政治の兆しを見ることができるのではないか、そのことを期待している。【彬】

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秋の読書に高校教科書を

2017年10月09日 | 日記

 僕は、この秋の読書リストの中に、二冊の高校参考書をいれた。物理、と、化学である。本当は教科書がいいのだが手に入らないので参考書になった。高校や大学などを卒業した後、自分なりの生活を送るようになってからも、高校の教科書を読むのがいいと思っている。今、世の中の様々な、話題、問題、に自分なりの考えで対応しなければならないことが多い。それに、自分の、好み、趣味、立場、だけで判断するのは大人げない。基本的な知識が欲しい。その基本中の基本は、高校時代に学んだ教科書の中にあると思う。 

 一般にいう、理系、文系、という区分だと、僕は文系にはいる。ずいぶん前から、世界史、日本史、政治経済、の教科書復刻版を読んでいる。数学は苦手なほうだが、なくてはならないものなので数年前から読んでいる。しばらく前から、どうも理系が足りないと思っていたが、この秋から、物理、と、化学、を加えた訳だ。

 教科書を読むというのは、最初から最後まで通して読まなければならない。勉強ではなく、読書なのだ。化学、物理、などは、公式、法則、が多く出てくる。それを理解、納得したら先に進む。忘れてもいい。学生時代のように試験を怖がることはない。忘れたら読み返せばいい。つまり教科書内容全体の理解が大切なのだ。

 世の中の仕組み、学校制度の在り方からいうと、高校を出たからこの程度の知識はある筈といわれるが、現実にはそうはいかない。卒業した後、今の自分に必要な、(専門)知識修得に力を取られているだろう。仮に、ある分野の全般知識を得たいとしたら、それなりの書物はたくさんある。だが、僕は、高校教科書が一番いいとおもっている。公平で、客観的にできている。

 先日、世界史を勉強しようと、欧米で著名な学者の分厚い本をよんだが、自分の価値観に従って記述している。学者が自分の名前で出す本は世に対し、自分の意見を問うているのだ。

 さて、この10月初めから読み始めた、物理、と、化学。先ずは、ざーと最後まで目を通してみた。大変おもしろそうだ、が、個別で細かいところは難しい。いざ試験を受けるとなると正解をだすのは難しいだろう。だが、いまは高校生でも受験生でもない。難しさをたのしむのだ。 

 絵は、化学の参考書の最初にでてくる、反射炉、と、現在の溶鉱炉。

  2017年10月9日  岩下賢治

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