スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(反日ナイキと底知れ百田)

2020-12-03 10:49:46 | 日記
12月3日(木)
 「ささやん」というネット番組によると、ナイキは炎上商法を得意とする企業であるそうだ。二年ほど前に、黒人差別に抗議して国歌斉唱を拒否した行為で有名になったフットボール選手を、CMに起用して、アメリカ本国での売り上げを大いに伸ばした実績があるそうである。今話題のCMも日本で二匹目のドジョウを狙ったものだと言っていた。
 それで初めてCMを見たのだが、内容は在日とか黒人とのハーフなどの子供が、日本社会の差別に負けず強く生きてゆくというものである。恐らく二匹目のドジョウは居て、これで売り上げを伸ばすであろうと思った。ターゲットは青少年と、30台くらいまでの社会人である。在日やハーフでなくとも殆どの人は社会の逆風というものを感じるものだ。だからナイーブな(まだ頭が発達していない)彼らは己を在日やハーフに投影して、ナイキの靴を履くと逆風に負けずに走るヒーローのように、自分が思えてしまうのだろう。私のような老人はそういう洗脳される人間の心理を舐めてきているので臭いCMに見えてしまうのだが、ナイキのターゲットではないから構う事は無いのだ。
 だがこのCMは一面では歴史を無視した悪質なものである。アメリカの黒人差別は、広く目に見える形で、厳然と存在している。また奴隷としてアメリカの白人の利益の為に強制連行されて来た存在である。それは在日とか黒人ハーフと比べられるものではない。在日は李朝の暗黒政治から日本人が救い出した子孫であり、黒人ハーフは戦後にアメリカ人が日本に残したものである。少数だし歴史的経緯が違うし、アメリカのように目に見える形で差別が広く存在しているものでもない。彼らに対する差別が完璧に解消できるものではないにしても、出来るだけそれが目立たないように、現実化しないように、解消に向けて日本社会が必死に努力している存在なのだ。それを同列に扱うからこのCMは、逆風に負けず強く生きるとの趣旨を超えた、反日の底意が感じられる物になってしまっている。恐らくナイキは(ナイキに限らずアメリカ人には)日本にも差別はあると言って、自国の深刻な黒人差別を希薄化したい願望があるのであろう。心ある日本人はナイキなど買わない事だ。

 昨日の今日ではないがペンシルベニア州の議会が、選挙人を選べなかったとの、まさかの報道である。理由はなんと11月30日で議員の任期が終わったからだそうだ。新議員は来年1月20日からの任期であるそうだ。他の州も似たようなものだろう。これを報じる及川さんは実に元気がなかった。多分及川さんはこの事を知らずに喋っていたのだろうが、知識不足というか情報不足の感は否めない。どうもトランプ退任は避けられないようだ。大手メディアの方が正しい情報を持っていたのだ。それが百田尚樹の醜態の原因であろう。
 KAZUYAさんがトランプ再選を信じる百田氏を窘めたらしい。つまりは百田尚樹は願望情報に踊らされているというのだ。知識人を任じる百田氏にはカチンときたのだろうが、名誉棄損の訴訟はないであろう。言論で太刀打ちできないから訴訟で脅す、立民の議員かと思う様だ。底が知れたというべきである。