当事者による発信、具体的な行動というのは、その成否に関わらず大事だし、守られるべきだと思う。
ましてや今消え行く歴史の痕跡が、ゆがめられたイズムと不当な力に対抗しようとするかどうかというときであれば、なおさらだろう。
当事者になんのことわりもなしに「検定」というのはおこなわれるし、それは恐ろしいことだということも教えてくれる。
教科書検定に18議会が異議 意見書可決 自民県議団に賛同要請も(西日本新聞) - goo ニュース2007年6月6日(水)10:10
来年度から使う高校歴史教科書の検定で、文部科学省が「沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強制した」とする記述に修正を求める意見を付けたことに対し、沖縄県内で異議申し立ての動きが広がっている。5日までに検定意見の撤回を求める意見書を可決した議会は、41市町村のうち18市町村を数え、9日には文科省に抗議する5000人規模の集会が那覇市で予定されている。
集会を主催するのは、沖縄県高教組、沖縄平和運動センター、野党各党など県内の63団体でつくる「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない県民大会実行委員会」。呼び掛け人代表の高嶋伸欣・琉球大教授、松田寛・県高教組委員長らが5日、沖縄県庁で記者会見した。
実行委によると、「集団自決」について日本軍の命令、強制、誘導などの表現が削除されたことに対し、5月14日の豊見城市を皮切りに、集団自決で多数が犠牲になった座間味村、那覇市などの議会が撤回を求める意見書を全会一致で可決。沖縄戦終結の地である糸満市の市議会は「体験者による数多くの証言や歴史的事実を否定しようとするもの」と厳しく批判した。
沖縄戦をめぐる教科書検定では、1982年に「日本軍による住民虐殺」の記述が削除されたが、沖縄県議会が復活を求める意見書を全会一致で可決し、翌年以降の検定で復活したことがある。
だが、今回は最大会派の自民党県議団が「裁判で係争中」などを理由に慎重姿勢。意見書は全会一致が原則のため、県議会での可決は厳しい情勢という。実行委は6日、自民党県連に意見書に賛同するよう要望する。
松田委員長は「82年のように超党派で文科省に撤回を求め、それを県民が支えたい」と強調。高嶋教授は「教科書は見本の段階で、まだ元に戻せる。県民が声を上げ続けることが必要だ」と語った。
=2007/06/06付 西日本新聞朝刊=
ましてや今消え行く歴史の痕跡が、ゆがめられたイズムと不当な力に対抗しようとするかどうかというときであれば、なおさらだろう。
当事者になんのことわりもなしに「検定」というのはおこなわれるし、それは恐ろしいことだということも教えてくれる。
教科書検定に18議会が異議 意見書可決 自民県議団に賛同要請も(西日本新聞) - goo ニュース2007年6月6日(水)10:10
来年度から使う高校歴史教科書の検定で、文部科学省が「沖縄戦で日本軍が住民に集団自決を強制した」とする記述に修正を求める意見を付けたことに対し、沖縄県内で異議申し立ての動きが広がっている。5日までに検定意見の撤回を求める意見書を可決した議会は、41市町村のうち18市町村を数え、9日には文科省に抗議する5000人規模の集会が那覇市で予定されている。
集会を主催するのは、沖縄県高教組、沖縄平和運動センター、野党各党など県内の63団体でつくる「沖縄戦の歴史歪曲(わいきょく)を許さない県民大会実行委員会」。呼び掛け人代表の高嶋伸欣・琉球大教授、松田寛・県高教組委員長らが5日、沖縄県庁で記者会見した。
実行委によると、「集団自決」について日本軍の命令、強制、誘導などの表現が削除されたことに対し、5月14日の豊見城市を皮切りに、集団自決で多数が犠牲になった座間味村、那覇市などの議会が撤回を求める意見書を全会一致で可決。沖縄戦終結の地である糸満市の市議会は「体験者による数多くの証言や歴史的事実を否定しようとするもの」と厳しく批判した。
沖縄戦をめぐる教科書検定では、1982年に「日本軍による住民虐殺」の記述が削除されたが、沖縄県議会が復活を求める意見書を全会一致で可決し、翌年以降の検定で復活したことがある。
だが、今回は最大会派の自民党県議団が「裁判で係争中」などを理由に慎重姿勢。意見書は全会一致が原則のため、県議会での可決は厳しい情勢という。実行委は6日、自民党県連に意見書に賛同するよう要望する。
松田委員長は「82年のように超党派で文科省に撤回を求め、それを県民が支えたい」と強調。高嶋教授は「教科書は見本の段階で、まだ元に戻せる。県民が声を上げ続けることが必要だ」と語った。
=2007/06/06付 西日本新聞朝刊=