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道具屋殺人事件 愛川晶

二つ目の落語家とその妻が、師匠の助けを借りながら、身の回りの謎を解いていくミステリー3編。どれも、落語を演じる側の工夫や心遣いが謎をとく鍵とリンクしていて、大変面白い。落語を演じる側に立つと、本当にいろいろなことを考えながら、題目を決め、最初の小噺を決め、本題を演じ、サゲを決めているのだということが判り、大変なプロの技術者なのだなぁと感心してしまう。伝統に根ざした落語という娯楽の奥深さが伝わってきて、読み終わると、いろいろな落語を聴いてみたくなるし、同じ噺が演者によってどのように工夫をしているのか知りたくなる。現役の落語家の方が、巻末の解説で「本作品を足がかりとして寄席の世界に興味を持ってもらうことを願う」と書かれているが、この本を読んだ読者の多くは、とにかく落語が聞いてみたくて仕方がなくなると思う。(「道具屋殺人事件」 愛川晶、創元推理文庫)
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ステファン・ストラスバーグ RC MLB

大リーグの大型新人、ステファン・ストラスバーグのルーキー・カード。彼のドラフトの時は、「大リーグドラフト史上最高の新人」ということで、アメリカ中が大騒ぎだったらしい。野球カードの箱に「ストラスバーグのルーキーカードを手に入れよう」と書かれているのを見た記憶がある。大学時代、1試合23奪三振を記録したり、アマチュア選手として唯一北京オリンピックの米国代表に選出されたりで、当時から大騒ぎされており、そのドラフトも予想通りの大騒ぎだった。早々に大リーグデビューし、ルーキーイヤーの昨年、期待通りの活躍をみせていたが、途中で故障してしまい、復帰は来年以降になるとのこと。せっかく入手したこのルーキー・カードも、発売当初の輝きは大分失せてしまったが、復帰後にまた活躍してくれればと願うばかりである。

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