怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

つっこみ力(筑摩書房)パオロ・マッツァリーノ2007.02

2007-06-11 21:20:48 | 教育書
的確な指摘は同朋ゆーじさんサイト「華氏451度」内の日記にゆずるとして、読んでいない人にはわからんことをメモリーしておく。

ゆーじさんの紹介を読んですぐに購入し読んだのだが、個人記録的には新書の中でも一二を争うほどの読み流しのしやすさだ。

この本のメインは前半。
「つっこみ力」の説明というか、必要性、合理性(?)を説いているところ。

個人的には社会学的なものへのアイロニーと社会学そのものへの私的な愛がこめられているように感じた。
それはそれでとても批判的な文で興味深かった。

無意味なものからくる圧力への対抗を軽やかに論じているようだけれども、趣味性の有意味にとらわれている気はする。
納得できるようで、共感までいかなかった。

特に後段の各論的な部分は自閉しているような気がする。
それは論理の一般受けとしての狭さを滲ませる結果になってはいないだろうか・・・。

たぶん、今後の展開はない。

以上を「つまんない」と書いたつもりはない。
著者は一流のエンタメの心得をもっており、読み流すスピードさながらの文章の書きっぷりとネタの豊かさをもっている。
社会学を楽しみたい人にはかっこうの書であると思う。

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以下、ローカルで極めて私的なメモリー。

この著者名には大学時代の知人のT氏が言い出したことを思い出す。
私の前に住んでいたアパートの近くに、「ニューセニョール」というスナックがあった。

Tと彼の悪友(私のでもある)タッキーが酔っぱらって言うには、
「なんでセニョールなのか?こんな辺鄙な場所でセニュールはないだろう。」
(「別に目立ちたいだけでないか?スナックの名前なんてインパクト勝負だろうに。」と地元人の私。)
「いや、それよりも、なんでニューなのか?オールドのセニョールが以前あったのか?」
(「知らないよ」とフォローにならないが、私。)
「それよりももっとおかしい。なんで方や英語なのか?」
(「・・・。」黙って酔っぱらいの勢いに顰蹙する私。)
以後、「ニューセニョール」の連呼。
(「なんなんだこの酔っぱらい。」って、酔っぱらいってそういうもんだ。仕方ない。)

しょうもないことを思い出したものだ。

詩ってなんだろう(筑摩書房)谷川俊太郎2007.05

2007-06-10 12:45:25 | 教育書
本当は2001.10のものの文庫化。

順序よく典型的な詩を並べ、適切な量で平易な解説をのせて綴っている書だ。
素直に文庫化を祝いたい。

近代詩人を一人選べといわれたら、この巨人を推さない訳にはいかない。
大人だけでなく、子どもにも詩を伝えているという点で、教員であれば教材化の是非も含めてかならず触れたい詩人だろう。

彼の詩だけでなく、多くの有益な詩人達を紹介しているとも読めるし、どの詩も子ども達と味わえる詩群である。
こういったものをまとめられるというのも彼の力量であるし、その仕事は偉人の域だと思う。

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教師の仕事のあり方

2007-06-09 23:56:41 | ニュースから
アンケートのねらいは記事から読み取れない。
ここいら辺は読売の取材力を疑ってしまう。

単純に記事からの感想をメモリ。

>日教組は「教師の仕事のあり方を広く考えてもらうきっかけにしたい」としている。
とあるが、具体的でないし、そんな「あり方」をだれに考えてもらいたいのだろう。

フィンランドとフランスが低いのが同列にあつかわれようはなく、記事のタイトルのように、生活指導や部活などが「あり方」として不満、不要だといってるかのようにも見えてしまう。

また、アンケートの取り方も示されていないので、日本側の恣意が入っているとまずは見るべきだろう。

そういった前提を横目に想像したいのは、日本の教育の独自性だ。

今回の数値的には高い日本が、どうして高い進学率や就学率、世界トップクラスの学力レベルを保ち得ているのか。
高い数値の割には、その内容の精査、評価が適正に行われるシステムがないのか。

「あり方」を議論すべき数値になるのかはわからないが、こういったアンケートをしたという事実は議論の端になるかもしれない。

ただ、日教組の政治的な立場という課題もあり、一朝一夕にはいかないだろうが・・・。

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世界一?忙しい日本の先生、授業以外に部活や生徒会指導(読売新聞) - goo ニュース2007年6月9日(土)14:37
 授業以外に多様な仕事がある日本、補習や家庭との関係強化に特化したフィンランド、授業以外の仕事がほとんどないフランス――。日本教職員組合(日教組)の調査で、各国のこんな教師像が浮かび上がった。

 日教組は「教師の仕事のあり方を広く考えてもらうきっかけにしたい」としている。

 調査は、昨年10月から今年2月、日、韓、米、英、仏、独、フィンランドの計7か国で、教職員組合を通じて、公立小学校~高校の教員各200人程度を対象に実施された。回収率は23%~54・5%。

 部活動など授業以外の18業務について、各国の教師がどれくらい担当しているかを尋ねたところ、平均の担当業務数は、日本が11・1で最多。以下、韓(9・3)、独(7・8)、英(6・3)、米(5・0)、フィンランド(4・9)、仏(3・4)の順だった。

風邪をひいた

2007-06-09 23:44:41 | 戯言
今、雨の音を聞きながら、昼間に寝こんでいたので眠れずに書き込んでいる。

寝汗をかいて、少しスッキリした。

高校時代に、皆勤賞の友人がいたのだが、彼曰く、
「土日に風邪をひくのがコツ。」

かなり無茶な話だが、そんな変なことを思い出すのも熱のせいだろう。

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自分の尻を叩く(改訂)

2007-06-09 23:41:15 | 戯言
ブックマークにある不適格教諭日誌を読みながら、初心を思い出した。

このブログは行き場のない言葉を吐き出して、自分のストレスを発散させる一つの手立てにするということ。

不適格教諭さんは生きづらい教員世界のティピカルな話題を提供しているのだと思う。
私は私的な想いからしか出発しない勝手な奴だから、襟を正す想いだ。

声をあげるとこを最近躊躇する自分がいる。
何余裕かましているんだい!
今、そう罵倒する過去の(ブログを始めた当初の)自分が、今の自分のゆるんだ尻を叩く気分だ。

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書いてきて、やはり他方の私が言う。
私は私。
教員の典型ではないし、そうなろうとも思わない。
酷いヤツ等は私的に排除する姿勢をとるべきだ・・・と。
(もちろんネット上の話)

発言に紐がつくネット上というヤツは嫌らしさをますます・・・。

なんで地方紙のみ?

2007-06-06 12:51:57 | ニュースから
当事者による発信、具体的な行動というのは、その成否に関わらず大事だし、守られるべきだと思う。
ましてや今消え行く歴史の痕跡が、ゆがめられたイズムと不当な力に対抗しようとするかどうかというときであれば、なおさらだろう。

当事者になんのことわりもなしに「検定」というのはおこなわれるし、それは恐ろしいことだということも教えてくれる。

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教科書検定に18議会が異議 意見書可決 自民県議団に賛同要請も(西日本新聞) - goo ニュース2007年6月6日(水)10:10
 来年度から使う高校歴史教科書の検定で、文部科学省が「沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強制した」とする記述に修正を求める意見を付けたことに対し、沖縄県内で異議申し立ての動きが広がっている。5日までに検定意見の撤回を求める意見書を可決した議会は、41市町村のうち18市町村を数え、9日には文科省に抗議する5000人規模の集会が那覇市で予定されている。

 集会を主催するのは、沖縄県高教組、沖縄平和運動センター、野党各党など県内の63団体でつくる「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない県民大会実行委員会」。呼び掛け人代表の高嶋伸欣・琉球大教授、松田寛・県高教組委員長らが5日、沖縄県庁で記者会見した。

 実行委によると、「集団自決」について日本軍の命令、強制、誘導などの表現が削除されたことに対し、5月14日の豊見城市を皮切りに、集団自決で多数が犠牲になった座間味村、那覇市などの議会が撤回を求める意見書を全会一致で可決。沖縄戦終結の地である糸満市の市議会は「体験者による数多くの証言や歴史的事実を否定しようとするもの」と厳しく批判した。

 沖縄戦をめぐる教科書検定では、1982年に「日本軍による住民虐殺」の記述が削除されたが、沖縄県議会が復活を求める意見書を全会一致で可決し、翌年以降の検定で復活したことがある。

 だが、今回は最大会派の自民党県議団が「裁判で係争中」などを理由に慎重姿勢。意見書は全会一致が原則のため、県議会での可決は厳しい情勢という。実行委は6日、自民党県連に意見書に賛同するよう要望する。

 松田委員長は「82年のように超党派で文科省に撤回を求め、それを県民が支えたい」と強調。高嶋教授は「教科書は見本の段階で、まだ元に戻せる。県民が声を上げ続けることが必要だ」と語った。


=2007/06/06付 西日本新聞朝刊=

木造校舎の写真集

2007-06-06 06:42:33 | 戯言
趣味と一言で断じる世界もあるだろう。

けれど、観てみたいと思わせる深さはある。
私は単純に「いいな」と思ったのでメモリーする。
私はまさに校舎が職場だから、そう思うのかもしれない。

木造校舎をレトロと捉えるのか、当時のすばらしい技術の粋の一つと捉えるのか。
それだけでも違ってくると思う。

木造だけではない。現在もそういった視点はアリだ。
子どもが関わる公共施設の設計というのは、実はいろいろな配慮、ノウハウがある。

ときに、そういうことを知らない業者が関わった建物は、使い難く、本来の機能を活かしきれない。
そうなると、この写真集のテーマの一つになっているだろう「温もり」(使われた跡)は残らない。

建物は静かに息づいているものなのかもしれない。

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木造校舎を訪ね歩き30年 小学校教頭が写真集(朝日新聞) - goo ニュース2007年6月5日(火)19:32
 北海道から鹿児島まで、全国の木造校舎を30年近くかけて訪ね歩いた埼玉県草加市の小学校教頭、中島清治さん(60)が、約800校の写真を収めた「温(ぬく)もりの学舎(まなびや)」を出版した。すでに半数の校舎は取り壊されており、貴重な記録になっている。

 中島さんが木造校舎の撮影を始めたのは27年前。のめり込んだきっかけは83年、母校の草加小に赴任し、校舎の歴史を児童と調べたことだった。
 校舎は、当時の学校建築の第一人者で草加出身の故・大川勇さんの設計だった。大川さん設計の木造校舎が関東一円にあると知り、木造校舎を訪ね歩くようになった。

 各地の教育委員会に電話をかけ、校舎のある場所を地図に落としては週末、カメラ片手に回った。写真はカラーとモノクロで撮影。夏休みと冬休みには飛行機で遠方に出かけた。木造校舎の多くは山間部や離島にあり、車の中で寝泊まりしたことも数え切れない。

 何度となく訪れた校舎もある。埼玉県秩父市にあった浦山小はその一つだ。道に迷い、地元のお年寄りに案内してもらった。そこで、親子3代が学んだ学校が近く閉校になるという話を聞いた。

 「100年近く続いた地域の中心の学校。季節ごとの姿を記録に残したい」と桜の季節、雪の季節と訪ねた。素朴な校舎が、季節ごとに違う表情を見せることに感動した。ある時訪ねると更地に。「何とも言えない寂しさを感じました」

 木造と鉄筋の比率が逆転したのは72年。地震、火事など災害に強い鉄筋へと移り変わっていった。

 これまでにも埼玉や関東甲信越地方の校舎をまとめた写真集を出したことがあるが、今回は、中島さんが訪ね歩いた1千校のうち明治、大正、昭和初期に建てられたものを中心に全国の約800校を収録した。中島さんは「木造校舎には同じものが一つもない。職人の思い入れや大正、昭和初期の人々の学校教育への意気込みを感じてほしい」と話している。

 1冊8500円(税別)。問い合わせは国書刊行会(03・5970・7421)へ。

読み取り

2007-06-04 20:01:22 | 教育
1年生の国語で「読み」をはじめている。

まず文字を「書く」がネックになるので、発言を拾いあげている。

その中から、自分の意見を時間をとって書き取らせていく。

よく考えて、自分の言葉で書いてもいいよと伝えていると、発言内容とは異なったものも書いてくれる。

また、文字の整わない子は、自分の書ける範囲で書こうと努力してくれる。

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音読やなりきり(役割あて)を大事にしている。

ここはどんな場所?
気づいたことはあるかい?
○○さんがいたね。では○○さんはなんて言っている?
○○さんがそういったのだね。なんでそんなこといったのかな?
○○さんに対して、××さんはどう?

マイクを用意して、「○○さん。どうぞ。」

インタビューワーは机間を巡る。

拡大コピーした教科書の挿絵に書き込む。
それを教室に掲示する。

科学体験教室

2007-06-04 19:52:56 | ニュースから
この手のもの(時期ものの科学体験教室)を売りにする企業、団体、各種学校はけっこう増えてきた。

「地域にある工業高校で、夏休みに科学教室開催!」
とか、
「出前授業で教室へおじゃまします。」
など。

子ども達に対する「科学的なものにふれる体験」量は多いがいい。
それは肯定したい。

けれど、「科学する体験」(特にリテラシーの養成として)はできるのだろうか?
一過性のものだけに、それは難しい気がする。

「科学的な動機」があり、「科学的な試行錯誤」が育む強烈なプログラムというものが個々人に提供されるような機会はないだろうか?

「授業を出前します。」という売り文句などが胡散臭いのは、子どもの実態に合わせて、子どもの要求を引き出して、真に実感のある体験、継続的、系統的な見通しをもてる体験が期待できないかもしれないという不安の裏返しだと思う。

くりかえすが、自分で博物館へいく、科学館へいく、実験器具に触れるなどの体験を否定するつもりはない。
それをどうつなげていくかという視点が放り出されている気がするのだ。

科学ショー的なものはエンタメではあっても、そこからどういう道筋で科学へ向かうのかは示唆してくれはしない。
それを学問だからというのは教育的には根性主義でしかないと思う。
一方で、科学は知識の体系だからという静的な見方であれば、少しは納得するが、あまり胸をはっていえたものではないなと思う。

ちょっと話はとぶが、仮説実験授業が動的でないのは、リテラシーの部分に関してのよりどころが弱いからだと思う。

こう述べてきて、少し自信がないのは、理科教育、科学教育というのは私には難しいと感じていて、私が理系的なセンスに恵まれていないという自己評価の帰結があるからかもしれない。

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科学の面白さ知って 仙台のNPO、実験体験の場提供(河北新報) - goo ニュース2007年6月4日(月)15:00
 子どもたちに科学の面白さを教える体験教室を手掛けてきた仙台市のベンチャー企業の経営者らが、教室の内容充実と科学者への自由な研究の場の提供を目的に、NPO法人「ナチュラルサイエンス」を発足させた。設立を記念し、今月24日には研究者や親子連れが参加して実験体験型のサイエンスカフェを開催する。テーマは「魚はなぜ前に進めるのか」。

 5月下旬に設立した。青葉区の教育系情報技術(IT)企業「フィールド アンド ネットワーク」のメンバーが中心で、社長の遠藤理平さん(28)が代表を務める。

 同社は、遠藤さんが東北大大学院理学研究科に在籍中の2005年、同じ研究科の学生だった大草芳江さん(24)と設立し、研究生だった林叔克さん(31)が加わった。

 塾を紹介するホームページ制作が主業務だったが、子どもたちに自然観察を通じて知的好奇心を養ってもらおうと、体験教室も企画した。

 06年3月から今年2月まで7回開催し、毎回約10―30組の親子が参加した。夏は蒲生干潟で魚の群れを観察。冬は泉区のスキー場で人工的に雪の結晶をつくった。

 講師役は呼び掛けに応じた院生や研究者。林さんら研究者のグループは、魚が前に進む仕組みについて子どもたちが疑問を持ったのをきっかけに実験を続け、3月の日本物理学会で発表するなどの成果も挙げた。

 企業の形態より社会貢献活動への理解が得やすいことから、NPOに衣替えし、地域企業の協賛も募ることにした。
 今後は体験教室を続けるとともに、科学者が研究室から外に出て専門分野以外のテーマを扱う週末研究の場を提供する。

 企業から譲り受けた装置を用意し、場所も確保。科学が絡む時事問題をグループで研究してもらう。
 大草さんは「自然に触れると五感が反応し、好奇心や論理的思考力が養われる。将来は研究成果を提言にまとめ、生かしていきたい」と意義を強調する。

 理学博士号を持ち、活動に協力する永関浩樹さん(29)は「大人も子どもも絵やスポーツを楽しむように、科学に親しんでほしい」と話す。

 24日のカフェは午前10時、青葉区北目町のHSGビル「ファイブブリッジ」で開会。参加費500円。連絡先はナチュラルサイエンス022(721)2035。

夏の出張

2007-06-04 19:51:57 | 教育
同志会東京支部が夏の支部大会の日時と場所を発表した。

毎度ながら三鷹市教育委員会の後援をとりつけたが、今年度、これを出張と認めない不埒な校長はどれほど出るだろう。

そういう校長は公務員に求められている自己研鑽義務の達成を阻害しているので処分されてほしい。

今年は昨年以上に「一日参加もOK」を前面に出しているが、やっぱり二日でしょう!

初任者から三年目までの人には割引もできた。
うらやましい。
が、そんな阿呆な気持ちは横において、昨年以上にたくさんの人が参加することを期待したい。

書籍市も目玉なので、財布の紐をすぐにゆるめられるようにして行ったらいいと思う。

ちなみに、昨年は「たのしいスポーツ」の年間購読を申し込むと、その何倍もの額のおまけ(実践ビデオ集)がついてきた。

あとは天気だけが問題か・・・。
(外実践は雨がふるとできない・・・。)

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音楽回顧録「My Bloody Valentine」その1

2007-06-04 19:32:30 | 音楽
書いてしまうと尽きないだろう。

自分の人生を変えてしまったバンド。

たぶん、時間と金があって、人がいて、好きにバンド音楽をやっていいよといわれたら彼らのフォロワーになることは必至だろう。

ネオサイケデリックともいえる90年代の奇跡の金字塔。
アルバム「Loveless(邦題:愛なき世界)」

出会ったのはモラトリアムなフリーターの時期。
ある時期、たぶん寝ているとき以外はずっと聴いていた。
気持ちが悪くなって吐いても聴いていた。
完全に中毒だった。

ギターノイズの渦中に白昼夢を見ていた。
生活の中で、殺伐としていく気持ちをどこかで打ち消したかった。

パンクでもゴスでもアコでもしっくりこなかった。

全部の音を受け入れなければ真のメロは感じられないのだよと言っているような気がした。

それが現実のかすかなつながりでさえヒリヒリと偏執的に感じてしまう若さゆえの神経質を正面に捉えて行き詰るのではなく、総体的で包括的なものでも、感じるのは自分なのだというところから始められるといっているようで、リアルに感じた。

現実に聞こえてくる音楽は現実ではないという逆説的なものを美が乗り越えて雄弁に語り始めていた。

息継ぎのできない自分を揶揄するのではなく、そういう感覚を鳥瞰しつつそれが核心的な感覚だと肯定していく力を無意識に持つアイテムだった。

Kevin Shildsはそんなことを考えて創っちゃいない。
でも、感じてしまった自分を止めることはだれにもできない。

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これが産經新聞か?

2007-06-04 07:09:22 | ニュースから
>評価する声が相次いだ。
「やらせか?」と揶揄したい気持ちだ。
産經新聞の論調か?
こんなマスコミによる世論操作が許せるものか?!

だいたいにおいて、記事上でさえ、八木の言葉と和田の言葉のつながりがないのではないだろうか?
(それぞれの内容も今までの幼稚な発言の繰り返しだ。)

ましてや会場からの声はもっとずれている。

これを産經新聞は「評価の声」と言うのだから、表現の自由とはかくありきか?
ひどい冗談だ。センスがない。

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教育再生 安倍改革 「ゆとり」見直し 評価の声相次ぐ(産経新聞) - goo ニュース2007年6月3日(日)03:07
 政府の教育再生会議に提言する「教育再生民間タウンミーティング」が2日、新潟県三条市の中央公民館で開かれ、前日に公表された再生会議の第2次報告でゆとり教育見直しの具体策が示されたことなどを評価する声が相次いだ。
 地元の教育関係者や中高生の保護者ら約300人が参加。最初に日本教育再生機構の八木秀次理事長が、「第2次報告には土曜授業の復活や徳育の教科化など、タウンミーティングでの議論に基づいて再生会議に提言した内容が大きく反映された」と強調。今後も活発な議論を行い、年末の第3次報告に提言していく方針を示した。

 これを受け、パネリストとして参加した精神科医の和田秀樹・国際医療福祉大教授は「都会と地方との教育格差が問題。優れた学校をつくることで教育による町おこしをしたらどうか」と提案。

 会場からは「総合学習の時間が学校本来の教育活動を妨げている」「掃除の指導も重視すべきだ」との意見も上がった。

音楽回顧録「Peace Together(Island Record)」1993.07.20

2007-06-04 01:23:21 | 音楽
大好きなMy Bloody Valentine(以下マイブラ)の曲が入っているというだけで入手したブツ。
(私のマイブラコレクションは未完だが、レアなモノをいくつか所有しているのが自慢。)

けれど、コレクターズ・アイテムとしてだけではなく、いろいろ楽しみどころがある盤だ。

たぶん、U2、Lou Reed、Blur、Peter Gabriel、Van Morrisonなど、そうそうたるメンツを含むものなので、その手のコレクターズアイテムにもなっているだろう。

IRAの被害問題に対する声としての制作意図は、今となっては時代がかってしまっている。
We Are The Worldなど、その方面の流れに位置するアルバムでもあるが、それほど政治的なインパクトが日本に伝わったようには思えない。

ただ、ビッグネームを寄せ集めたのではなく、キャリアいろいろで混ざり合おうという点が個性とはいえる。
(これも後にこの手のものが増えていくので、今となっては個性的というほどでもない。)
Islandというレーベルが、そういったもろもろのカラーの基調を担っている点が興味深いといえばそうかも知れない。

意外な組み合わせや選曲、アレンジがあって、当時の音なのだが今でもそこそこ楽しめる。
我がマイブラもWe Have All the Time in the World(映画007の曲にしてサッチモが元歌)で美の一端を表現している。
他も「これは!」という曲があるけれど、あんまり書くとCD紹介になるのでこの辺で・・・。

また長ーい前フリになってしまった。

この盤の思い出は一つ!
「Mikiさん」だ。

私がマイブラの日本人による情報HPってないよなー。
マイナーだからやってもいいかな?
っと、恐れ知らずなHPを立ち上げたとき、ほぼ同時期にマイブラ情報をHPで流し始めた人が二人いた。

一人はMikiさん。もう一人はNobuyoさん。
どちらも関西方面の方だった。

後に、もうどうしようもないくらいその二人にはコンプレックスを抱いた。
兎に角表現といい知識といいかなうべくものはたいしてなかったからだ。

でも、二人とも温かくリンクをはってくれ、メールでの問い合わせにも誠実にこたえてくれた。

インターネットの黎明期を過ぎ、ネット人口が増えつつある牧歌的な時期だったせいもあるだろう。

さて、実は、このPeace Togetherは早々に廃盤になっていたので入手が困難だった。
Mikiさんは自分の地域を歩いてなかなか見つからないのを嘆いていた。

私は東京のレコ屋、中古レコ屋を情報の拠点としていたため、運良く早い時期にこれを入手していた。
そこでMikiさんへ思い切って差し出がましいメールで、東京で見かけたら入手して贈りますと約束したのだ。
都内のセコ屋を相当歩いていた(暇だったんだねぇ)私はすぐに見つけ出し送ったのだった。
彼はとても喜んでくれたのを覚えている。

他にも音楽関係ではネットでたくさんの思い出がある。

今は、なにかというとすぐにリッピングの申し出があるが、そういうのってつまらないなと思う。

音源を探すという行為も音楽の趣味の一つだった私には、一方的に消費するだけのデータとしての音楽は心に残らない気がする。
日記をつけるように音楽を聴いていた私のつまらないこだわりなのだけれど・・・。

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HMVで試聴ができるようです。

あいつが丸くなったって?

2007-06-04 00:43:00 | 戯言
とんがっている管理職が丸くなるのはアガリの兆候。

たぶん異動を控えているからだよ。
あるいは退職かな?

今年度やることが無くなった証拠。
来年度に引き継ぐなんてことはしない。

勢い、若手でも育てようかなんて思い始めたら危険。

いいヤツで終わろうなんて厚かましいったらありゃしない。

なんでも退職教諭などを中心に、即戦力を呼び戻したり、広く集めたりするという噂を聞いた。
それって資質向上になるの?
疑う訳じゃないけれどさ。それって・・・。

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一方、定年前の勧奨退職を狙う先輩方。
「そりゃ個人の勝手だけれど、側にいてくれるだけでもいいから残っておくれよ。」
「殺生だよ。」

そう噛み付こうとしたけれど、それも酷だよね。
そう思い直した。

土日の過ごし方

2007-06-03 20:20:53 | 戯言
なるべく家族といたい。
まったりとした時間。
我が子のいろいろな表情をつかみとりながら。

なるべく「寝だめ」をしたい。
カミさんには悪いが、どちらか一日の内、午前か午後。
3時間は寝させてください。

本当は「仕事」「読書」「ギター」などなどの煩悩が渦巻くのだけれど、それらはできるだけ後回しにしなければね。
特に「仕事」は、たまっていても、あえてしない。
(本当は、家で仕事は、私の場合、なかなか腰があがらず意外に非効率。)
実は結構逆ストレスなのだけれど・・・。(その分、平日に頑張る?)

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今日は家族で遊園地へ。
カミさんは大出費を心配しながらも、やる時は楽しくと勢いをつけてくれた。
そういえば、長男との約束の水泳も最近はサボりがちだ。
来週は一緒にいこうかな。