前日高指山でズーム撮影した月は見事にピンボケで撮影に失敗した。本日は再挑戦ということになるのだが、一番の目的は愛用している天体望遠レンズBorg67FL(300mm)のフラットナー調整である。フラットナーとはレンズの周辺収差を補正するためにレンズ後方に装着する2枚目のレンズで、昨年末に彗星を撮影した際に周辺の星が流れて変形しており、このフラットナーの調整がうまく出来ていないことがわかっている。
早朝から竜ヶ岳に登って寝不足のため、下山後まず石割の湯に立ち寄って汗を流した後、少し仮眠をとることにした。ところが、石割の湯に行ってみるとこの日はボイラーが故障したそうでお湯の温度が37℃くらいまでしか上がらないらしい。係員に紅富士の湯に行くようにすすめられたが、既に眠気がMAXでもう運転したく無く、ぬるま湯でも良いのでここで入らせてくれと頼んで入浴することになった。確かに湯船の湯はぬるかったがシャワーの湯は普通に使えて、なにしろ入浴しているのが私一人だけという贅沢なお風呂に入らせていただいた。1時間半くらい、大いびきをかいて眠らせてもらい、4時半ごろに山中湖きららに向かう。そこにはみちほさんご夫妻が待っていた。

月と金星が接近した山中湖の夕暮れ。湖面が揺れず綺麗なダブル富士になった。

富士山頂に輝く月と金星。
みちほさんがニューカメラの設定をいじりながらこの景色を撮影したが、おそらくあちらのカメラでもこれと変わらないか、それ以上の景色が撮影出来たことと思う。
さて、本番はこちらだ。フラットナーを取り外してみると、300㎜のところで固定したはずのダイヤルがずれて最大になっていた。山に持ち運んだ際にダイヤルがずれていたらしい。こちらを調整し直して、簡易赤道儀スカイメモSに搭載して撮影してみた。

月モードで追尾して撮影した月と金星。地球照の部分がかなりクリアに描出できる。

オリオン座大星雲。簡易赤道儀でこのくらい描出できれば上出来。細い2本の筋は人工衛星。

本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。Iso1250, 30sec追尾。ピントが若干甘いが、彗星の尾も少し描出されている。流れている景色は富士山。

追尾中に小さな流星も写っていた。時期的には四分儀座流星群か?
さらにIso感度を3,200まで上げてシャッタースピードを1秒以内に調整して富士山白山岳に沈んで行く月を捉えてみた。

富士山に月が差し掛かったところ。

富士山白山岳のシルエットと地球照の月

白山岳に月が沈んで行く。この時に月の明るい部分がダイヤモンド富士のようにチカッと光るのではないかと考えたのだが、そうはならなかった。
今回の月はあたりがもう真っ暗になってから沈んで行く月齢3.8の月だが、もう少し明るい時間に沈む月であれば富士山全体の形を描出しながら細い月を捉えることが可能である。さらに条件を変えれば、地球照の月光ダイヤモンド富士の撮影が出来るのではないかとも考えている。フラットナー調整後は周辺の星も流れておらず良好な状態に調整出来たようだ。
早朝から竜ヶ岳に登って寝不足のため、下山後まず石割の湯に立ち寄って汗を流した後、少し仮眠をとることにした。ところが、石割の湯に行ってみるとこの日はボイラーが故障したそうでお湯の温度が37℃くらいまでしか上がらないらしい。係員に紅富士の湯に行くようにすすめられたが、既に眠気がMAXでもう運転したく無く、ぬるま湯でも良いのでここで入らせてくれと頼んで入浴することになった。確かに湯船の湯はぬるかったがシャワーの湯は普通に使えて、なにしろ入浴しているのが私一人だけという贅沢なお風呂に入らせていただいた。1時間半くらい、大いびきをかいて眠らせてもらい、4時半ごろに山中湖きららに向かう。そこにはみちほさんご夫妻が待っていた。

月と金星が接近した山中湖の夕暮れ。湖面が揺れず綺麗なダブル富士になった。

富士山頂に輝く月と金星。
みちほさんがニューカメラの設定をいじりながらこの景色を撮影したが、おそらくあちらのカメラでもこれと変わらないか、それ以上の景色が撮影出来たことと思う。
さて、本番はこちらだ。フラットナーを取り外してみると、300㎜のところで固定したはずのダイヤルがずれて最大になっていた。山に持ち運んだ際にダイヤルがずれていたらしい。こちらを調整し直して、簡易赤道儀スカイメモSに搭載して撮影してみた。

月モードで追尾して撮影した月と金星。地球照の部分がかなりクリアに描出できる。

オリオン座大星雲。簡易赤道儀でこのくらい描出できれば上出来。細い2本の筋は人工衛星。

本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。Iso1250, 30sec追尾。ピントが若干甘いが、彗星の尾も少し描出されている。流れている景色は富士山。

追尾中に小さな流星も写っていた。時期的には四分儀座流星群か?
さらにIso感度を3,200まで上げてシャッタースピードを1秒以内に調整して富士山白山岳に沈んで行く月を捉えてみた。

富士山に月が差し掛かったところ。

富士山白山岳のシルエットと地球照の月

白山岳に月が沈んで行く。この時に月の明るい部分がダイヤモンド富士のようにチカッと光るのではないかと考えたのだが、そうはならなかった。
今回の月はあたりがもう真っ暗になってから沈んで行く月齢3.8の月だが、もう少し明るい時間に沈む月であれば富士山全体の形を描出しながら細い月を捉えることが可能である。さらに条件を変えれば、地球照の月光ダイヤモンド富士の撮影が出来るのではないかとも考えている。フラットナー調整後は周辺の星も流れておらず良好な状態に調整出来たようだ。
本来は三日月?
三日月がこう見えるってことですか?
地球照の月と富士山を撮影するには日没後20分から40分の間くらいに月が富士山の近くにいる時間帯に撮影しなければならず、ある意味満月前後のパール富士撮影よりも難しくなります。