昨日、知人のお葬式に参列した。齢80歳なれど、元気矍鑠としていただけに、ハイウェイでの交通事故に巻き込まれ、突然の不慮の死を遂げてしまった。今更ながら、ハイウェイの怖さ、死とは突然やってくるものだと、つくづく思う。
先週木曜日、ワイフと昼食を終え、デザートを食べようとした矢先に電話が鳴った。いつも電話は直ぐに取らずメッセージを後から聞くようにしていたので、聞き流していたところ「病院から、知人夫婦が今救急治療室に居る」というのが耳に入ったが、電話はそこで終わった。一瞬、何のことか頭の中が繋がらない。昨年知人は肝臓がんの手術を受けていたから、その影響か?でも夫婦で救急治療室?頭の中が繋がらぬまま、二人して車に飛び乗り、病院へ急いだ。病院に着いたら、知人は集中治療室に居ると聞かされ、そこに行ったのだが部屋に居ない。ナースに聞いたらドクターが緊急治療室へ又連れて行ったという。これはただ事ではない。待合室で待つこと一時間。漸くナースが緊急治療室の待合室で知人の奥さんが待っていると教えてくれ、そこまで案内してくれた。程無く車いすで奥さんが出てきた。私の顔を見ても虚ろで、ワイフが声をかけたら「逝っちゃった」と泣き崩れた。先週木曜日の朝、夫婦で買い物をして帰る途中、高速で運転席側の横っ腹に車をぶつけられ、奥さんは奇跡的に打撲のみで助かった。
アメリカでの葬式は戸惑うばかりである。知人が亡くなった後、奥さんが一目会いたいと頼んだが、事故死のため警察の調査検視があるので会えない、という。それではいつ会えるのかと聞いてもさっぱり要領を得ず、一旦帰らざるをえなくなった。
どうも、事故等の原因で警察がからむと、少なくとも病院内では会えないようだ、とおぼろげに分かってきた。死亡した時点で、その後は葬儀屋の管轄になるらしい。知人の甥がロスアンジェルスから駆けつけ、諸々の手配をしたのだが、文化の違いは大きく、驚きの連続だった。
まず、オンラインで申し込みをする。埋葬か火葬かを選ぶ。アメリカならではで、主流は埋葬さが、近年火葬も増えてきている。その葬儀社の火葬による葬儀は予算レンジが850ドルから5000ドルとある。ベーシックが850ドルで、火葬代である。これで遺灰が手に入るから、一番安い弔いが出来る。
次に、遺体を見て最後のお別れをしたい場合は、Viewingを申し込む。ま、日本のお通夜に当たるわけだが、お葬式の前日に行われる。Viewing用の棺は木製とカードボード(段ボール)があり、これで日本人はびっくりする。木のようにしっかりとしたカードボードを使うのだろうが、”段ボール”というイメージが強すぎるせいか、皆一様に「そりゃないだろう」となった。ちなみに値段が倍違う。もっと驚くのは、Viewingする人数で値段が違うのだ。日本人の感覚からすれば、少なくとも、連れ合いと近親者は金を取るなと言いたいが、This is Americaっちゅうことになる。車を買う時、ベーシック価格があり、それにいろいろ付けて積み上げていく、アメリカの流儀が死ぬまで付きまとうのである。
埋葬式ではなく、又クリスチャンでもないから、お葬式は写真と遺灰を前に、生前の人となりを偲んで、約一時間で終わった。
最近簡素化された日本と言えども、葬式は松、竹、梅コースのようなセットメニューだろう。最低でやろうと思っても50万とか60万はするのではないか。それに比べたら、火葬のみで味気ないかもしれぬが、近親者だけでやるのであれば、アメリカ方式は確かに合理的だ。
という事で、ワイフもよし坊もアメリカで万一死んだら、850ドルでやることにし、ニュージャージーに住む娘にもそう伝えた。
先週木曜日、ワイフと昼食を終え、デザートを食べようとした矢先に電話が鳴った。いつも電話は直ぐに取らずメッセージを後から聞くようにしていたので、聞き流していたところ「病院から、知人夫婦が今救急治療室に居る」というのが耳に入ったが、電話はそこで終わった。一瞬、何のことか頭の中が繋がらない。昨年知人は肝臓がんの手術を受けていたから、その影響か?でも夫婦で救急治療室?頭の中が繋がらぬまま、二人して車に飛び乗り、病院へ急いだ。病院に着いたら、知人は集中治療室に居ると聞かされ、そこに行ったのだが部屋に居ない。ナースに聞いたらドクターが緊急治療室へ又連れて行ったという。これはただ事ではない。待合室で待つこと一時間。漸くナースが緊急治療室の待合室で知人の奥さんが待っていると教えてくれ、そこまで案内してくれた。程無く車いすで奥さんが出てきた。私の顔を見ても虚ろで、ワイフが声をかけたら「逝っちゃった」と泣き崩れた。先週木曜日の朝、夫婦で買い物をして帰る途中、高速で運転席側の横っ腹に車をぶつけられ、奥さんは奇跡的に打撲のみで助かった。
アメリカでの葬式は戸惑うばかりである。知人が亡くなった後、奥さんが一目会いたいと頼んだが、事故死のため警察の調査検視があるので会えない、という。それではいつ会えるのかと聞いてもさっぱり要領を得ず、一旦帰らざるをえなくなった。
どうも、事故等の原因で警察がからむと、少なくとも病院内では会えないようだ、とおぼろげに分かってきた。死亡した時点で、その後は葬儀屋の管轄になるらしい。知人の甥がロスアンジェルスから駆けつけ、諸々の手配をしたのだが、文化の違いは大きく、驚きの連続だった。
まず、オンラインで申し込みをする。埋葬か火葬かを選ぶ。アメリカならではで、主流は埋葬さが、近年火葬も増えてきている。その葬儀社の火葬による葬儀は予算レンジが850ドルから5000ドルとある。ベーシックが850ドルで、火葬代である。これで遺灰が手に入るから、一番安い弔いが出来る。
次に、遺体を見て最後のお別れをしたい場合は、Viewingを申し込む。ま、日本のお通夜に当たるわけだが、お葬式の前日に行われる。Viewing用の棺は木製とカードボード(段ボール)があり、これで日本人はびっくりする。木のようにしっかりとしたカードボードを使うのだろうが、”段ボール”というイメージが強すぎるせいか、皆一様に「そりゃないだろう」となった。ちなみに値段が倍違う。もっと驚くのは、Viewingする人数で値段が違うのだ。日本人の感覚からすれば、少なくとも、連れ合いと近親者は金を取るなと言いたいが、This is Americaっちゅうことになる。車を買う時、ベーシック価格があり、それにいろいろ付けて積み上げていく、アメリカの流儀が死ぬまで付きまとうのである。
埋葬式ではなく、又クリスチャンでもないから、お葬式は写真と遺灰を前に、生前の人となりを偲んで、約一時間で終わった。
最近簡素化された日本と言えども、葬式は松、竹、梅コースのようなセットメニューだろう。最低でやろうと思っても50万とか60万はするのではないか。それに比べたら、火葬のみで味気ないかもしれぬが、近親者だけでやるのであれば、アメリカ方式は確かに合理的だ。
という事で、ワイフもよし坊もアメリカで万一死んだら、850ドルでやることにし、ニュージャージーに住む娘にもそう伝えた。