大好きなMy Bloody Valentine(以下マイブラ)の曲が入っているというだけで入手したブツ。
(私のマイブラコレクションは未完だが、レアなモノをいくつか所有しているのが自慢。)
けれど、コレクターズ・アイテムとしてだけではなく、いろいろ楽しみどころがある盤だ。
たぶん、U2、Lou Reed、Blur、Peter Gabriel、Van Morrisonなど、そうそうたるメンツを含むものなので、その手のコレクターズアイテムにもなっているだろう。
IRAの被害問題に対する声としての制作意図は、今となっては時代がかってしまっている。
We Are The Worldなど、その方面の流れに位置するアルバムでもあるが、それほど政治的なインパクトが日本に伝わったようには思えない。
ただ、ビッグネームを寄せ集めたのではなく、キャリアいろいろで混ざり合おうという点が個性とはいえる。
(これも後にこの手のものが増えていくので、今となっては個性的というほどでもない。)
Islandというレーベルが、そういったもろもろのカラーの基調を担っている点が興味深いといえばそうかも知れない。
意外な組み合わせや選曲、アレンジがあって、当時の音なのだが今でもそこそこ楽しめる。
我がマイブラもWe Have All the Time in the World(映画007の曲にしてサッチモが元歌)で美の一端を表現している。
他も「これは!」という曲があるけれど、あんまり書くとCD紹介になるのでこの辺で・・・。
また長ーい前フリになってしまった。
この盤の思い出は一つ!
「Mikiさん」だ。
私がマイブラの日本人による情報HPってないよなー。
マイナーだからやってもいいかな?
っと、恐れ知らずなHPを立ち上げたとき、ほぼ同時期にマイブラ情報をHPで流し始めた人が二人いた。
一人はMikiさん。もう一人はNobuyoさん。
どちらも関西方面の方だった。
後に、もうどうしようもないくらいその二人にはコンプレックスを抱いた。
兎に角表現といい知識といいかなうべくものはたいしてなかったからだ。
でも、二人とも温かくリンクをはってくれ、メールでの問い合わせにも誠実にこたえてくれた。
インターネットの黎明期を過ぎ、ネット人口が増えつつある牧歌的な時期だったせいもあるだろう。
さて、実は、このPeace Togetherは早々に廃盤になっていたので入手が困難だった。
Mikiさんは自分の地域を歩いてなかなか見つからないのを嘆いていた。
私は東京のレコ屋、中古レコ屋を情報の拠点としていたため、運良く早い時期にこれを入手していた。
そこでMikiさんへ思い切って差し出がましいメールで、東京で見かけたら入手して贈りますと約束したのだ。
都内のセコ屋を相当歩いていた(暇だったんだねぇ)私はすぐに見つけ出し送ったのだった。
彼はとても喜んでくれたのを覚えている。
他にも音楽関係ではネットでたくさんの思い出がある。
今は、なにかというとすぐにリッピングの申し出があるが、そういうのってつまらないなと思う。
音源を探すという行為も音楽の趣味の一つだった私には、一方的に消費するだけのデータとしての音楽は心に残らない気がする。
日記をつけるように音楽を聴いていた私のつまらないこだわりなのだけれど・・・。
HMVで試聴ができるようです。