スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(ねずさんは要注意)

2021-12-03 14:48:30 | 日記
12月3日(金)
 ねずさんは人気の評論家だが、物事の見方が一面的過ぎて、好みではなかった。最近ユーチューブでねずさんの日本史講座の一つを見て、その思いが決定的となった。
 生類憐みの令を、戦国の殺伐とした遺風が残る世の中から、平和で融和的な社会に変えた法令であると、擁護する論旨のものであった。それは良いのだがその証拠としてねずさんは、生類憐みの令が幕末まで135回出されたと、綱吉以後の代々の将軍も出しているのだ、どうして悪法なら以後の将軍が同じような法令を出したのかと、述べていた。意外だったのでネットで調べてみたが、135回出したのは事実だがそれは全て綱吉の存命中の事で、彼の死後6代将軍の家宣はすぐ廃止したというのが、本当らしい。
 生類憐みの令が、人を思いやる風潮に社会を変えたのは本当かも知れないが、犬や鳥を殺して斬首された人が100人近くいたことも事実である。恐らく江戸の人々は相当な怨念を抱いていたのではなかろうか。ねずさんは歴史の正当な評価とのお題目のために、一面を切り捨て、良い一面だけをクローズアップしている。その為に事実誤認(幕末まで繰り返し出された)を述べる。もうちょっと進むと韓国人の歴史観(ファンタジー)に近づくのではないか。

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