よし坊のあっちこっち

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一味違うブラジルのラブホ文化

2013年01月22日 | アメリカ通信
サッカーの記事を読んでいたら、来年のワールドカップ開催地であり2016年のオリンピック開催地でもあるリオのホテル事情が報じられていた。ホテルの部屋数が足らず、対策の一つとして急ピッチですすめているのが、税の優遇措置で、既存のラブホを一般ホテルへ衣替えさせるというもの。これで約6,000室を確保し、新規建設分と併せ、合計50,000室にするという計画だ。

面白いのは、このラブホテルである。時間制で、他の客と遭遇しない構造、振動ベッドや工夫を凝らした風呂等、ギンギラギンのラブホといえば日本の専売特許かと思っていたのだが、日本とよく似ている。日系移民最大の国ではあるが、こんな話を聞くと、一層距離が縮まる。そして、 確かに似ているのだが、その背景にはいささか違う面もあるから面白い。

世界最大のカトリック国だから、未婚の男女間の規律が厳しい、そこでラブホが定着したという。ブラジルでのラブホの位置づけは若者世代にとっては”なくてはならぬもの”、いわば”必需品”として広く認知されてきたらしい。学校の先生をやっている女性が「結婚前はボーイフレンドとよく利用していた」とコメントしているが、オープンというか、あっけらかんとしていて、流石にラテンだなと思う。

しかし、その厳しい規律も自由化がすすみ、未婚でも家に恋人を招いて、ロマンチックなひと時を過ごすことができるようになるに伴い、未婚の若者のラブホ利用が減ってきているとのこと。そして、今や、ラブホの利用者として、不倫カップルと夫婦がふえているという。興味深いのは夫婦の利用だ。自宅でのマンネリを解消すつのにラブホが一役買っている。

昨日、アメリカで既婚者のセックスライフに関する調査結果が報告されていた。その中の夫婦円満の秘訣の一つに「夫婦でデート」することを上げている。久しぶりに子供を家に置いてデートをする。映画を観て食事をする。更にブラジル風に”ラブホ”と洒落こめば言うことはないのだが。

きっと日本だとこんな会話が飛び交うのだろうな。

夫:今度の土曜日は子供を実家に預けて、昔の気分でデートなんていいな。豪華な食事をして何処かに泊まるのもいいもんだ。どうだい?

妻:アンタ、泊まるなんてもったいない。家ならタダよ。

トホホ、、、


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