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気胸

2019-03-14 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
気胸とは胸腔内に空気が流入して貯留した状態です。



チェックバルブ機序により進行性に胸腔内陽圧を呈する場合は、緊張性気胸となり致命的となることがあります。



分類は下記です。


自然気胸


① 特発性:  大部分は肺尖部の2cm以下のブレブの破裂による。

(狭義の自然気胸)10~20代、長身、痩せ型、扁平胸の男性に圧倒的に多い。

片側が多いが、まれに両側性もある。


② 続発性:  COPD、肺線維症、肺結核、喘息などの基礎肺疾患のあるもので、50~60歳代に多い。



外傷性気胸:  穿通性、非穿通性胸部外傷。


医原性気胸:  胸腔穿刺、肺生検、鎖骨下静脈穿刺などの合併症。


女性の気胸:  特発性自然気胸以外に、繰り返す場合は月経随伴性気胸(生理開始72時間以内発症、右側優位)、肺リンパ管筋腫症(妊娠可能年齢・胸水あり)の可能性も考慮する。



症状についてみていきましょう。


急性突発性の胸膜性胸痛(前胸、肩、背部)および呼吸困難、咳嗽。

特発性自然気胸は通常安静時に多い。

緊張性でなければ、症状は一過性で、気胸が存在してもその後改善するのが特徴。

無症状のこともある(5%以下)。

続発性気胸では呼吸困難はより重症で、症状は次第に増悪する。




写真 中部徳洲会の屋上からの風景

 

 

 

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