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医者に殺されるな 近藤誠

知人に勧められた本。主著者は、長年日本の医療についての様々な警告本を書いてきたお医者さんで、彼が2022年8月に亡くなった後、彼自身の文章と彼と親交のあった3人の文筆家の文章を一冊にまとめた内容だ。彼の主張は、乳がん摘出手術や抗がん剤治療の弊害から始まり、その批判の矛先は定期健康診断、人間ドック、予防治療、クスリ漬けによる薬物依存、AEDなど多岐にわたり、こうした医学界の問題点を海外の文献を根拠に解説してくれる。自分のような素人には、彼の主張と、「ガンは切除した方が安心」「健康診断や人間ドックは定期的に受診すべき」「検査結果で高めの数値が出たらそれを下げる薬を飲む」といった一般的な医療に関する常識のどちらが正しいのか判断するのは難しいが、彼の応援団のような形で掲載されている養老孟司、和田秀樹、上野千鶴子3氏の文章を読むと、8割がた彼の主張に軍配を上げたい感じだ。数年前に乳がんが再発して亡くなった姉はどうだったんだろう、読み終えた後、今処方されて毎日飲み続けている高血圧とコレステロールの薬を飲み続けてい良いのだろうか、毎年受診するようにしている健康診断も続けて良いのか、色々検査をして貰っても原因が分からず我慢しながら放置している胸の痛みについてお医者さんとどう相談したら良いのか、分からないことだらけになってしまった。(「医者に殺されるな」 近藤誠、ビジネス社)
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