よし坊のあっちこっち

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日本人と韓国人

2007年11月01日 | アメリカ通信
ロスのホテルニューオオタニ(写真手前)が売却されるとのニュースが最近あった。往年の輝きをとっくの昔に失っていたリトルトーキョーの凋落に一段と拍車を掛けそうだ。そういえば、サンフランシスコの日本人コミュニティも芳しくないそうだ。アメリカのあっちこっちで、日本人パワーが衰退しているのだろう。
それに比べ、韓国人パワーは凄い。ロスのコリアタウンは最大で、次いで大きいのはアトランタではないか。アトランタの韓国人は10年前の3万人から、今では10万を超える巨大コミュニティを形成、更に増え続けている。

海外で活躍する日本人と韓国人。何がこうも違うのか。国力が違うことから来るという説がある。生活レベルが違い、日本人は裕福だから、わざわざ海外まで行って稼がなくてもよく、反対に、韓国人はそれ程裕福ではなく、従ってハングリーであり、だから、外(海外)へ出るのだという説。少しはあたっている部分があるかもしれないが、本質はどうも違うような気がする。

本質的に二つの大きな違いがあるのではないか。
一つは 島国文化と大陸地続き文化。韓国も日本も、地球儀で見れば、どちらも取るに足らぬ小さな国で大差ない。しかし、日本は島国で外敵と接しているわけでも無し、従って外へ打って出る事など考える必要が無い。韓国を含めた朝鮮半島は違う。半島文化というものは有るだろうが、外敵と接しており、異質な他国と地続きなのである。海に囲まれているから、その先は行かれないと思う文化と、歩いていけば限りなく何処までも行けると思う文化とは、精神形成で決定的に違ってくるのではないか。

他の一つは「家」である。日本も韓国も「家」を大変大事にするが、「家」の中身が違う。日本の「家」はイコール「墓」だそうだ。日本人は「墓」を守る事に拘る。韓国人は「家」イコール「血」即ち「血族」らしい。

家=墓だとすると、墓のある土地を離れることは出来ない。韓国人にとっての家は、血の繋がりだから、土地や場所は二の次となる。自分のうまれた国で一生を終えるのにこした事は無いが、それは海外でも良いのだ。だから、家族親戚の誰かがアメリカでささやかな成功を収めるだけで、他の家族や親戚があっさりと故郷を捨てて新天地へ行ってしまう。新天地で血族の絆を再び強めるのだろう。そういえば、血のつながりを大事にする民族という意味では、中国人、インド人もそのように見える。

地球儀を見ると、何故か、「極東」の海にポツンとあるさびしそうな日本列島が目に映る。



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