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花の詩「睡蓮」(すいれん)

2013年12月01日 10時02分59秒 | 花の詩
 花言葉 「清純な心」

「朝光(かげ)のいまとどきたる沼に浮き
    黄の睡蓮の花びらが透く」(板宮清治)

睡蓮は私の好きな花の一つだが、私だけではなく、かの名高き画家・モネも睡蓮をこよなく愛し、大作を描いている。
 水面に小さな顔をもたげ、色とりどりの花たちが寄り添い、恋の季節を奏でるハーモニーは、モネでなくても心を引かれるものだ。

 「濁りたるままに明けくる水の色
     やがて開かん睡蓮ゆるる」(武川忠一)
         「文-四季 花めぐり」(小学館ウイークリーブック参照)

 ちょっと季節外れだが今回は睡蓮(水連)をご紹介しよう。
 スイレン属の学名Nymphaea(ニンファー)は、ギリシャ神話などに登場する水辺の妖精たちの名前といわれており、エジプトでは「ナイルの花嫁」と呼ばれて、水面に浮かぶ姿は清楚で可憐な乙女を思い浮かべる。また神聖な花として大切にされ、日暮れとともに閉じるその様は太陽とも重ねられていた。
 日本にも自生している種類が1種類だけ存在し、沼地などに白い花を咲かせており、未の刻に花を開くことから、ヒツジグサと呼ばれている。

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