若い頃は健康で頑丈であったひとも年齢を重ねるにつれて慢性病を持つことが多くなります。
とくに、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をもつ割合は年齢とともに増えていきます。
生活習慣病に加え、心房細動のような不整脈や、大動脈弁狭窄症のような弁膜症も増えていきます。
主としてたばこが原因ではありますが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)も高 . . . 本文を読む
徐々に身体の動きが悪くなった、パーキンソン病ではないか、神経内科の医師にかかった方がよいかとなじみの70歳代男性Aさんが相談にきました。
話を聞くと、まだまだ仕事上は現役のAさん、1年前から、ストレスが高まって胃潰瘍気味となり、胃腸科では胃潰瘍の薬を処方されています。
以前から循環器内科にかかっていて、降圧剤は10年前から服用中で血圧は正常化しています。
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自分のいびきはいざ知らず、他人のいびきは我慢できない方、いらっしゃいませんか?
そんな時、うるさいいびきがすっと止まって、「ああ、良かった、さぁ寝よう!」と思われるかもしれません。
しかし、こんな時こそ要注意です。
不眠の原因として扱った<睡眠時無呼吸症候群>という病気は、まさにこうした強いいびきと短時間(10秒以上)の呼吸停止が繰り返 . . . 本文を読む
日本の医療は、CTやMRIなどのハイテク機器を駆使して「形に異常が出る」病気を見つけるのが得意です。
また、血液検査などの数値データの異常を見つけるのも得意です。
先進医療を目指して努力してきた結果、これらの分野ではおそらく世界一と言っていいでしょう。
反面、異常がないのに具合が悪い場合には、行き詰まってしまうことがあります。
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高血圧症は非常に一般的な健康問題ですので、大多数の方はご近所かかりつけ医師の診療所に通院していると思います。
では、高血圧症の専門医っているの?と聞かれれば、その答えは「イエス」です。
高血圧症でも、様々な薬を使っても、なかなか血圧が下がらない場合、あるいはなんらかの内臓疾患の問題による高血圧症(これは2次性の高血圧症と呼ばれます)が疑われる場合は、追加の . . . 本文を読む
かぜをひいてなかなか咳が引かない。
かぜがこじれたのではないかと心配になって病院を受診する。
こういうこと、あったのではないでしょうか?
かぜのあとの咳は思っている以上に長引くことが多く、1~2週間続くことは、実際にはよくあることです。
熱がない、痰が多過ぎない場合、胸のレントゲンに異常がない場合などでは、3週間程度 . . . 本文を読む
糖尿病の疑いがあるといわれたとき、一体どうしたらよいのでしょうか?
糖尿病専門医への受診が必要なのでしょうか?
糖尿病は国民病と呼ばれるくらい多い病気です。
糖尿病と診断されたら、様々な治療薬に加えて食事療法や運動療法を行い、心臓血管・眼・腎臓・神経・筋骨格系などの全身の合併症を防ぐことが重要です。
まさに、全身を「 . . . 本文を読む
今回から新シリーズ、「こんなとき総合診療科(家庭医療科)へ」と題してお送りします。
頭痛は一般的にとてもよくみられる症状です。
ほとんどの頭痛は、脳腫瘍や脳出血といったような脳の構造の問題から起こることは少なく、形(構造)の変化として捉えられないものが多いです。
原因の多くは、緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)と片頭痛(へんずつう)です。
このような頭痛の患者さんでは、脳の構造に . . . 本文を読む