「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないで」の問題点は?
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/learning/column/19/00001/00008/
(以下太字は上記サイトより引用)
の記事なんだけど、この指摘、おかしくね?
問題
更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。
改善例
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
いや、改善じゃなく、意味変わってるから・・・
変わっているっていうのを、簡単に気付かせる方法がある。
実際のパソコンで、問題のあとに続く文を入れてみればわかる。
実際のパソコンでは、こういう文になっていること、よくあるんじゃないかな?
更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。
パソコンは、自動的に切れます。
たしか、シャットダウンの後に、よく出ると思う・・・
で、この文章の場合、改善例を入れてみるよ・・・
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
パソコンは、自動的に切れます。
いや、自動的に切れるから、パソコンの電源は切る暇ないでしょ。
つまり、改善例の大きな問題点は、
更新が終了したら、パソコンを必ず切らなければいけないように誤解する可能性がある
点だ。
この誤解は2つの大きなクレームを招きそう。
■クレーム1:
終電間際、帰ろうとしたときに、パソコンをシャットダウンしたら・・・
今は、
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
1件目、2件目・・・ああ、電車行っちゃうよ~、家に帰れない、
マイクロソフトのせいで、今日は家に帰れない・・・
となってしまうから、このあとに
「パソコンは、自動的に切れます。」
という言葉が続く。あ、つけっぱなしにして帰っても、切れるから大丈夫!
さ、このまま放置して家に帰ろう→終電間に合った。となる。
この経験(終電じゃないけど、帰り際に、何度も)あるよねえ~
↓
だけど、それが、改善例に変わったらどうなる?
終電間際、帰ろうとしたときに、パソコンをシャットダウンしたら・・・
「更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。」
・・・やっぱ、パソコンの電源切らないとダメなんだ・・
と思いませんか?
マイクロソフトのせいで、今日は家に帰れない・・・確定
と思いきや
「パソコンは、自動的に切れます。」
え、言ってる意味、わけわかんない。パソコンは、切れるの、切れないの?
待っていなくて、いいの、いけないの?
これ、念のために待ってしまって、自動的に切れた→でも終電行っちゃった・・・
ってなったら、クレームものだよねえ・・・!!
■クレーム2:
立ち上げ時、パソコンに電気を入れたら
今は
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
(って言葉だったっけ?確か似たような言葉が出る)
・・・いつまで更新してるんだろう・・・
・・・でも、切っちゃダメなんですよね・・・
と、正しい反応ができる
↓
だけど、それが、改善例に変わったらどうなる?
立ち上げ時、パソコンに電気を入れたら
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
ええっ!更新が終わったら、パソコンの電源切るんですか!!
なにも作業してないのに・・・作業したいからパソコン立ち上げたのに・・・
「パソコンの電源を切るんですね!」・・・シャットダウンしないで?
まあ、クレームにはなんないかもしれないけど、
不愉快感は、残るよね・・・
実は、要求とか、マニュアルとかでもそうだとおもうんだけど、
操作の手順どおりに文章が流れる場合、文章自体は難しい文章でも、
操作しているときには簡単な文章っていうのがある。これがその例。
あ~、更新終わらない、いいや、パソコン切っちゃえ!と思う人にとって、
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
というのは、まさに、グサッとくる言葉で、
「マイクロソフトさん、お見通しなのね・・・」
となる。実はそのあとの文章
「パソコンは、自動的に切れます。」
は、そういう状況やユーザーの気持ちを、よくわかっていて書いている
この状況に陥っていない人にとって、実はこの文章、飛びすぎている。
(飛びすぎている:クレーム2の状況で、この文章が出てきたり、実際にそうなったら
激怒するけど、実際には、クレーム1の状況でしか「自動的に切れます」の文は
出てこないはず。クレーム2の状況では、出てこない。
つまり、状況から、次にユーザーがどうしてほしいかを理解して、
そのようにしている&メッセージを出している。だけど、状況がわからない人
は、クレーム1のときのことをすぐに想像つかないので、なんで電源が切れる話
が出てくるんだろうと思ってしまう=話、飛びすぎている。
特にクレーム2の状況を想像してしまった人の場合)
だけど、この状況に陥っている人にとっては、まさにほしい情報であって、
そういう情報、文章を出してくるかどうかで、「あ、この人、泥水飲んできてるな」とか、
「お偉いさんで、現場仕事は下請けがやってんだな」とかの判断ができる
(というか、泥水飲んできた人からは、される)。
この点、マイクロソフトは当然、世界的に見てかなり泥水飲んできているわけで、
安易に批判の例文に使うと、危険なのだ・・・
・・・多分、日経はそれ知ってると思うんだけど、なぜ、この文を選んだんだろう・・・
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/learning/column/19/00001/00008/
(以下太字は上記サイトより引用)
の記事なんだけど、この指摘、おかしくね?
問題
更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。
改善例
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
いや、改善じゃなく、意味変わってるから・・・
変わっているっていうのを、簡単に気付かせる方法がある。
実際のパソコンで、問題のあとに続く文を入れてみればわかる。
実際のパソコンでは、こういう文になっていること、よくあるんじゃないかな?
更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。
パソコンは、自動的に切れます。
たしか、シャットダウンの後に、よく出ると思う・・・
で、この文章の場合、改善例を入れてみるよ・・・
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
パソコンは、自動的に切れます。
いや、自動的に切れるから、パソコンの電源は切る暇ないでしょ。
つまり、改善例の大きな問題点は、
更新が終了したら、パソコンを必ず切らなければいけないように誤解する可能性がある
点だ。
この誤解は2つの大きなクレームを招きそう。
■クレーム1:
終電間際、帰ろうとしたときに、パソコンをシャットダウンしたら・・・
今は、
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
1件目、2件目・・・ああ、電車行っちゃうよ~、家に帰れない、
マイクロソフトのせいで、今日は家に帰れない・・・
となってしまうから、このあとに
「パソコンは、自動的に切れます。」
という言葉が続く。あ、つけっぱなしにして帰っても、切れるから大丈夫!
さ、このまま放置して家に帰ろう→終電間に合った。となる。
この経験(終電じゃないけど、帰り際に、何度も)あるよねえ~
↓
だけど、それが、改善例に変わったらどうなる?
終電間際、帰ろうとしたときに、パソコンをシャットダウンしたら・・・
「更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。」
・・・やっぱ、パソコンの電源切らないとダメなんだ・・
と思いませんか?
マイクロソフトのせいで、今日は家に帰れない・・・確定
と思いきや
「パソコンは、自動的に切れます。」
え、言ってる意味、わけわかんない。パソコンは、切れるの、切れないの?
待っていなくて、いいの、いけないの?
これ、念のために待ってしまって、自動的に切れた→でも終電行っちゃった・・・
ってなったら、クレームものだよねえ・・・!!
■クレーム2:
立ち上げ時、パソコンに電気を入れたら
今は
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
(って言葉だったっけ?確か似たような言葉が出る)
・・・いつまで更新してるんだろう・・・
・・・でも、切っちゃダメなんですよね・・・
と、正しい反応ができる
↓
だけど、それが、改善例に変わったらどうなる?
立ち上げ時、パソコンに電気を入れたら
更新が終了してからパソコンの電源を切ってください。
ええっ!更新が終わったら、パソコンの電源切るんですか!!
なにも作業してないのに・・・作業したいからパソコン立ち上げたのに・・・
「パソコンの電源を切るんですね!」・・・シャットダウンしないで?
まあ、クレームにはなんないかもしれないけど、
不愉快感は、残るよね・・・
実は、要求とか、マニュアルとかでもそうだとおもうんだけど、
操作の手順どおりに文章が流れる場合、文章自体は難しい文章でも、
操作しているときには簡単な文章っていうのがある。これがその例。
あ~、更新終わらない、いいや、パソコン切っちゃえ!と思う人にとって、
「更新が終わらないうちにパソコンの電源を切らないでください。」
というのは、まさに、グサッとくる言葉で、
「マイクロソフトさん、お見通しなのね・・・」
となる。実はそのあとの文章
「パソコンは、自動的に切れます。」
は、そういう状況やユーザーの気持ちを、よくわかっていて書いている
この状況に陥っていない人にとって、実はこの文章、飛びすぎている。
(飛びすぎている:クレーム2の状況で、この文章が出てきたり、実際にそうなったら
激怒するけど、実際には、クレーム1の状況でしか「自動的に切れます」の文は
出てこないはず。クレーム2の状況では、出てこない。
つまり、状況から、次にユーザーがどうしてほしいかを理解して、
そのようにしている&メッセージを出している。だけど、状況がわからない人
は、クレーム1のときのことをすぐに想像つかないので、なんで電源が切れる話
が出てくるんだろうと思ってしまう=話、飛びすぎている。
特にクレーム2の状況を想像してしまった人の場合)
だけど、この状況に陥っている人にとっては、まさにほしい情報であって、
そういう情報、文章を出してくるかどうかで、「あ、この人、泥水飲んできてるな」とか、
「お偉いさんで、現場仕事は下請けがやってんだな」とかの判断ができる
(というか、泥水飲んできた人からは、される)。
この点、マイクロソフトは当然、世界的に見てかなり泥水飲んできているわけで、
安易に批判の例文に使うと、危険なのだ・・・
・・・多分、日経はそれ知ってると思うんだけど、なぜ、この文を選んだんだろう・・・