スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(見もの 菅さんどう戦う)

2020-10-06 12:40:27 | 日記
10月6日(火)
 今月後半に国会が開かれる。野党は学術会議問題を一番に掲げてくるだろう。菅さんはどう戦うか、見ものである。
 見ものという意味は菅さんに野党の論理を粉砕する、日本的ポリティカルコレクトネスとも言うべき欺瞞論理を粉砕する、お手本を示して貰いたいとの思いである。野党は次のように菅さんを攻めるだろう。
1、任命拒否は学問の自由の侵害。
2、政府の意にそわない学者の排除は戦前軍国主義への復帰。
3、拒否理由の説明をしないのは、国民無視。
4、従来の、推薦通りに任命の政府方針を、何故変えたのか。理由を言え。
こんな所か。
 流石に首相に拒否権はないとの暴論は野党も取り上げられないであろう。首相が拒否権を持たない国家公務員など考えられないからだ。
 拒否の根本理由は反日学者など選ばないという事なのだが、それをどう言うかである。それを言って野党どもと一大会戦をするか。それは菅さんにもまだない気がする。野党は拒否の理由を挙げろと言って、一大会戦方向に持ち込みたいだろう。そうなればまだ国民は自分たちのまやかしが効いているから、有利に戦えると思っているからだ。政府が個別の人事云々で説明を拒否すれば、桜やモリカケみたいに隠蔽体質だと攻め立てる事が出来る。
 どうも争点は拒否の理由をいかにするかにあるような気がする。政府の機構の人間を、反政府の人間に占めさせる訳にはゆかない、これは実に真っ当な理由だと思うが、それは異論の排除で独裁政権につながる、やがて戦前の軍国主義へ復帰してしまうとの反対にどこまで耐えられるか。反政府の人間も入れてこそ多様な意見、つまり正しい意見に導けるとの、左翼常套の詭弁にどう反論するか。