「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「天龍寺」(てんりゅうじ)

2006年09月18日 20時42分25秒 | 古都逍遥「京都篇」
 昨年11月も終わりに近づいた頃、古都逍遥の取材を兼ねて紅葉狩りに嵐山、嵯峨野界隈を訪ねた。昨年の紅葉は、各地とも遅く始まり、随一の紅葉の名所として全国的に知られた嵐山の木々の色づきはあまりよくなかった。
 渡月橋東詰めの交差点を右に行くと美空ひばり記念館があり、その少し先に臨済宗天龍寺派の大本山「天龍寺」がある。3連休の後とあって人出はやや減っていたものの、そこは名勝嵐山とあって観光客が大勢押しかけていた。

 当寺は暦応2年(1339)吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うため、足利尊氏が夢窓国師を開山として創建した。この地は、檀林皇后(嵯峨天皇の后)が開創した檀林寺のあったところで、後に後醍醐上皇の仙洞御所・亀山殿が営まれた。創建以来、1356年をはじめ8回の大火に見舞われ、今日の多くは明治期に再建された。

 庭園の「曹源池」は夢窓国師によって造られ国の特別史跡名勝第一号の指定を受け、1994年に世界文化遺産に登録されている。圧巻は平成九年に法堂の天井に描かれた加山又造画伯の八方睨みの「雲龍図」(特別拝観)で、直径九㍍の円形の中に、まるで生きているかのような躍動感にあふれている。庭内の「百花苑」の紅葉は竹林を背景に日本の美、ここにありという景観である。

 交通:京福電鉄嵐山駅より徒歩2分、またはJR嵯峨嵐山駅より西へ、阪急嵐山駅より北へ徒歩10分。
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