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ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香

「見守り屋」という仕事の女性を描いた小説。見守り屋というのは、依頼を受けて、老人や子どもあるいは特殊な事情の人を夜から朝まで一晩見守る仕事。そういう仕事が実在するのか、そもそも世の中にそうしたニーズがあって仕事として成立するのかどうかは分からないが、本書を読んでいると、老人の朝一番の病院への付き添い、スマホ中毒の子どもやネット通販中毒の大人などの監視といった依頼があり、結構仕事として成立している気がしてくる。仕事が終わるのが午前中なので、主人公にとっては仕事帰りランチとちょっとしたアルコールがリフレッシュの手段となっていて、その食レポが本書の半分を占めている。もう半分は、仕事を通じて知り合った人々の話と離婚によって娘と暮らせなくなった主人公が娘との関係をどう修復していくかというお話。たまたま本屋さんで見かけて買って読んだのだが、解説によれば本書はシリーズの第2巻で、前作と次作がすでに刊行済みとのこと。今度本屋さんで見かけたら読んでみようと思う。(「ランチ酒おかわり日和」 原田ひ香、祥伝社文庫)
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