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蝶は11月に消えた 太田紫織

「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズの第4弾。第1作目、第2作目を読んだ記憶はあるのだが、第3作目を読んだかどうか定かでないまま第4作目の本書を読むことにした。本を開くと、最初に登場人物のイラストが載っていて、皆大変かっこいい風貌で描かれている。その感じはまさにライトノベルの趣だ。1冊飛ばしてしまったかもしれないにもかかわらず全く気にならず、即座に物語の中に入っていけるというのは、それだけライトノベルとしてキャラが立っているからだろう。まさにライトノベル恐るべしという気がした。内容は、ミステリーの謎の不思議さとか意外性という意味ではそこそこかもしれないが、全体の面白さも引き付けられるものがあるし、舞台の北海道を上手に使っている点も大きな魅力の1つだと強く感じた。最近は「北海道の作家」の元気が良いのが目立つ気がする。(「蝶は11月に消えた」 太田紫織、角川文庫)

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