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思い出のマーニー ジョーン・ロビンソン

スタジオジブリが映画化するということで本屋さんんで平積みになっていた。いずれは映画として見ることになるかもしれないので、原作のイメージを知っておきたくて読むことにした。物語の前半部分は、主人公のアンアとマーニーの交流が描かれているのだが、荒涼としたイングランドの海岸風景、いつも「外側」にいると感じている主人公の心象風景が静かに読者の心に残る。ある事件をきっかけとして物語は一変、大きな謎がどのように解かれていくのかが興味の中心になり、真相が明かされて、不思議な世界は幕を閉じる。映画向きとは思えない内容だが、そこが却って映画を作る人の意欲を掻き立てるのだろう。その気持ちは良く判る気がする。この独特の世界をどう映像にするのか、映画を見てみたくなった。(「思い出のマーニー」 ジョーン・ロビンソン、新潮文庫)

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