「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「夏休みあとわずか」

2013年08月29日 | 季節の移ろい・出来事

         
             出来上がった宿題の一つ。 ちょっと神妙なカー君。

暑い暑いと嘆いた夏も、ここにきて雨による水冷効果でひと息付いたと思ったら、残暑再び。
早い秋の訪れを待ちたいと思ったら、今度は台風接近のニュース。なかなかうまいこと行かないものである。

孫君達の夏休みもいよいよ残すところわずか。自称「じいちゃん学校校長」としては、宿題が気にかかる。
我が家で出来る「夏スキル」や「漢字・算数ドリル」などは、まずまず提出できる程度に終わらせた。
もちろん、日々の記録を残す「一行日記」も、課題の通り、五七五調で書きあげていった。

問題は工作である。といっても、決して不器用な仲間に入る我輩ではないが、なかなかテーマが見つからないでいた。
夏休みに入って間もなくの頃、母親が看護師として働く介護施設に、我が教え子のカー君が遊びに行った。
その日、80歳近いデーサービス通所者のおじいちゃんが、それはそれは見事なスカイツリーの模型を作って、施設に持ってきていたのだそうな。

それを目にしたカー君は、得意の社交術でそのおじいちゃんと一気に仲良しになったという。
「ボクもスカイツリーを作りたい」とか言ったのに違いない。そのおじいちゃんも本気になって「教えてやろう」ということに。
竹を細く削り、接着剤を用意し、原材料全てを調達して、週1回来所するたびにマンツーマンで教えてくれたのだと言う。
まるで自分の孫に作らせるように、優しく、懇切丁寧な指導であったようだ。じいちゃん校長より優しかったのかも。

カー君の出来上がりは、高さ42cm。縮尺1500分の1。
おじいちゃんの作品は1000分の1で、もう一回り大きいのだが、「学校に持って行くのに大き過ぎる」という、怖気を知らないカー君の申し入れに応じて、この寸法になったとのこと。ちゃんと計算済みの縮尺でうまく出来上がっている。

ちょっと口惜しいが仕方がない。世の中には得意な分野を持つ人は色々いるものだ。
工作の宿題は、その器用なおじいちゃんといち早く仲良しになったカー君の手柄であり、週一ではあっても一生懸命努力した成果が形となって現れたことになる。

兎に角、あと数日でじいちゃん学校も閉鎖される。ホッと一息?いや、しばらくは9月の風を寂しく感じるのかな。

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6 コメント

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Unknown (tatu_no_ko)
2013-08-30 08:25:51
写真をみたとき「組立セット」と思いつつ読み進み、先入観の怖さを改めて知りました。
カー君の人柄あっての手作りの「塔」、「ちょっと口惜しいが仕方がない」のじいちゃんの思いから、その完成度の素晴らしさが伝わります。
一回り大きくなられたカー君にエール。
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やったねカー君!! (ピヨピヨ)
2013-08-30 16:13:28
夏休み最大難関の工作も、カー君の人との交流の技もあって、素晴らしい作品ができましたね。
大好きな東京タワーも飾ってありますね。
じいちゃん学校閉鎖間近さて天秤はどちらに・・・
ホッ? 寂しい?
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対人関係も素晴らしい ()
2013-08-30 19:33:48
カーくん、キリリといい少年に!
いや、まだあどけなさが少し感じられるのが良いですよね。
これまた、じいちゃん似で器用なこと。
提出日が楽しみですね。
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tatu_no_koさん (yattaro-)
2013-08-30 21:18:57
眼を近づけて見ると、もう少し丁寧にと思う部分もあるのですが。
まあ夏休みの週一日を、完全にこのおじいちゃんと真剣に過ごしたことを良しとしましょう。
今度は工作の師匠になれる努力がいるのでしょうか。
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ピヨピヨ さん (yattaro-)
2013-08-30 21:23:22
ちょっと興味をしめす物との出会いは、上手にモノにするようです。
今年の工作はその奇特なお方にゆだねましたが、来年はこのじいちゃんが・・・果たして?
思い出の東京タワーもちゃんと飾っています。
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厚ちゃん (yattaro-)
2013-08-30 21:26:45
有難うございます。
器用なところがじいちゃんに似たのかどうか?
兎に角、このおじいちゃんの作品を評価して、自分も作りたい、と申し出たところは評価です。
後生大事に、早目の学校に持って行ったようです。
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