ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ドクダミ、八重咲の花

2018年05月28日 | 日記

 2015年7月1日付けブログ、長い旅路(つづき)のそのまた続きになります。

 5月26日(土)、玉川上水沿いの、小金井公園~拝島、往復40kmほどの、長い旅に出た。今回、ランニングではなく、ウォーキングとした。このコースは、フルマラソンを盛んに走っていた頃にはメインの練習コースであったが、最近、フルマラソンは控えている。また、季節の変わり目が好きで、この初夏から梅雨に移り行く風情を楽しもうというのも旅の目的でもある。だから、歩くほうが、上水沿の木々や草花をよく観察できる。

 この時期、一番元気なのは、ドクダミの花だ。コースのかなりの部分を群生が占めている。以前はなんとも思わなかった、このドクダミの花に、最近、この季節の美を感じるようになった。一輪挿しにも、しっとりとした梅雨の季節感を感じるのだ。

 ところで、ドクダミの花には八重咲の花がある。いままでで出会ったのは、茨城に住んでいた時期に社宅近くの民家の玄関先で、そして、東京では奥多摩にランニング練習に行ったとき、食事と風呂を利用した茶屋の庭先での二度だけ。大変珍しい花で、それ以降つとめて探すようにしてきたが出会っていない。 

 よって、今回の旅で心したことは、

①    ウォーキングといえども、トレーニングを目的とし、速歩きで、給水はとるが、休憩はしない。

②    この時期の季節感を楽しむ。そして、ドクダミの八重咲の花を探してみよう。・・・無駄であろうが。 

 さて、トレーニングはうまくいった。ウォーキングといえども40kmはキツイものだ。膝や足に故障はあるものの大事なく充実感をもって完了し、いい練習になった。

 ドクダミの群生は絶えることなく続き、単純な一重の花のジュウタンのようだ。それでも、僕の目は、舐めるように群生を追っていく。そして、ようやく見つけることができた。上水駅手前に、八重咲が6株点在している場所がある。なるほど、在る所にはあるものだ。

 この、片道20kmのコーで、6株であるが。ところで、この八重の花は、別種ではなく変異体のようだ。

 絵は、ウォーキングする自分。左下は、八重咲のドクダミの花。 

    2018年5月27日  岩下賢治

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ダンサーの足指の強さに驚嘆

2018年05月25日 | 日記

ボランティア先の枇杷の実を収穫しました。

 ベリーダンスを間近で見る機会があった。

 ベリーダンスというとヌードの腰振りダンスだと誤解されがちだが、中東を起源とする王族達が楽しんだ、バレエに匹敵する身体芸術である。日本では一時、若い女性達が美容のために学ぶ人が多くいたものだ。

 とにかく女性が裸で踊るのだから、眼は自然と胸やお尻の動きにいく。そしてその柔軟で激しい動きにため息がでる。しかし今回は、舞台ではなく目の前のフロアでの演技であったため、ボディではなく、足の指に眼がいった。

 ダンサーの足の指、特に親指は外反母趾ではないかと思うほど、フロアの平らな床面をガシッと掴み、指関節がもりあがるのだ。ターンするのにも、後傾するにも、この親指が支点となって自在な動きができるのだろう。3人のダンサーが登場したが、いずれもこのような強い足指の動きで、キュッキュッ音が聞こえるかのようだった。

 バレエではトウシューズを履く。おそらくシューズの中の指は、ベリーダンサーと同じように強靭に鍛えられているのだろう。

 知り合いのマラソンランナーが、足指の動きの大切さを話していたことがあった。親指と小指でグランドを掴むように走ること、そしてスナップを効かせること、が大切だというのだった。しかしこれを強要するとおかしな動きになって怪我をするという。なるほど、知り合いの運動選手は皆、足の指が発達し、長い。使い方がうまくいっているからなのだろう。

 真実は細部に宿る、と名言を吐いた人がいたが、人目を惹き付けるボディや臀部、美脚ではなく、末端の足の指先が重要な働きをしているのだということを実感した次第であった。【彬】

 

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走るアトラスロボットの核心は膝の動き

2018年05月15日 | 日記

   日本でいちばん大きな葉と花を付けるホウノキ

 人型ロボットや四足獣ロボットの開発が進んで、Uチューブなどで公開されている画像を見ると、えっと脅かされることがある。今、話題を集めているのは、ボストン・ダイナミクス社のロボット『アトラス』。

 人型のはしりはソニーのASIMOくんだったが、彼の会社のものは、ASIMOくんを数段凌駕している。素人の見方だが、ASIMOくんの場合は身体の重心を両足で支えるという構造だったが、アトラスの場合は片足で身体を支えるという仕組みになっているように思う。その結果、アトラスは足元が不安定な屋外でも人間のように走ることができる。そして両足でジャンプすることができる。

 人型だけではない。四足歩行ロボットは、犬のように歩き回ったり、階段を登り下りできる。

 こうした動きを可能としているのは、言うまでもなくコンピュータ制御の賜物だろうが、私には動きの基本となっているのは、膝関節の改良なのではないか、と思える。私たちの歩行や走る能力は、股を広げ、後ろ足を前に出す動きだと誤解されやすい。だから股関節を柔くし股関節の動きを良くするように訓練する。相撲取りの股割りや各種スポーツ選手の開脚前屈の柔軟運動などが、その典型である。ところがアトラスをよく観察すると股関節の動きではなく、膝関節の動きに独特さが見える。膝を伸ばすことをせず、曲げて着地することで重心を一点に集約しやすくしている。そして曲げて着地することで次の行動にスムースに移行できる。四足歩行ロボットの場合も同じである。まだ、走るまでは至っていないが、4本の足を交互に動かすには、膝の動きがもっとも重要のように見えるのである。脚の付け根の、股関節の動きではないのである。

 それで、思うのだ。人間もこのロボットの動きに見習うべきではないのか。

 年配の人、私もそうだが、多くの人が膝が痛いという。それをカバーするためにコンドロイチンとか各種の補助食品が売られている。また杖をつけばいいのに年寄りに思われたくないといって、そうしない。痛いからカバーしながら歩くからガニ股になり、一層悪くなる。

 人間が動く時は、アトラスロボットのように膝が基本となる。年配者は膝の補強、訓練を積む必要があるのではないか。どんな運動がよいのか、運動生理の専門家に是非研究してもらいたい。年をとってから、スクワットと言うわけにはいかないだろう。私は、膝関節の可動域を広げる工夫が、もっとも重要なアンチエージングだと思って、歩き方の工夫や膝のストレッチをしているものだ。【彬】

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強者の時代

2018年05月12日 | 日記

 平昌オリンピックを境に朝鮮半島に関わる政治が大きく動いている。北朝鮮・韓国、アメリカ、中国、そして、背後には、ロシア、日本が絡む。北朝鮮の非核化への道筋はどう進められるのか。朝鮮半島の統一はなされるのか。関係国リーダーの指導力が問われる。

 上記の目覚ましい動きに関連して、今日、世界のグローバル化という歴史の流れの中にあっても、個別の国ごとのポピュリズム政治が顕著だ。タイム誌の、5月14日付の、カバー記事は、「強者の時代」the strongman era。今日の状況をよく切っている、と思う。

 内容は・・・1960年代に、アメリカの世相を反映したハリウッドの犯罪ドラマ、「怒れる男」angry manが大ヒットした。暴力の支配する時代に、腕力をもって正義と法を守る男の物語。・・・だが、今日の舞台は、ホワイトハウスだ、と揶揄している。その主役は他の国を顧みるまえに、まず自国を優先して政治を進める。そして、その傾向は、世界中に広がっている。ソ連崩壊後のロシアに栄光を復活しようとするプーチン。天安門事件の恐怖を払いのけ、中国新時代の夜明けを宣言する、習近平。・・・さらに、やくざのボスのような振る舞いの、フィリピンのデトルテ。ヨーロッパでは難民受け入れに反対するハンガリーのオーバン等々・・・。他方、リベラルで民主的な、ドイツのメルケル、フランスのマクロン、日本の安倍等は必ずしも充分にアピールできているわけではない。心配なのは、冷戦の勝者が一世代前のような勢いがなくなり、民主的なシステムを尻目に強者が腕力をふるう政治がはびこること。

 ・・・僕は、このような記事は理解しますが、閉そく状態を打破するには強者が腕力をふるうこともあり、と思います。

 ところで、朝鮮半島の現状、北朝鮮と韓国の関係。これこそは、歴史を知らなければ何も前向きに考えられない。歴史を知るには、韓国の、国定高等学校歴史教科書、を読むのも、ひとつのよい方法だと思う。歴史をどう捉えるか、解釈はいろいろあるのだが、韓国の視点での古代から現代までの歴史を知ることも必要だろう。僕も読んだが、高校生レベルの教科書は優れている。

 絵は、タイム誌の表紙の概略。・・・強者達、時計回りで、プーチン、デトルテ、ハンガリーのオーバン、そして、トルコのエルドアン。

   2018年5月11日  岩下賢治

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京王電鉄の新車両にびっくり

2018年05月09日 | 日記

                        柿の花です。

 京王電鉄の電車に乗った。

 車両に足を踏み入れてびっくり。新車両だったのだろう、なんと座席にヘッドレスト(頭のもたれ所)がついているのではないか。よく見ると、肘掛けもついていて、左右の乗車客との区分けがはっきりしている。つまり、明確に個人用の座席となっているのだ。

 思いもよらぬ、これが横座りのシートの新デザインなのである。従来の横座りは通常7人掛けであるが、この場合は6人掛けになっている。新幹線などの3人掛けが横に2つ並んでいると思えは良い。

 首都圏の電車は満員の通勤電車を解消するため、1車両にいかに多くの乗客をスムースに乗せることができるかでデザインされている。1車両4ドアなどといったのはその典型である。一方、座席のあり方の工夫は後回しにされてきた。そのため、荷物を脇に置き2人分の座席を占領しているとか、狭いところに無理やり割り押し込んでくる、足を広げているなど、様々なマナーに対する苦情が出ていた。京王電鉄のこの新車両は、そうした批判に対する一つの工夫対処であろう。この新車両、果たして乗客のどんな反応が出てくるものだろうか。

 私が際会した車両では、座っている人は、応接間に通された客人のように、スマホを見ながらも泰然としているようにみえた。 

 公共交通の進化は、移動時間の正確性だけでなく、快適さにも配慮が行くようになったのだと思う。京王電鉄の工夫を嚆矢として、JRを含め、各社の座席や乗降の工夫が今後どんどん進んでいくに違いない。前々回だったか、このブログで指摘しておいた座席の横座りの問題。今後、縦座りの研究が進められ、その実現は目の前に来ているように思う。【彬】

 

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