社会人学生の遅れてきた学習意欲

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メルコスール5日目―炭水化物が山盛りの街

2010年03月31日 | 2010南米旅行




02/21 日曜日 メルコスール5日目(ブラジル)
滞在地:リオデジャネイロ→ベレン(ブラジル)





6:00
起床。コパカバーナの朝日。





海岸通はこんな感じ。見たところ平和そのもので何もありませんでしたが、ちょうど1週間ほど前にこの近辺の同時刻に邦人が首締め強盗の被害に遭っています。

空港行きバスをゲットするため車道と自転車道の分離帯でバスを待ちます。決まったバス停はないので好き勝手な場所でバスを止めていいことになっています。ちょうど同じエリアで先に空港行きバスを捕まえようとしている兄ちゃんがいたので便乗させてもらいます。





7:40→6:40
リオデジャネイロ・ガレオン国際空港着。チェックインを済ませて空港内の時計を見ると何か変です。サマータイムが終わったため自分の時計よりも1時間遅れています。空港に早く来すぎたようです。





ブラジルの国内線は全てこのTAM航空で飛ぶことにしました。ブラジル国内をあちこち周遊する場合は、個別にチケットを買うよりもエアパスを購入した方が安上がりです。飛行機は中産階級以上の乗り物なのであまり安くないのです。





国内線とは言え3時間半もかかるので朝食が出ました。ラスクとジャムとクリームチーズなどがパック詰めされた朝食キットが配布されます。

ブラジリアを越えトカンチンス州上空に差しかかった頃から気流が乱れ始め、機体が激しく上下左右に揺れるようになりました。隣の席には中年のブラジル人夫妻が座っていたのですが、私の隣に座っていたオバハンの方が機体が揺れるたびに今にも死にそうな形相で「アィアィアィアィアィ~」と騒ぐのです。

オバハン(アィアィ婆と名付けることにします)は叫んでいる声に自分で怯え始め、しまいには大泣きする始末。同じ機体に乗っているチビッコ諸君が平然としているのとはまさしく対照的です。スチュワーデスもアィアィ婆のただならぬ奇声に異変を察知し、落ち着かせるために水をよこして「落ち着いてください」と半ばあきれながら説得しに来ました。

ここからがブラジル的なのですが、アィアィ婆の後ろに座っていた見ず知らずの乗客が婆の手を握って「まぁまぁかわいそうに…大丈夫よ~」と落ち着かせ始めたのです。親切なのはいいことなんですけども、3,4歳の子供が大人しくしているのに、ギャァギャァ泣き喚く4,50のオバハンに手を差し伸べなくても、ねぇ。





12:40
ベレン・バウジカンス空港着。Y.YAMADAという日系人資本らしきスーパーの広告で空港内は埋め尽くされています。「ヤマダクレジットカード、すぐ、簡単!」

ベレンは観光地でもなんでもない普通の地方都市なので、空港からセントロまでの空港バスがありません。そのため普通の路線バスでセントロまで向かいました。運賃BRL 1.85(=90円)。サンパウロやリオなどの大都市と比べると3割ぐらい安い価格設定です。





ここベレンはアマゾン川の河口に開けた街でパラ州の州都となっています。地理的に言うと南緯1度の赤道直下で熱帯に位置しています。市内の街路樹にはマンゴーが植えられ、見上げればたわわに実るマンゴーの実が見て取れます。

今日は日曜日なのでヘブプリカ広場では日曜市が開かれていました。しかし、着いた頃にはもうお昼過ぎ、露天は次々と店じまいを始めています。すれ違う人を見ているとやたらとメスティソが多いのに気づきました。そしてなぜか半数がデブなんです。これは今朝までいたリオとは大きく異なる点です。





マンゴー並木に絡み付く種々雑多な植物。これが熱帯パワーか。





がらーん。繁華街の路地でこの廃墟っぷりです。そういえば今日は日曜日でした。それにしてもこの寂れ具合はひどい。仕方ないので港まで歩きます。





はるばる来たぜ、アマゾン河!
淡水なので波止場は全く磯臭くありません。





まるで海ですね。





河沿いにあるEstação das Docasという複合施設。レストランや雑貨屋がテナントとして入居しており、地元っ子たちのオシャレスポットとして機能しているみたいです。

この建物の端の方に営業中らしきツアー会社を発見しました。空港内のツアー会社は日曜日につき休業していましたが、ここはちゃんと明かりが点いています。

中に入って話を聞いてみると、どうやら明日の月曜日に催行しているツアーはアマゾン河&ジャングルトレッキングツアーしかないらしいのです。推量で「らしい」と書いたのは応対をしてくれた係員がポルトガル語オンリーで話すから正確に意味を掴みかねたのです。まぁ何とか申し込みは出来ましたが。

Estação das Docasのさらに向こう側に行くとヴェロペゾ市場があり、その手前の方には屋台街が広がっていました。リオなどによくあった軽食屋タイプのものから、本格的な地元料理屋台まで所狭しと50軒ぐらいが密集しています。





典型的な地元料理屋台の一例。メインディッシュを肉や魚の中から選び、それに主食類が供されるのです。





お肉を選んでみました。注文のたびフライパンで再加熱してくれます。やたらと筋張っていてなんか変な味がします。牛肉だとは思いますがはっきりと何の肉かは分かりかねる恐怖。





主食類がワンプレートディッシュとして運ばれてきます。





主食類の拡大写真。左上から順に米(炭水化物)、スパゲッティ(炭水化物)、煮豆(炭水化物)、ファロファ(=キャッサバの粉:炭水化物)、少量のサルサ(野菜)となっています。これを目の当たりにしてこの街にデブが多い理由が瞬時に理解できました。大阪人もびっくりです。





飲み物にグァラナを注文すると今まで見たことのない大瓶のグァラナを出してくれました。ビールの大瓶と同じサイズです。これはありがたい。肉・プレートディッシュ・グァラナ大瓶で締めてBRL 9(=450円)、リーズナブル。





料理の写真を撮ってるとオッチャンが自分を撮れと言わんばかりにポーズを決めていたのでカメラに収めました。このオッチャン、あれこれ世話を焼いてくれて親切なのですが、所作がクネクネしていてオカマ丸出しなのです。

この店の常連らしきペルー出身のオッサンが食べに来てこのオッチャンと交わした会話を聞いていると、オッチャンは始終「あら、やだ~」「んもぅ、チューしちゃうっ!」みたいなノリでしゃべってました。(こういうのはポルトガル語でも正確に分かるのです)





食事をしていると突然激しいスコールが降ってきました。こんな激しい雨は沖縄で台風に直撃されたとき以来です。オッチャンは全く動じずに「雨だわ~」とぼんやりしていました。激しいスコールはここの人にとって文字通り毎日のことなので、いちいち反応するのもアホ臭いのでしょう。





スコールの後のマンゴー並木の下には夥しい数のマンゴーが転がっています。マンゴー食べ放題の街、それがベレンです。

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