前に書いたけど「G先輩」という人が居た
俺が「ウナギの白焼き」にワサビをつけたら
「多すぎる、お客さんの中には
ワサビを全部溶かして{辛すぎる}と文句を言う人も居る
いいか、客を信用するな」
と言われた事があって
それを30年ぶりに思い出して
(あの人は、俺の事を心配して言ってくれたんだな)と解った
俺が、その店を辞める時に
「別のウナギ屋に、職人として行くらしい」という噂があった(らしい)
それで、そのG先輩が、俺を呼び出して
「お前な、職人で行くというのは大変な苦労があるんだぞ、解ってるのか?
お前は一人前のつもりかもしれないけど、まだまだ出来てないんだぞ」
と言われたから
「いえ、ウナギ屋に行くんじゃないんです、田舎に帰るんですよ
そこではウナギは使ってない、と思います」
と答えたら
「何だ、そうか」と納得してくれた
それも30年たって思い出して
(俺の事を心配してくれてたんだ)と気が付いた
心配しない人達は「あんな奴どうなってもいいわ」
と、声もかけなかった
それどころか、陰である事ない事色々言ってたらしい
今にして思えば、G先輩というのは
「東京生まれの東京育ち」つまり「江戸っ子」だったんだな
だから口は悪かったけど、腹の中には(悪意が)何もなかったんだな
それにしても、人の親切に気が付くのに30年かかるとは・・・
・・・俺だけかな?
俺が「ウナギの白焼き」にワサビをつけたら
「多すぎる、お客さんの中には
ワサビを全部溶かして{辛すぎる}と文句を言う人も居る
いいか、客を信用するな」
と言われた事があって
それを30年ぶりに思い出して
(あの人は、俺の事を心配して言ってくれたんだな)と解った
俺が、その店を辞める時に
「別のウナギ屋に、職人として行くらしい」という噂があった(らしい)
それで、そのG先輩が、俺を呼び出して
「お前な、職人で行くというのは大変な苦労があるんだぞ、解ってるのか?
お前は一人前のつもりかもしれないけど、まだまだ出来てないんだぞ」
と言われたから
「いえ、ウナギ屋に行くんじゃないんです、田舎に帰るんですよ
そこではウナギは使ってない、と思います」
と答えたら
「何だ、そうか」と納得してくれた
それも30年たって思い出して
(俺の事を心配してくれてたんだ)と気が付いた
心配しない人達は「あんな奴どうなってもいいわ」
と、声もかけなかった
それどころか、陰である事ない事色々言ってたらしい
今にして思えば、G先輩というのは
「東京生まれの東京育ち」つまり「江戸っ子」だったんだな
だから口は悪かったけど、腹の中には(悪意が)何もなかったんだな
それにしても、人の親切に気が付くのに30年かかるとは・・・
・・・俺だけかな?