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♪大地一人のスカイツリー暮色♪

有料版/運命鑑定
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ある深い感動

2012-03-17 10:41:32 | 日記

40歳のとき、思い切ってアメリカに、2ヶ月間遊学しました。
ロサンゼルスから東へ100キロ離れた
レッドランズという小さな町でした。

あまり日本人も東洋人もいません。

アパートを借り、レンタカーを借り、その他テレビなど
生活必需品をそろえて・・・アメリカをうんと見てやろう!

毎日、全く自由な時間なので、「今日はここに行こう」、
「あれを見てやろう」・・・・などと、地図を片手に、
下手な運転で、あちこちと回り、
家に帰ると、テレビを見ます。

最初は驚くことばかり・・・異文化を痛感しました。

でも日々、アメリカが大好きになっていく自分を感じました。

特に驚いたのは・・・
1 スーパーに行けば、レジの女の子たちが
 「お元気?(How are you?)]などと挨拶してくることでした。
  別に私にだけ言うのではなく、全員に言うのです。
 
2 朝、小さなビデオ店に行って、何も買わないで出るとき、
  女性店主が明るく「いい一日を!(Have a good day!)」
  と言ってくれました。
  なぜか、とてもうれしかったですね。

3 テレビのトークショーに警察署長と検事が出たとき、
  司会者も一般市民の出演者も「ジョージ」とか「エディ」
  などとファーストネームで呼ぶのです。
  日本で言えば、45才くらいの見知らぬ検事を
  「タケシ!」「ケンジ!」などと呼ぶのですから、面白いですよね。
  
  スーパー店員の名札も「メアリー」などとファーストネーム。
  日本で言えば、「明美」とか「淳子」でしょうか。

・・・・とにかく、外出すると、いろいろな人が話しかけてくるので、
   スリルがありました。
   そして、皆、フレンドリーでした。また親切でした。
   私が困ると、必ず助けてくれました。

   嫌な思い出がないわけではないですが、 
   基本的に、「アメリカっていいな」と心の底から思いました。
  
   でも、あまりにも異文化だらけの毎日。
   かなり緊張もしていました。
   
・・・・その日・・・
   私はロサンゼルスのバス旅行の帰り道。
   自宅近くのバス停で降り、細い道をとぼとぼと歩いていました。
   3週間目くらいのある日の夜のこと。
   
   私は静寂の中、歩みを止め、ふと夜空を見上げました。
   田舎町ですので、星が満天に見えました。
   私は子供の頃からやっているように、無意識的に、
   北斗七星やカシオペアを探しました。
   そして、すぐに見つかりました。
   そのとき突如、深い感動が心を襲いました。
   『ああ、この三週間、アメリカと日本は
    全然違うと思っていた。
    でも自分は今、子供の頃、日本で見たのと
    同じカシオペアを見ているんだ!』
    複雑な家庭に育った私は、星を見るのが好きな少年でした。
    いつしか私の目には涙が滲んでいました。
    
    心の中で、アメリカと日本が一つに溶け合いました。
    いや、地球は一つなんだと痛切に思いました。

    全身を貫くような、
    あの日の深い感動を、決して忘れることはないでしょう。