ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

スマトラ沖大地震

2004年12月29日 | ニュース・トピック
12月26日に起こったスマトラ沖巨大地震の被害は日が経つに連れてその甚大さがはっきりしだした。死者数は今のところ8万人以上になるといわれ、第二次災害の伝染病などの被害が広がればその倍にもなるかもしれないと言われている。日本人の死者は今のところ十数人と比較的少ないけれど、あの地域でクリスマス休暇をすごしていたドイツ人は7千から8千人いたらしく、これまで26人の死者が確認されたが未だに約千人のドイツ人の生死が不明で下手をすると600人以上の死者となるかもしれないと言われている。シュレーダー首相もフィッシャー外相も休暇を返上して対策中だ。津波から無事に生還したドイツ人は少しずつドイツに帰国しているが、かなりのドイツ人は被害のあった地域にそのまま続行して残りたいといっているらしい。目的は行方不明の家族や友人たちの捜索や身元確認と被害地域の援助活動をしたいとのこと。

みんな誰かの愛しい人(Comme une image)

2004年12月29日 | 映画
仏原題「Comme une image」独タイトル「Schau mich an!」(私を見て!)仏2003年
監督及び脚本:Agnès Jaoui
2004年カンヌ映画祭でベスト脚本賞受賞
ロリータ(Lolita)は美人でもなく小太りなこともあって自分に自信がなく何をやってもうまくいかない。近寄ってくる男は彼女に虜になっているわけじゃなく、彼女の父親と知り合いになりたいため。彼女の父親エティエンヌ(Etienne)は有名で影響力のある少々尊大で傲慢な性格の作家でしかもロリータとほとんど年の違わない若くて美人でスタイルのよい女と再婚している。ロリータはそんな父親に認めてもらいたくてたいして才能もないけど声楽を習い役者をめざしている。そこにビタミンB(ドイツではコネのことをBeziehungの頭文字を取ってこういう)を求めて成功を夢見ている作家とかが集まって・・、人間不信でいっぱいだったロリータも知り合った男が父親のコネのために近づいたわけじゃなく本当にロリータを気に入ったことを最後に知ってめでたし、めでたしというお話。少人数だけの登場人物の会話の面白さと我々の中にある小市民的な愚かしさとか馬鹿馬鹿しさをコメディと悲劇の境目でおもしろおかしく描く手法は何だか Woody Allen的。Agnès Jaouiの監督作品としてはかなり前に「Lu Gôut des autres」(ムッシュ・カステラの恋)1999年作品を見た。脚本の映画化作品「On connait la chanson」(恋するシャンソン)もおもしろかった。彼女Agnès Jaouiは1964年生まれだからまだ40歳か。この映画でも売れない作家のパートナーで声楽の先生シルヴィアを演じていた。エティエンヌを演じたJean-Pierre Bacriとはパートナーで2人で脚本を書いているらしい。ほかの作品も見てみたい。 

クリスマス休暇 8日目

2004年12月29日 | 日記
 本日は朝から青空、気温もそんなに低くなさそう。昨日の雪もほとんど解けて道路はぐちゃぐちゃ状態。午後一番でペットショップに猫のトイレの砂を買いに行かなくては。昨日は午後3時過ぎに雪も止み、雨も降ってなかったので急いで支度し電車で街に出かけ、17時始まりの映画を1本見た。タイトルはフランス原題で「Comme une image]日本題は「みんな誰かの愛しい人」らしい。3スクリーンを持つこの映画館はこの街のメインストリートに唯一残っていた名画座だったのだけど、この年末で閉館になるらしい。とっても残念。足場がよくって私は利用していた。残りの名画座は5館だけ。あとは大きなシネマコンプレックスが3館あるがほとんどハリウッドの映画が多いようで私は今のところ利用していない。名画座が5つあるだけでもまだ良いほうかもしれない。私の故郷の北九州市は一応人口100万の政令都市ではあるけれど名画座なんてあったかしら?この街の方が人口60万人で少ないんだけど。映画の後は日本食料品店で買い物して電車に乗ったのだけど、途中電気系統トラブルでずっと止まってしまい、15分で帰れるところが50分近くかかってしまった。やれやれ。