仕事場と自宅

先日、士業の友人と話していて事務所を自宅から賃貸オフィスに
変えたら仕事が増えてきたと言っておりました。

何となくわかる気がします。

例えば個人で独立をして事業始めると、最初は家賃がもったいない
ので、自宅を事務所兼にしてスタートをするケースも多い。

特に来客のないような仕事であればそれで業務には差支えありません。

しかし家が仕事場だと仕事とプライベートの境が段々曖昧に
なってくる。

朝、早く起きなくても仕事の予定が入っていなければ支障はない。

そのうち奥さんに頼まれて、子供の学校への送迎が日課になる。

時間のけじめがつかなくなると今度はお金の境目も曖昧になる。

人間とは弱い生き物でどんどん楽な方へ行こうとしてしまいます。

もちろん最初は不安だし資金繰りも厳しいので、自宅で開業し、
奥さんを事務員にするのは有りだと思います。

しかしいつまでもそれではいけません。

少し無理をしてでも、事務所を借りて出来れば奥さんではなくパート
でも事務員さんを雇う。

以前知り合いがコンビニを経営しておりましたが、経費が安く
なるので親や奥さんなど家族も使ってお店を回していました。

少しでも経費を少なくする為には確かに有効かもしれませんが、それ
以上に甘えも出て来ます。

彼も自宅を出て仕事に集中できる環境になり、事業も上手く回って
きたのだと思います。

経費を削る事は大切ですが、経費を使う事で自分に負荷をかける事も
時には大切です。

家はやはりくつろぐべき場所であり、仕事場としての戦いの場所では
ありません。

そのあたりはきっちりと分けて方が良いのかもしれませんね。