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むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし 青柳碧人

日本の昔話を題材にした人気シリーズ作品の最新刊。今回は、こぶとり爺さん、耳なし芳一、舌切り雀、三年寝太郎、金太郎の世界での事件だが、いずれも鬼とか妖怪が出るようなおとぎ話の世界が舞台なので、色々不思議なことが起こって、謎解きも一筋縄ではいかないところが面白い。特に最終話は、有名なクローズドサークルものミステリーのオマージュ作品にもなっていて、結末もめでたしめでたしなのかどうかも分からない、まさに奇想天外なお話。帯に「最終巻」とあるのでこのシリーズは本書で完結ということらしいが、前作を読んだ時にも思ったが、世界の昔話やおとぎ話を題材にして是非続編というか新シリーズを、と思う。(「むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし」 青柳碧人、双葉社)
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