ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

こおろぎの鳴くを聞く

2024年08月08日 | 日記

          キキョウ

 8月8日、昨夜、関東地方の東部では激しい雷雨があった。中でも東京都の北東部、埼玉あたりでは、豪雨で被害が出るほどの猛烈なものだったらしい。都心も雷雨だった。そのせいか、今日は多少暑さが和らいだかのよう。でも相変わらず、36度を超えている。いい加減うんざりだ。
 とはいえ、この夕方、路地の草むらからコオロギの鳴く声を聞いた。まだか細い鳴き声だが、その音の中に微かに涼感を感じ取ることができた。湿度が低くなったのに違いない。西の空には、細い細い三日月が、かすみながら見える。
 暑さは明らかに峠を越した、と思う。
 自然の運行、季節の移り変わりは、決して期待を裏切らない。
 さて、どんな秋が待ち受けているのか。果樹の実りが気になる。我が家の柿は、葉は茂るに茂ったが、肝心の実がこの暑さのせいか、落果するものが多く、10果に満たない様相だ。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高齢者の屋外作業

2024年08月04日 | 日記

         ヒルガオ

 都内のビル群が建て替え時期に当たっているのか、各地で外壁ネットを張って解体・改修作業が行われている。猛暑の屋外での重労働である。たいへんな作業だとおもう。

 こうした工事には、歩行者を誘導する道路整理の人が必ずつく。法律で決められているからである。多い時で、4人、5人。その人たちは大概年配の人で、60歳を過ぎたであろう、明らかに定年後の人たちである。この暑さの中、冷風付きジャケットを着て、ずっと立ちどうしの仕事である。

 高齢者の就職口はかぎられていると思うが、それにしても炎天下の中での道路整理は難儀ではないか。他に仕事はないのものか。不適切作業として職安案件にならないのか、と気になる。

 この作業、簡単なロボットで代用がきくと思うのだが。

 すると、当該の高齢者から苦情がきそうである。我々の仕事を取り上げるのか、、、と。

 世の中、人手不足というが、高齢者の仕事場が少ない。公共事業の中で、職場を増やすことはできないのだろうか。例えば、病院の受付、税務署の受付、役場の受付など。学校の手伝いとかも高齢者にふさわしいのではないか。今、自治体は貧困家庭に何だかんだと補助金を出しているが、それをするより、職場を増やしてあげたい。私の知人は80歳を間近にして、不慣れな民間の警備員になった。ただ巡回するだけの仕事だとは思うが、相応しいとはとても思えない。【彬】

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒人武士・弥助と外務省の仕事

2024年07月30日 | 日記

         キバナコスモス

 私たちは国の戦力とか、外交のことについては全くの無知である。当然である。私たちの日常生活からもっとも遠い国家機能だからである。

 しかし、今回、たまたま黒人武士・弥助の話が話題で、その関係から外務省という組織が、海外の大使館でどんなことをしているのか、明らかになって唖然としている。私だけではあるまい。

 大使館というのは、在留邦人の保護が主で、同時に相手国との各種通路を開き、良好にこれを維持するのが仕事と思いきや、スパイもどきの宣伝活動=プロパガンダもするのだと、恐れ入ったのである。

 具体的に言うと次のようになる。すなわち、2018年の在モザンビーク大使・池田敏雄氏は挨拶で次のように述べた、とされている。

「1581年イタリア人宣教師ヴァリニャーノは織田信長に謁見した際に,従者として連れていた黒人を信長が召し抱えたいと所望したため献上しました。その黒人はモザンビーク出身であり,信長は弥助と名付け武士の身分を与えて家臣にしたと伝えられます。弥助は訪日した最初のアフリカ人とされています。」 

 これは問題となっている、トーマス・ロックリー(日大准教授・イギリス人)の『信長と弥助』(ネットゲームの原案にもなっている)をもとにしていると思われる。まず弥助がモザンビーク出身だというのはロックリーの想像で、何の根拠もない(最近は南スーダンと言っている)。外務省はカメルーンでも、上記のような観点から、「弥助展」をやって宣伝活動をしている、と言うのである。日本史の専門家にとってなら、弥助=カメルーンの黒人とか、全く根拠のないことは自明である。こんな事例を出して海外活動をしていることが驚きである。もともと弥助というのが曖昧である。それを外国でキャンペーンするなんで、とんでもないことである。外務省はこんな曖昧な史実で、外交をおこなっているのか。

 外務の仕事がどんなものなのか、国会でもっと追求してもらいたいものである。岸田首相は外務大臣を長らく務めてきた。その経験が今日の活発な海外活動の背景をなしていよう。国会を疎かにして外交に力点を置く施政が、私には不快である。【彬】

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築物に耐暑材を

2024年07月22日 | 日記

                エノコログサ

 連日、酷暑が続いている。今年に限ったことではない。昨夏も酷かった。日本だけではない。欧米諸国でも同様だ。酷暑の原因は、地球温暖化のような曖昧なものではなく、ヒートアイランドが大きく原因していよう。例えば、アスファルト舗装、鉄筋コンクリート、鉄柱、各種乗り物、などが熱を溜め込んでいることからの反射熱。
 建築基準法ではとっくの昔から耐熱材の使用が義務付けれているはずだが、これは火災予防の観点からだが、耐暑の観点から表面材には熱を反射させる素材を使うよう行政指導できないものか、と思う。
 もちろん研究は進められているに違いない。一番簡単なのはアルファルトではないか。素人考えでは、熱を反射する粉末を混ぜれば、OKのような気がする。高層建築だと後処置は難しいが、低層建物なら側面に耐暑材を貼り付けることができるのではないか。
 東京都では新築住宅にソーラーパネルを義務付ける指導(条例にはなっていない?)がされているようだが、それよりも耐暑材の研究を進めることの方が、結果的に電力の節約につながるはずだ。
 この暑さ、パリオリンビックでは選手村にクーラーを設置しない方針だとか。クーラー云々より、夏の暑さにもっと敏感になるべきではないか。つまり真夏に大会を開く理由はどこにあるのか、ということ。同じことだが、日本の甲子園など、時代遅れもいいとこだ。暑さ対策をもっと身近なこととして考えたいものである。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞記者とツイッター(X)発言

2024年07月20日 | 日記

        アサガオ

 朝日新聞の政治記者が先の都知事選での、蓮舫と共産党との関係について、その動向をSNS上でコメントしたら、蓮舫から激しい反論が出て、訴訟するなどと騒ぎになっている。

 政治を志す人が、あれやこれやの毀誉褒貶を暴かれたことで、本人が眉毛を吊り上げているのには呆れ返るほかないが、同時に新聞記者が所属の会社を明記して、これは会社とは関係のない個人の見解などとSNS上に投稿しているのをいくつか見聞するが、これにも違和感を禁じ得ない。

 個人の見解なら個人でやればいいのに、わざわざ社名を登録している。なぜ個人そのものでやれないのか。バックにビッグな社がついていることで、コメントの信ぴょう性を高めたいのか。これは、ジャーナリズムに身を置いている人の禁じ手である。というのは、新聞記者というのは、一つの特権を有していて、たとえば記者クラブに登録すると、取材名目でどこにでも出入れできる身だからである。だから取材して得た情報は個人の情報であると共に社のものでもある。社として報ずればいいのである。社として取り入れてくれないのであれば、社を辞めて、その価値ある情報を報道できる場所を探すほかない。これがジャーナリズムの基本である。

 現在、新聞やTVが衰退しているのは、記者や編成する人の、報道し、制作する姿勢に問題があるからである。私たち受け手は意義のある情報を求めている。だからマスメディアからツイッターなどSNSに視線を移動しているのだ。

 テレビの報道番組でも気になる。たとえばフジTV系の番組に朝日新聞の論説委員とかが出演して高説をのべる。TBSなども同様。これは、どういうことか。朝日新聞の論説委員なら、同系列のテレビ朝日に出演すればいい。社員コードや記者コードは機能していないのか、経営者はなんの指示も出していないのか。報道の自由とか、言論の自由とか、能書を述べる前に、ジャーナリストは特権の持ち主なのだと、自覚すべきである。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする