NHLというよりも世界のホッケー界のスーパー・スター選手だったイゴール・ラリオノフのルーキーカード(RC)である。サインを紹介した時(2007年8月16日)にも書いたと思うが、彼の場合、NHLデビュー前のソ連ナショナル・チーム時代から、比類ない名プレーヤーとして有名であった。彼のプレーを1度だけ実際に見たことがあるが、スピードや力強さはさほどではないものの、スケーティング技術の素晴らしさはやはりどこか違うものがあったように思う。そうした感覚は彼以外ではグレツキーのプレーだけで感じたものだ。
このRCカードは、製造されたときにすでに大スターであったということで製造前から注目されてもよかったはずだが、そうしたフィーバーがあった形跡はみられない。それはイチロー選手のように全盛期にアメリカデビューという感じではなく、既に全盛期を過ぎた伝説的な選手を見たいというやや「珍しいもの見たさ」という感覚があったからではないかと思う。RCとは、とにかく最初の1枚ということで、50年前に引退した選手のカードでもそれが最初であればRCなのである。これがRCの面白さでもある。なお写真は、もともと童顔ということもあるが、年齢を感じさせない若く見えるものが使われているようだ。