イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

睡蓮と蓮

2009-08-10 18:05:23 | 俳句


 このあいだ7月の俳句会で「睡蓮」=「ヒツジグサ」という兼題が出されました、睡蓮といえばフランスのクロード・モネのあの油絵がイメージされます、ところでこの光の画家の書いた睡蓮はどんな睡蓮だったのでしょうか?
 私たちは睡蓮というとすぐあのピンク色の「蓮」(ハス)を思い出すのではないでしょうか。

 植物図鑑によるスイレン科スイレン属ヒツジグサ(未草・睡蓮)というのが下の写真です。

 ヒツジグサは日本に自生している睡蓮です、因みにヒツジグサの名前の由来は、ひつじの刻=午後2時頃に花が咲くからだそうです。

 さてスイレン科ハス属のハスは世界に2種類あるといわれています、日本でよく見られるあのピンク色のハスは中国から渡来したといわれています、しかしかつては日本に自生していたという説もあるようです。古代ハスとして大賀ハスが有名です。
 ハスの花は朝開いて一定の時間が過ぎると閉じてしまうそうですから、ヒツジグサとは咲く時間が違いますね。

 ところでクロード・モネの睡蓮は?さすが印象派光の画家の描いた絵なので判然としませんが、熱帯睡蓮や園芸種も沢山あるようなので特定するのも難しいようです、ちまたで睡蓮といわれているものはヒツジグサもハスもその他園芸種もひっくるめて「すいれん」という事ではないでしょうか、言い換えればスイレン科の花ですか。

 俳句の題ですが、ハスとヒツジグサのことが気になりイイ句が出ませんでした、言い訳ですが。