♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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戦死した兵士への感謝と慰霊

2012-08-15 08:56:15 | 日記

私の父親の世代は、皆戦争に行きました。

 

御存じのように戦前の男子は、20-40歳の者は、

身体に大きな欠陥がない限りは、特別な職業の人を除き、

皆戦争に行きました。

(戦争末期は45歳まで引き延ばされました)

 

かくして、私が子供のころ、

近所のおじさんは皆、戦争経験者でした。

 

私の父は、中国の青島、ハルピンなどに

従軍し、衛生兵をやっていました。

 

私の実家はスーパーをやっていて、

地方議員もやっていましたので、

毎日、御客さんが来ます。

すると、戦争時代の話が始まります。

 

鼻たれ小僧の私は、

その話をいつも聞いていました。

(実家の北海道の冬は、経済上の都合で、どの家も、

家族全員が、茶の間に集まっていました・・・)

 

子供に「戦争」や「軍隊」がわかるはずもなく、

ただ「大人は皆、変な経験をしてきたんだな」・・・

などと想像するのが精いっぱいでした。

 

大学を卒業してから、猛烈に戦前の事が知りたくなりました。

手当たりしだいに・・・いろいろな本を乱読しました。

 

日本陸軍(帝国陸軍)の本質がわかったのは、

石川達三の「生きている兵隊」でした。

石川は、陸軍兵士は、海外に行っても、

組織の中でしか、自分の位置を見つけられない。

だから上の者が、「突撃」と言えば、盲従するしかなかったし・・・

「捕虜虐殺せよ」と言えば、それを実行するしかなかった

と書いています。

 

つまり「自分の死」についても、上官の手中にあるわけです。

 

「それは当然だ」というのは簡単ですが、

しかし、そのような体験は、心に深いトラウマを残します。

 

何度かブログなどに書きましたが、

私の父は、何度か「狂い」ました。

 

たとえば、習字の宿題で、私の手が墨で汚れていると、

発狂したように、私をたしなめました。

衛生兵時代の血だらけの兵隊の看護記憶が甦るのでしょう。

 

サイパン、インパール、南京、フィリピン

などの従軍記や交戦体験を読むと、

実際の戦争の悲惨さが、はっきりわかります。

 

爆弾で腕がなくなっても気づかない・・・とか、

餓死の数時間前に、シラミが移動するとか、

ミミズや人肉を食べたとか、

中国兵に「局部」を切り取られ、

激しい憎しみを覚えたとか・・・

そういう話は、

「戦争は何でもあり」と・・・

 

満州の話も、10冊、シリーズで読みました。

ここでは、兵士の悲惨さではなく、

女性や子供の悲劇がつづられています。

泣いている子供を、首を絞めて殺したとか、

収容所で、セックスがしたくて発狂する女性。

発疹チフスで死んでゆく多くの人々。

 

沖縄では家族が、ナタで殺し合います。

集団自決です。

 

上野動物園のゾウが、飢え死にさせられた話も

涙なくして読めませんね。

 

広島や長崎の被爆者は、

同じ市民から「化け物」「うつる」などと呼ばれ、

差別され、多くの人が自殺しました。

 

・・・私は思いました。

戦争体験とは、「自分が狂う」ことなんだ。

しかも・・・死ぬまで・・・心の傷は癒えません。

 

そして戦争へのプロセスも、

また「狂う」ことです。

 

2003年阪神が優勝した時、

「道頓堀」に飛び込んだ熱狂市民は、

一晩で、3000人とも5000人とも言われます。

 

「飛び込んではいけない!」

と、あれほど、警察もマスコミも注意したのに、

そういうことをしたのです。

 

私は、「こうやって、太平洋戦争も始まったのか」と思いました。

 

また、大人になってから、戦争の多くの実際的な原因も知りました。

そう!

戦争の裏で、経済的に儲かる企業人がいて、

そのコントロールにより、

マスコミや政治家が戦争に向かって突っ走ることも多い

・・そういう真実も知りました。

具体的には、軍需産業とか、燃料供給会社です。

 

私たち市民は、いつも、冷静な判断が求められます。

 

父は「深緑会」という軍人仲間の集まりを作り、

毎年出席していました。

同じ町のおじさんたちが、構成員です。

 

確かに軍隊では殴られていた・・・

でも、もうそういう組織の中でしか生きられなかった自分・・・が、

まだ存在しているからでしょう。

 

そういう悲しい記憶の傷を、

皆でなめ合っている部分もあるのでしょう。

 

しかし、ある日、昔の本当の軍人仲間から電話があり、

私がそのメッセージを受け取りました。

そのことを、父に告げると、

父は悲しい顔をし、何も語りませんでした。

電話番号も聞いたのですが、父はとうとう電話もしませんでした。

 

軍隊は、人の心に深い傷を負わせ、

これはアメリカのベトナム、イラク戦争の従軍者も、

同じ目に遭っています。

 

PTSDの研究が進むと、人間はちょっとしたことで、

心に深い傷を負います。

 

そういう弱い人間・・・

戦争などしたら、生まれ変わっても、

その影響下で生き続けるでしょう。

 

それを思うとゾッとします。

 

戦争を体験しなくてよかった・・・

軍隊に行くことは狂うこと・・・

 

以来、軍隊体験者を心に傷を負った人たち・・・と認識すると同時に、

こういう方たちも、自分の人生を犠牲にし、

日本の為に戦ったのですから、

深く感謝にしなくてはいけないと思うようになりました。

 

また慰霊しなくてはいけない!

高名な霊能者によると、

「戦死した兵士の一部は、いまだに霊になって戦っている」

とのこと。

 

なぜ?

その理由は・・・

突然死したので・・・「死んだ自覚のないものも多い」・・・とのこと。

また、その影響は、現実の世界にも、

たとえば「秋葉原事件」などの凶悪犯罪となって

具現化することもあるということです。

 

靖国には行かなくてもいいですから、

戦死した兵士の御霊に対して、

それを祀ることは当然であると思うようになりました。

 

それは軍国主義の賛美とは逆に

霊を慰めるためです。

 

また事実を言いましょう。

真実を言いますと・・・

戦死なさった兵士の皆さんのおかげで、

戦後、アジアの多くの国々が、独立できたということです。

また戦死なさった兵士の皆さんのおかげで、

戦後の日本の平和と繁栄があります。

 

だから、その御霊に対して、深く感謝し、

それを祀ることは当然のことなのです。

 

また慰霊をすることは、今の日本を良くすることなのです。

 

今日は8月15日。

昨夜私は、戦没兵士の皆様のために、感謝の祈りをささげました。

 

今後、日本が戦争を起こさないためには、

私たち一人一人が、

「盾」とならねばなりません。

 

戦争ばかりではありません。

あらゆることに関して、

マスコミや政治家に、踊らされることなく、

私たち一人一人の冷静な判断が求められています。

 

もう、戦争だけは、ごめんです。

 

また現在行われている戦争も、すぐにでも、なくしたいものです。


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