将棋の6段、
佐藤紳哉の発言はすごかった!
彼はTVのインタビューで、こう答えた。
「豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、スキがないと思うよ。
だけど、俺は負けないよ。」
「駒たちが躍動する俺の将棋を見せたいね」
と発言した。
何気ない発言・・・と思っていたが、
よくよく考えると、
将棋で勝つための一番大切なことは、
「序盤、中盤、終盤、スキがない」ことなのだ!
そしてまた、観戦者から見ると、
「駒たちが躍動する俺の将棋」が一番面白い!
つまり、「スキがない将棋」は、勝てるが、
ときどきつまらない。
でも「駒たちが躍動する俺の将棋」だと、
見ていても楽しい!
観戦者は、「俺の将棋」を見たいわけだ。
そう!
将棋の二大要素・・・
いや、人生の二大要素を、
わずか15秒の中で、
見事に述べているのだ。
これ、人生にも、
まったく当てはまることなのだ。
人生は、油断大敵。
「スキがあっては、足元をすくわれる」。
しかし、生真面目な人生もつまらない。
好きなことをして、
魂が躍動する「自分だけの人生」を
歩みたいものだ。
フランスの哲学者、
アンリ=ルイ・ベルクソン( 1859年10月18日 - 1941年1月4日)は、
人間の創造的進化・・・
つまり、
「生命進化を進める根源力」として、
"élan vital"「エラン・ヴィタ-ル 生命の飛躍(生の飛躍)」
を提唱した。
そう!
佐藤紳哉の発言は、
ベルクソンの生の哲学と、
同じだったのだ!
(注:ベル「ク」ソンは、従来、ベル「グ」ソンだったが、
「グ」は「ク」の方が、正しいらしい)
佐藤紳哉の発言は、
これからも、永遠に、
伝え続けられるだろう。
これからも、繰り返し、
発言され続けられるだろう。
俺自身、
佐藤紳哉の発言には、
強くハゲまされた。
ピッカリ、失礼、スッカリ感謝、感謝している。
ちなみに、
佐藤紳哉も、ベルクソンも、
同じくらい、すっかりハゲている。