世界一大規模で過酷なヨットレースはアメリカスカップと呼ばれ、その予選レースをルイヴィトン アメリカスカップ・ヨットレース と言います。
予選レースで優勝したヨットがアメリカスカップレースで前回の優勝艇に一対一の挑戦をするのです。
そこで勝った艇が次回のアメリカスカップレースまで美しい彫刻を施した銀のカップを保持します。
1851年にロンドン万博博覧会の時開催されたヨットレースでアメリカチームが優勝し始まったヨットクラブ対抗の世界一のヨットレースです。
そして132年間もの長い間アメリカ合衆国が優勝し続けました。
1992年から日本も参加しますが無残な結果に終わっていました。
しかし2016年にアジアで初めて福岡でルイヴィトン アメリカスカップ・ヨットレースが開催されたのです。
日本からはソフトバンク・チーム・ジャパンが出場し6位になりました。
優勝はニュージーランドチーム(Emirates Team New Zealand)でした。
そして2017年のアメリカスカップ・ヨットレースでは防衛艇のアメリカの艇オラクル号をニュージーランドチームが破り優勝したのです。
挑戦艇決定シリーズには1983年(第25回)大会よりルイ・ヴィトンが冠スポンサーについており、「ルイ・ヴィトンカップ」の名称で知られています。
2021年(第36回)ではスポンサーがプラダに交代し「プラダカップ」に名称が変更されましたたが、2024年(第37回)では元の「ルイ・ヴィトンカップ」に戻りました。
今日はアメリカスカップと予選のルイヴィトン・ヨットレースの写真をお送り致します。
1番目の写真は1881年のアメリカスカップに出場した前方の Mischief号と後方のAtalanta号です。アメリカのMischief号は全長67ft5inで、カナダのAtalanta号は全長70ftでした。アメリカが勝ちました。
写真の出典は、http://arumukos.la.coocan.jp/yachting/americascup/mrcscprcrd.html です。
2番目の写真は最近のアメリカスカップに使用されているタカラマン型ヨットの写真です。昔のヨットの船体はクラシックな単一型の船体ですが最近はスピードの出る双胴型のヨットが使用されています。以下の写真でのヨットは全て巨大な双胴型のヨットで時速50Km以上で帆走出来るのです。
3番目の写真はアメリカスカップワールドシリーズ福岡大会に出場したソフトバンク号です。
アジアで初の開催となるヨットレースの世界最高峰の戦いが博多湾で開催されたのです。日本のソフトバンク号の写真です。
開催日は2016年11月18日(金)~20日(日)でした。
4番目の写真はスタート直後の写真です。日本の「ソフトバンク・チーム・ジャパン」が良いスタートをしました。
この世紀のイベントを目撃しようと、本番レース2日間で、海上からレースを見守る観覧艇延べ320艇、また地行浜(じぎょうはま)にも延べ1万4,000人を超えるたくさんの観客が押し寄せました。
5番目の写真は「ソフトバンク号」がアメリカのオラクル号の前を行く健闘ぶりの写真です。
日本のヨットのアメリカスカップでの今後の活躍を祈って終りとします。
尚日本は初参加した時の状況は次の本にあります。
山崎淳司著、写真、熊谷嘉尚、「栄光は風に」講談社1992年7月出版。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)