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誰も書かなかった老人ホーム 小嶋勝利

認知症の親が老人ホームにお世話になっている身として時々考えてしまうのは、親は今の境遇をどう感じているのか、今の状況が最善なのだろうかという不安だ。幸い本人は穏やかだし本当に良くしてもらっているようなので、次に考えるのは、親がホームの職員の方に迷惑をかけていないだろうか、ホームの職員さんに感謝の気持ちを伝えるにはどうしたら良いかといったことだ。これらのことを考えるヒントになるかもしれないと思って本書を読んでみた。本書を読んで強く思ったのは、介護をする方もしてもらう方も、介護というものが非常に個別性が強いということ。また本書で気付かされたのは、介護付き老人ホームというものが自宅介護の延長にあるということ。この二つを含めて、色々参考になることの多い一冊だった。(「誰も書かなかった老人ホーム」 小嶋勝利、祥伝社新書)

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