ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

自民党党首選に思う

2024年09月10日 | 日記

           ハイビスカス

 自由民主党の総裁選挙が盛り上がっている。当然だろう。今まで派閥勢力の合従連衡で決着がついていたものが、純粋に選挙で決することになったのだから。今までのボス政治から能力のある若手の争いとなっているのだ。
 でも、同じ党員なのだから、若手とベテランで政策が変わるはずがない。でも報道されているところだと、大分、違うようだ。そこで自民党の政治綱領を調べてみる。共産党ならいざ知らず、そんなものがあるのか、と思う人がいるかもしれないが、政党である限り、綱領は厳としてある。
 自由民主党の誕生は、1955年に日本の保守政党であった自由党と日本民主党(現在の民主党ではない)が合同、いわゆる保守合同によって、自由民主党が結成されたことから始まる。
 以来、いくつかの変遷をへて、現在の綱領=平成17年が制定されている。
 この綱領は主に以下の10項目を定めている。
  1 新しい憲法の制定
  2 国際感覚豊かな高い志を求める
  3 小さな政府を求める
    4 持続可能な社会保障制度の確立
    5 世界一安全・安心な社会を求める
    6 食糧・エネルギーの安定的確保
    7 国際競争力の確保
  8 循環型社会の構築
  9 男女が共に支え合う社会
 10 生きがいと潤いのある社会

   この中で自民党的とも言える綱領は、憲法改正と、小さな政府、持続的社会保障、エネルギー確保の4つと言っていいだろう。これが現在の自民党、あるいは保守政党の基本的な政策・方針と言っていい。
 ところで、この4点、現政権ではうまく機能していない。関連する多くの政策は先送りである。理由はいくつかあるが、単なる保守的な視点からでは、解決不能な難題となっているからだ。その結果、行政組織は肥大化して、こども庁などという不思議な機構を発足させる。小さな政府の理念とは正反対である。
 保守の理想・理念はなぜ実現できないのか。
 私が思うに、上記10項目の理念は、北欧風な福祉国家論、それに欧米風な自由主義をミックスしたものだが、それぞれが限界状況を呈しているからに他ならない。原因は、インターネットに代表される言論や情報の錯綜、それに偽情報が絡む。そんなコミュニケーション状況下では、政治的経済的自由を根本とする自由社会は機能しがたい。それに負担と受給のバランスが少子高齢化で崩れ、赤字が累積する状況。
 自民党は、自ら掲げた政策綱領が危機に瀕しているのだ。議員たち、投票権のある党員の人たち、願わくば、そのことを理解しての選挙であったほしい。【彬】
 *自民党の綱領は紹介した平成17年版を補完する形で22年版が制定されているが、基本的な思想は同じである。

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マンション大規模改修工事

2024年09月06日 | 日記

 今、僕の住むマンションの大規模改修工事が行われている。工事は、7月中旬から11月いっぱいいまでの予定。現在、予定通り進行中ということで安心している。

 この工事、改めて計画作成から、施工会社との契約までを振り返ると感慨深いものがある。

 話は、3年前に遡る。僕は、修繕委員長なので、工事の進め方を纏めることになった。施工会社をどこにするか、工事金額、工事範囲、をどうするか? 素人なので、友人のマンション管理士に相談したり、法定講習テキストで勉強したり、様々検討した。紆余曲折、行ったり来たりして、3年かかり、施工会社、工事範囲、金額、がきまった。

 ところで、工事には興味深いことが見られる。・・・・・

 工事全体の姿。遠くからは、全体が足場で囲まれた変哲のないものだが、住民の目、つまり内側からの僕の目からは、足場が実にうまく組み立てられ、美しい。合理的に作られたものは美しいと思う。機能美だ。

 当初、工事開始は、4月であったが、都合で、7月からとなった。うまくいかないものだ。酷暑の中の作業は過酷だ。だが、職人たちは、キビキビと動く。足場の大きな部材を、1階から上階に次々投げ上げていく。危ないんじゃないかと見ていたが、難なく、進める。プロである。

 さて、修繕工事から、人の健康管理が連想される。僕は、もともと、丈夫で健康なのがとりえと思っていたが。年が重なり、この数年キビシイ病に見舞われた。普段、予防のため、検査、をしていたので、早期発見、治療でき、今、普通の生活をしている。

 マンション大規模改修工事は、人でいう、健康のための、予防、検査ではないかと思う。建物が、長く健康でいられるために必要なのだな、と。

   2024年9月5日   岩下賢治

 

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気象のことがわからない

2024年09月04日 | 日記

                  白粉花

 連日35°を越す今夏の異例とも言える高温多湿は、本当の原因が分からない。地球温暖化などのフレーズに逃げたくない。
 
 昔から気象のことが気になって毎日天気予報をこまめに見聞きしてきた。みなさん、同じだと思う。当然のことながら、述べられることは、今日明日の予報ばかりだ。でも、ある時から、明日の晴れや雨のことよりも、天気の全体的=地球的な様子を知りたいと思うようになった。もちろん、そんなこと、自分で調べればいいことだ。そこで、何年か前から書物などを買って読んでみるのだが、一向に理解が進まない。というより、私には難しすぎる。
 例えば、予報の基礎となっている〈気圧〉というのがわからない。地球の重力によって地軸に大気が引き寄せられる空気の速さや重さのことなのだろうか。なら大気は常に上から下に降ってくるのか。反対に上昇気流というのがある。これは分かる。水蒸気のように熱せられると、湯気が立ち上る。気圧というのが分からないから、低気圧、高気圧というのが分からない。高気圧というのは、大気中の重力より、引力が強く働くからなのだろうか。現象として低気圧だと悪天候、高気圧だと上天気というのは、気象を理解しているから分かるのではなくて、天気予報で述べているから納得しているだけである。
 前線というのも分からない。寒冷前線が発達し、などというが、気象上の前線というは、単に高気圧と低気圧の境目ではなさそうだ。寒冷前線と温暖前線の違いもよく分からない。
 などと疑問ばかりで、入門書として膾炙している講談社のブルーバックスにある「気象学入門」と読んだのだが、よく分からない。私にはどうも理系の基礎知識が足らないらしい。
 目次を見ると、1 雲のしくみ 2 雨と雪のしくみ 3 気温のしくみ 4 風のしくみ 5 低気圧・高気圧と前線のしくみ 6 台風のしくみ 7 天気予報のしくみ、となっているのです。分かりやすそう。でも私には理解できなかった。
 気象については各所で関心があって、新潮社のPR誌「波」でも連載がある。題して「天気のからくり」これもよく理解できない。私は理系の知識の素養がないらしい。でも気象のあり方、そのことを理解したい、と今夏は特に思う。【彬】

 

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10号台風と進路

2024年09月01日 | 日記
 
       木槿
 今回の台風、10日間ほど私たちをの生活を悩まし、振り回し続けたが、ようやくおさまりそうだ。そして、大きな謎を残したように思う。
 思いつくままに列挙してみる。
 ・まずは、進路の複雑さ。夏台風とはいえ、かつての夏台風とは根本的に違う。というのは、上陸すれば勢力は弱まり、一定の方向に進むはずだが、今回は長崎の上陸して、再び太平洋に出て、さらに紀伊半島から北陸の抜けるという。迷走とはいえ、その動き方が奇想天外である。上陸すれば勢力はおさまり、すんなり北に進むはずである。
 ・強風が吹いたが、基本的に雨台風であった。九州から東海、さらには東北にまで広範囲に雨域が拡大した。その雨も尋常ではなく、地域によっては総雨量が400~700ミリを超えた。
 ・台風は強い風を伴うので、ある程度、湿気を吹き飛ばす。ところが今回の台風は暑さと伴に高い湿度を伴った。風が逆に湿度を呼び込んだかのようだ。
 ・台風の影響範囲が九州から北海道に至るまで、想像を超える広さだった。そんなに強力な台風だとは思えないのであるが。
 ・8月の台風なのに、まだ10号である。普通なら20号であってもおかしくない。発生個数が少なすぎる。
 などなど。
 このような現象も地球温暖化という背景を表しているのだろうか。
 前回のブログでも指摘したように私には海水温と海流が気になる。エルニーニョ現象とか言われ、ペルー沖の海水温の変化が指摘されているが、海流のことを大々的に研究してほしいものだ。日本だと黒潮と親潮の流れ。研究の結果、どうなるものではないが、気象を理解することが私たちの生活のあり方を変えると思う。【彬】

 
 
 
 
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