彼の夕日。

とても悲しい出来事があった。

息子の幼なじみが亡くなったのだ。
身近であり自分よりずっと若い人であった事が、ショックだった。

幼稚園で出会ったのが最初だったか。
すぐ近所だったので、よく家にも遊びに来ていた。
いくつか下の弟と、年の離れた弟が２人いたが、連れているのを度々見かけていた。やさしく面倒見のいい兄だった。
中体連だったか、テニスの試合では勝ち進み、小さくガッツポーズをしながら大袈裟に喜ばないクールな一面もあった。

最近、会う事はなかったが、こんな別れが来るとは思いもしなかった。

彼の事だ、一生懸命頑張ったはず。

仕事からの帰り道、見上げた空は私の心を表すかのように曇っていた。
「空ってそんなもんか・・・」と諦めていたが、突然夕日が差したのだ。。。