スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(中国の国家情報法の犠牲者か?)

2024-08-30 14:21:15 | 日記
8月30日(金)
 尖閣の中国人アナウンサーは、中国国家情報法の犠牲者だと思われる。先回国家動員法と書いたが誤りで、正しくは国家情報法であった。訂正します。
〇中国国家動員法 2010年施行 戦争などの非常時の際、国外に住む中国人も含めて、中国政府と軍が民間人を軍事動員できる。
〇中国国家情報法 2017年施行 国外に住む中国人も含めて、全ての中国人は平時においても、中国政府が行う情報収集活動に、協力する義務を負う。
 中国人アナウンサーはこれに引っ掛かったと思います。
 産経新聞にこのアナウンサーの事が載っていた。それによると彼は東京大学大学院を修了した後、平成14年からこの仕事についているとのこと。そして「日中間の懸案について日本の立場のニュースを読むことに恐怖を感じていた様子もあった」と、同僚が述べたとある。中国人向けに中国語で中国政府とは真反対の事を言うのだから、それはプレッシャーはあっただろう。又同僚は「日本の文学や古典が好きな温厚な人」とも述べている。
 ここから推測されることは彼は政治とは無関係な、日本文化好きの人で、日中の懸け橋的な存在になることを夢見ていた人のように思われる。しかしNHKという情報組織の中に居る彼は、中国情報部にとっては格好の役に立つ存在である。恐らく種々の情報を提供するように中国政府から要求されていたと思う(もっとはっきり言うとスパイをしろと)。そしてそれに応じるのが中国人の義務なのである。
 恐らくそういう立場が嫌になりNHKに配置転換を要求したが叶えられなかったのであろう。彼が中国人の責務を果たそうとすれば、信頼し友好を続けている日本を、裏切る事になる。まさに孝ならんとすれば忠ならず云々の、重盛の心境である。そしてまさかのあんな発言をしたのだ。そうすれば首か少なくとも配置転換になって、もう二律背反に苦しむことはないと、決断したのだろう。
 私はあの発言は中国情報部も予期しなかったものだと思う。あの発言で日本国民は更なる疑いを中国に持ってしまったではないか。二階訪中団だって存在意義が大いに薄れてしまった。しかし今の所だが、マスゴミは勿論駄目だが、ネットにも中国国家情報法との関連で、今回の事件を見る見方のものがない。NHKを叩くのも良いがもっと本質的な危機に目をやれと言いたい。中国人は100万人近くいて、それがあらゆる組織に侵入してスパイを働いているかも知れないというのに、ネット人士もまだ平和ボケの中に居るのか。