東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で亡くなられた皆様に心からお悔やみ申し上げますとともに
被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
また、今現在も行方不明の皆様の一人でも多くの方々の命が救われますことを心から願っております。
・・・・・
発生当時・・自分は池袋のサンシャインの40数階に居りました・・・
今まで体感したことない高層階での大きな横揺れ、そして続く余震。
まるで波乗りのような大きく激しい揺れに気持ちが悪くなりました。
子どもの頃、発生した日本海中部地震を思い出しました・・・
実家の近所が地震で倒壊や半壊したトラウマの地震でした。
しかし、今回はその衝撃を越えるものでした。
高層ビルでの地震はやはり逃げ場のない恐ろしさで恐怖が増大します。
何度かこのままビルが倒壊するかと思いました。
それほど・・横揺れが大きく・・しかも長い揺れでした。
被災地で津波に襲われた人々を思えばなんて事はないレベルですが・・。
高層ビルの為、エレベータは停止し数時間、40数階に軟禁状態となりました。
見晴らしのいい高層にいた為、遠方で煙が上がる様子や
地上では公園などに非難する人々が見られましたがそれがかえって不安を増強していきました。
エレベータが動かない為、不安と苛立ちが募る中数時間が空しく過ぎていきました。
その後、非常階段で40数階からやっとの思いで地上へ。
ビルに残るか地上に出るかは個人の裁量に委ねられた結果、自分は地上に出ることを選びました。
どうしても地上に出たい理由が自分にはありました。
それは、田舎(秋田)に居る心臓の悪い母親と携帯電話で連絡がつかなかったからです。
地上に出て真っ先に公衆電話へ向かい、列に並びようやくの思いで実家に電話出来ました。
かろうじて電話が繋がり怯えている母親の声が聞こえました。
怪我などはなく自宅も問題ないようでしたが辺り一帯が停電との事でした。
取りあえず母親の安否の確認が取れたので池袋駅へ向かいました。
途中、東口のバスターミナルの凄い列や・・電車が各社完全にストップしていると聞きました。
今日は自宅に帰れないという不安が急に押し寄せてきました。
ネットカフェに行くとか、ホテルを探すとかそういう声も聞こえましたが・・
手持ちのお金が少ないので途中ＡＴＭに立寄り少しばかり手持ちを増やし、
駅に着くと・・・
人で溢れかえってました・・
地べたや階段にに座り込む人々、人が多くて危険なので駅で入場規制も始まっており
西口からは駅のほうへ降りれない状況になっておりました。
そうです「帰宅難民」と化した人々が路頭に迷っていました・・・。
・・・・・
5分ほど考えました・・・
自分は同じ方向で知り合いも一緒に居らず・・・
携帯電話も通じない状況。
無性に家が恋しくなりました・・当然家が心配なのもあります。
それで・・・歩いて所沢へ帰ることを決心しました。
西口からひたすら歩くことにしました。
携帯電話の地図や歩いている人の方向と勘で歩き続けました・・・
時間は特に気にしないで歩き続けました・・・朝に所沢に着けばいいかなと。
立教通りで年配の団体の中に所沢と発するご婦人がいましたが・・
この団体歩くスピードが遅いので・・・
先を急ぐ事にしました。
なんとなくこの人達かなという人達に何度か着いていきましたが
結構歩いたところで・・その人達が明らかに違う方向に曲がっていきました。
そして、また違う流れについて行く事にしました。
結構歩いたところでなんとか日芸の近くに差し掛かり
見覚えのある江古田駅に近づきました・・
しかし、西武線は動いていないというアナウンスが聞こえました・・・
それから、またひたすら歩き続けました・・・
迷いながらもその後、なんとか練馬駅横を通過・・・
この頃は同じように歩いて帰宅する人達が周りにいました。
そして、レンタカー屋で車を借りるという人達もいました。
この頃から皮靴の靴ズレがひどくなりました・・そして豆ができて・・潰れた模様。
のど飴３個でもつきまして・・お腹が減ってきました・・
何度かラーメン屋に入りたくなりましたが先が長いので
西東京市まで我慢すると決めました。
そして、迷いながら、さ迷いながら歩き続け・・・練馬高野台駅通過。
電車がホームに停車していて動いていませんでした・・
この頃になって一度一人になって迷いました。
道を間違えたみたいです・・適当に入った道で方向を失いました・・
その後、石神井公園駅は通らず・・迷っていると・・携帯電話の電池が切れました。
その後度々迷って・・・コンビニで地図を何度も見たりしながら・・
帰宅する人々の流れにまた遭遇、途中までは一緒でした・・
その後、なんとか大泉ＩＣ近くを通過。ここは以前車で通ったことがありましたが・・
そのときはいつも高速に乗る時でした・・・
その先は他の人とは別の方向になり・・・分岐を繰り返して
一人また一人と減って・・気づくとまた、一人になり・・
西大泉という辺りで完全に迷いました・・・
タクシーも通りません・・足の裏が猛烈に痛くなりました・・。
歩いて所沢・・・急にゴールが遠く感じてきました。
そして運命となるＴ字路へ。
街灯が少なく薄暗い住宅地・・
たまに来る車は右に曲がっていくのが多いので右に曲がるか悩みましたが・・・
勘で左へ進んでみることに・・・
しばらくすると・・下保谷という地名が見えました。
そして・・・保谷駅が正面に見えました。
足がかなり限界なんで休憩がてら晩飯でも食おうかと駅前にきましたが・・
空腹を通り越して・・情報が欲しいので早く家路を目指したくなりました。
取りあえず電車の運行状況を確認しようと構内へ。
すると電車は動いていないようでしたが今後動くかもしれないという
駅員の方の言葉を聞きました。
疲れたので取りあえずホームにおりてみました。
そうするとわずか5分で・・電車が来ました！
どうやら途中に停車していた電車が一部で動き出していたようです。
その後1回乗り換えて11時半頃、所沢駅に到着。
そして12時前に自宅に到着。
池袋から保谷まで歩き、保谷から所沢までは電車で。
約5時間程かけて自宅に無事戻りました。
途中から電車に乗れたのでなんとか辿り着けました。
そして到着してすぐにＴＶをつけました。
すると想像を絶する状況が目に飛び込んできました。
あまりの惨事に涙が出てきました・・。
「帰宅難民」なんて・・・幸せな方・・・帰宅出来る家があるんですから。
信じられない光景に・・背筋に寒気が走りました。
寝ては起きて、寝ては起きて・・・
余震に怯え、震災の被害の大きさに恐怖し
そんな事を繰り返し・・いつの間にか夜が明けました。
これは夢なのか？
夢であって欲しい・・・そんな考えは
再びＴＶを点けたとたん消え去りました。
・・酷過ぎる現実。
一夜明けてさらに被害の大きさが浮き彫りに。
ＴＶを見ていると何度も涙が出そうに・・・いや涙がこぼれ落ちます。
なんという・・日本の悲劇・・・
仙台に住んでいた時、知り合った気仙沼出身のＯ君・・
大学時代の同級生Ｓ君(仙台市)、それに・・Ｆさん、Ｓさん
10年程前、仕事でお世話になった名取市在住の皆さん・・
他にも・・いらっしゃるはず・・
同じ東北出身ですから・・・今はお付き合いがなくても
過去に知り合った多くの皆様・・・
どうかご無事で・・・・・切に祈っております。
・・・・・
改めて、亡くなられた皆様に心からお悔やみ申し上げますとともに
被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
また、今現在も行方不明の皆様の一人でも多くの方々の命が救われますことを心から願っております。
・・・・・
発生当時・・自分は池袋のサンシャインの40数階に居りました・・・
今まで体感したことない高層階での大きな横揺れ、そして続く余震。
まるで波乗りのような大きく激しい揺れに気持ちが悪くなりました。
子どもの頃、発生した日本海中部地震を思い出しました・・・
実家の近所が地震で倒壊や半壊したトラウマの地震でした。
しかし、今回はその衝撃を越えるものでした。
高層ビルでの地震はやはり逃げ場のない恐ろしさで恐怖が増大します。
何度かこのままビルが倒壊するかと思いました。
それほど・・横揺れが大きく・・しかも長い揺れでした。
被災地で津波に襲われた人々を思えばなんて事はないレベルですが・・。
高層ビルの為、エレベータは停止し数時間、40数階に軟禁状態となりました。
見晴らしのいい高層にいた為、遠方で煙が上がる様子や
地上では公園などに非難する人々が見られましたがそれがかえって不安を増強していきました。
エレベータが動かない為、不安と苛立ちが募る中数時間が空しく過ぎていきました。
その後、非常階段で40数階からやっとの思いで地上へ。
ビルに残るか地上に出るかは個人の裁量に委ねられた結果、自分は地上に出ることを選びました。
どうしても地上に出たい理由が自分にはありました。
それは、田舎(秋田)に居る心臓の悪い母親と携帯電話で連絡がつかなかったからです。
地上に出て真っ先に公衆電話へ向かい、列に並びようやくの思いで実家に電話出来ました。
かろうじて電話が繋がり怯えている母親の声が聞こえました。
怪我などはなく自宅も問題ないようでしたが辺り一帯が停電との事でした。
取りあえず母親の安否の確認が取れたので池袋駅へ向かいました。
途中、東口のバスターミナルの凄い列や・・電車が各社完全にストップしていると聞きました。
今日は自宅に帰れないという不安が急に押し寄せてきました。
ネットカフェに行くとか、ホテルを探すとかそういう声も聞こえましたが・・
手持ちのお金が少ないので途中ＡＴＭに立寄り少しばかり手持ちを増やし、
駅に着くと・・・
人で溢れかえってました・・
地べたや階段にに座り込む人々、人が多くて危険なので駅で入場規制も始まっており
西口からは駅のほうへ降りれない状況になっておりました。
そうです「帰宅難民」と化した人々が路頭に迷っていました・・・。
・・・・・
5分ほど考えました・・・
自分は同じ方向で知り合いも一緒に居らず・・・
携帯電話も通じない状況。
無性に家が恋しくなりました・・当然家が心配なのもあります。
それで・・・歩いて所沢へ帰ることを決心しました。
西口からひたすら歩くことにしました。
携帯電話の地図や歩いている人の方向と勘で歩き続けました・・・
時間は特に気にしないで歩き続けました・・・朝に所沢に着けばいいかなと。
立教通りで年配の団体の中に所沢と発するご婦人がいましたが・・
この団体歩くスピードが遅いので・・・
先を急ぐ事にしました。
なんとなくこの人達かなという人達に何度か着いていきましたが
結構歩いたところで・・その人達が明らかに違う方向に曲がっていきました。
そして、また違う流れについて行く事にしました。
結構歩いたところでなんとか日芸の近くに差し掛かり
見覚えのある江古田駅に近づきました・・
しかし、西武線は動いていないというアナウンスが聞こえました・・・
それから、またひたすら歩き続けました・・・
迷いながらもその後、なんとか練馬駅横を通過・・・
この頃は同じように歩いて帰宅する人達が周りにいました。
そして、レンタカー屋で車を借りるという人達もいました。
この頃から皮靴の靴ズレがひどくなりました・・そして豆ができて・・潰れた模様。
のど飴３個でもつきまして・・お腹が減ってきました・・
何度かラーメン屋に入りたくなりましたが先が長いので
西東京市まで我慢すると決めました。
そして、迷いながら、さ迷いながら歩き続け・・・練馬高野台駅通過。
電車がホームに停車していて動いていませんでした・・
この頃になって一度一人になって迷いました。
道を間違えたみたいです・・適当に入った道で方向を失いました・・
その後、石神井公園駅は通らず・・迷っていると・・携帯電話の電池が切れました。
その後度々迷って・・・コンビニで地図を何度も見たりしながら・・
帰宅する人々の流れにまた遭遇、途中までは一緒でした・・
その後、なんとか大泉ＩＣ近くを通過。ここは以前車で通ったことがありましたが・・
そのときはいつも高速に乗る時でした・・・
その先は他の人とは別の方向になり・・・分岐を繰り返して
一人また一人と減って・・気づくとまた、一人になり・・
西大泉という辺りで完全に迷いました・・・
タクシーも通りません・・足の裏が猛烈に痛くなりました・・。
歩いて所沢・・・急にゴールが遠く感じてきました。
そして運命となるＴ字路へ。
街灯が少なく薄暗い住宅地・・
たまに来る車は右に曲がっていくのが多いので右に曲がるか悩みましたが・・・
勘で左へ進んでみることに・・・
しばらくすると・・下保谷という地名が見えました。
そして・・・保谷駅が正面に見えました。
足がかなり限界なんで休憩がてら晩飯でも食おうかと駅前にきましたが・・
空腹を通り越して・・情報が欲しいので早く家路を目指したくなりました。
取りあえず電車の運行状況を確認しようと構内へ。
すると電車は動いていないようでしたが今後動くかもしれないという
駅員の方の言葉を聞きました。
疲れたので取りあえずホームにおりてみました。
そうするとわずか5分で・・電車が来ました！
どうやら途中に停車していた電車が一部で動き出していたようです。
その後1回乗り換えて11時半頃、所沢駅に到着。
そして12時前に自宅に到着。
池袋から保谷まで歩き、保谷から所沢までは電車で。
約5時間程かけて自宅に無事戻りました。
途中から電車に乗れたのでなんとか辿り着けました。
そして到着してすぐにＴＶをつけました。
すると想像を絶する状況が目に飛び込んできました。
あまりの惨事に涙が出てきました・・。
「帰宅難民」なんて・・・幸せな方・・・帰宅出来る家があるんですから。
信じられない光景に・・背筋に寒気が走りました。
寝ては起きて、寝ては起きて・・・
余震に怯え、震災の被害の大きさに恐怖し
そんな事を繰り返し・・いつの間にか夜が明けました。
これは夢なのか？
夢であって欲しい・・・そんな考えは
再びＴＶを点けたとたん消え去りました。
・・酷過ぎる現実。
一夜明けてさらに被害の大きさが浮き彫りに。
ＴＶを見ていると何度も涙が出そうに・・・いや涙がこぼれ落ちます。
なんという・・日本の悲劇・・・
仙台に住んでいた時、知り合った気仙沼出身のＯ君・・
大学時代の同級生Ｓ君(仙台市)、それに・・Ｆさん、Ｓさん
10年程前、仕事でお世話になった名取市在住の皆さん・・
他にも・・いらっしゃるはず・・
同じ東北出身ですから・・・今はお付き合いがなくても
過去に知り合った多くの皆様・・・
どうかご無事で・・・・・切に祈っております。
・・・・・
改めて、亡くなられた皆様に心からお悔やみ申し上げますとともに
被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
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