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平家の落人というものは全国のあちこちにあります。しかし記録が残っていて信用できるところは多くはありません。
栃木県日光市湯西川温泉には「平家の里」という落人の里を復元したテーマパークがあります。写真がその様子です。訪れてみると、付近は水田も作れず畑作もままならない谷間の寒々しい土地です。復元、展示されている家々は少し立派すぎるようですが、それも一興と思いご紹介します。平家一門に関する数々の品や木工の道具類が展示されています。壇ノ浦近くの赤間神社から、テーマパーク建設に関して分祀した小さな神社もあります。そのおりに贈られた長門本20巻の復刻版も展示してあります。
壇ノ浦の戦いのあと、平家の武将、平貞能(さだよし)は平重盛の妹の妙雲禅尼を助け、宇都宮まで逃げて来ました。宇都宮の領主の藤原朝網に保護されようと思ったのです。しかし朝網は困ります。そこで付近の最高峰の高原山へ一行を隠します。ところが一行のなかのある女が男の子を安産します。御祝に鯉幟をあげます。それを山裾を落人探索中の源氏方に見つかり攻められます。ここで落人の一団は二手に分かれ貞能(さだよし)は塩原へ逃げ、さらに遠く、仙台の西の作並温泉近くまで落ちて行きます。一方、貞能の一団の他の落人は塩原のさらに西の険しい山々に分け入り、現在の湯西川温泉の地に隠れました。そこまでは記録も残っているらしいです。
仙台の作並温泉近くまで行った貞能は出家して定義(じょうぎ)と名乗ります。この定義は「さだよし」とも読めます。作並から山に入りこんだ所に現在も定義温泉があります。定義和尚はそこで天寿をまっとうしました。住んでいた堂を後の人々が定義不動堂として現在に到っています。
もっと詳細は「湯西川温泉」と「定義」をキーワードにして検索するとご覧頂けます。
撮影日時:2008年12月1日午前10時頃、撮影場所:湯西川温泉1042、「平家の里」(電話:0288-98-0126)、 (終わり)
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それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
====参考資料=======================
定義温泉(じょうげおんせん)は、宮城県仙台市青葉区大倉にある温泉である。旅館は奥羽山脈・船形山南東麓の湯川(名取川水系広瀬川上流の大倉川の支流)沿いに建つ。近くには、平貞能の平家落人伝説や子授け信仰がある定義如来(西方寺)が存在し、地名の由来となっている。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E7%BE%A9%E6%B8%A9%E6%B3%89)
下は定義如来の山門の写真です。