「Orchestra Da Vinci 第11回定期演奏会」に行ってきた!
「Orchestra Da Vinci 」は、東大OB,OGのアマチュアオケ、
特徴はパンフレット!
論文のような曲目解説が載っている。
例えば、第8回定期演奏会の時は、イーゴイ公の「韃靼人の踊り」を
やったんだけど、当時、韃靼人の踊りは、ロシアの曲として、アマチュアオケ
で演奏をするところはなかったんだけど、そんななか、パンフレットで
という論を展開していた。
実際、この後ぐらいから、日本のアマチュアオケでもまた、「韃靼人の踊り」
をやり始めた記憶があるから、もしかして、パンフレット、みんな見てる?
今回も、このパンフレットは健在です!
ま、順番に報告しますね!
日時は、2025年7月26日 13:30開場 14;00開演
場所は、鎌田にあるアプリコ
曲目は、
ドヴォルザーク/交響曲第9番《新世界より》
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
アンコールは表題の
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」の初演の終わり
なんだけど、(この記事の)あとで説明する
指揮は、海老原 光 氏
アプリコに入って、
会場で入場のQRコードを見せると、
パンフレットがもらえる。
そのパンフレット、まず、今日のプログラムのあと、
指揮者の紹介、楽団の紹介のあと、待望の?曲目解説。
今回はこんな感じ
●ドヴォルザーク 交響曲9番 新世界
前史 チェコ国民音楽
基礎:17C中ごろ「楽師(ムジカント)的」素朴な地方主義
チェコにおける民族主義:ヘルダー、スメタナ
ドヴォルザークの青年期まで
1841年に肉屋兼旅館の両親の元に生まれる
12歳 肉屋に修行に出される
18歳 プラハの音楽学校→卒業後ヴィオラ奏者
1862年 チェコ国民劇場の前身の仮劇場奏者
劇場→チェコにおける民族主義運動
渡米までー交響曲史を中心に
1番、2番、3番
4番 転換点
5番 生前に出版された最初の交響曲
6番 ブラームスの影響
7番、8番
アメリカ時代
1891年 プラハ音楽院
↓
ニューヨーク・ナショナル音楽院 院長
9番作曲→最晩年の名作群
楽曲紹介
第一楽章
黒人霊歌 Swing Low,Sweet Chariotと関連する部分
「付点音符による跛行リズムをはじめとしたボヘミア的語法と融合」
第二楽章
「ハイアワサの詩」から着想
家路
「アメリカにいろチェコ人の感覚」
注:本日は指揮者の指定により、チューバを含まない編成で演奏
第三楽章
スケルツォ トライアングル
「ハイアワサの詩」から着想
スラブ舞曲との関連
第四楽章
第一~三楽章の断片
フェルマータで終結
「新世界より」再考
「新世界」をめぐって
「新世界」から(祖国へ)の挨拶
補遺
題名「新世界より」の意味
参考文献
●バルトーク 管弦楽のための協奏曲
作曲家について
1881年にハンガリーに生まれた
多数の作品を残した
民族音楽の収集・研究
バルトークが生きた時代のハンガリー
ホルティ政権→ナチスドイツに接近
母親をなくした(1939)後、1940年米国に亡命
ピアニストとしては成功せず
1943入院・白血病
ハンガリー出身の音楽家がバルトークの窮状を憂い、
ボストン交響楽団の指揮者クーゼヴィツキーに働きかけ
「管弦楽のための協奏曲」の移植
1945年世を去った
管弦楽のための協奏曲の引用
第二楽章中間部:
ルター、バッハのカンタータ61番1曲
「さあ来てください、異邦人の救い主を」
第4楽章第二部
オペラッタ「ハンブルグの花嫁」のアリア
「ハンガリーよ、お前は美しい」
第4楽章「中断」
ショスタコービッチ交響曲7番「レニングラード」第一楽章展開部
曲目解説
第1楽章 「序章」ソナタ形式
第2楽章 「対の遊び」3部形式
第3楽章 「悲歌」5部形式
第4楽章 「中断された間奏曲」5部形式+「中断」パート
第5楽章 「フィナーレ」ソナタ形式
参考文献
Special thanks:指揮者の海老原光氏に引用元その他参考資料
を数多くご教示
そのあとは、編成表、ゆかりのある団体(Orchestra Est)の演奏会お知らせ
・・・コンサートマスタが誰だか載ってない!
中に入ると、人は6,7割くらいでしょうか?
まあ、アマチュアオケとしては、こんなもんなんでしょう。
始まって、コンサートマスターは男性だということがわかりました。
杉並あたりだと女性が主流だけど、東大は違うのでしょうか?
1曲目は、ドヴォルザークの交響曲9番 「新世界より」
第二楽章が放課後の歌「遠き山に日は落ちて」(パンフレットによると
家路っていうらしいけど)で有名ですけど、
第一、第4楽章も、いいと思います!
ま、外れの無い曲ですよね!期待通りです!!
指揮者の指揮が大きくて、わかりやすいです!!
2曲目は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」
よくわかんない曲でした・・・
で、アンコールなんですが、2曲目の終わりに指揮者からお話があって、
「バルトークは初演のとき、終わり方があまりにも不評だったので、
書き直した。今聞いてもらったのは、書き直したほう。
今日は、初演のほうの終わり方をアンコールで聞いてもらう
めずらしいので、自慢できるよ!」
みたいなお話をして、アンコールに入りました。
たしかに、途中でいきなり終わる(^^)v
以上、報告終わり