学年だより「勉強法」
土曜日、先輩達の「合格体験談」を聞きながら、こう思った。
「やはり受験勉強はちゃんとやるにかぎる」
何を今さらと思うかも知れないが、彼らが手に入れたものは、たんに志望校に受かったという結果だけではなく、生きていく上での大切な「武器」だと思ったからだ。
~ 「勉強のできる人」になるには、何が必要でしょうか。
それは、「自分の勉強法」を確立することです。
そもそも勉強とは、新たな知識に触れ、それを理解していくプロセスのこと。このプロセスをいかに短時間で確実に行えるか。勉強とは、その方法論です。
つまり知識を自分のものにするための最短距離を心得ていて、それを実践している人が、すなわち「勉強のできる人」ということになります。
勉強法が確立できていると、ある意味とても「楽」です。自分の勉強法というレールに乗るだけで、他のことは考えなくてもゴールにたどり付けるからです。 (山口真由『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』PHP研究所) ~
山口真由氏は、東大在学中に司法試験、国家公務員Ⅰ種試験に合格し、現在は弁護士として、またタレントとしても活躍されている方だ。
山口氏の言う「勉強」とはもちろん、受験勉強や資格試験のことだけを指すのではない。
世の中に出て、自分の仕事に必要な知識や技能を身につけていくための勉強だ。
その勉強法を、彼女は大学受験や資格試験の勉強を通じて試行錯誤し、身につけていった。
ちょうど先輩達が高3のときにいろいろ工夫して勉強を積み重ねたように。
札場先輩がまず力説したのは、「手帳をもつこと」だった。
その手帳は、①受験のスケジュールを記入する、②勉強の記録をつける、の二本柱で構成される。
現物を見せてもらったが、無印良品で購入したというA5サイズのちょっとグレードの高いノートだった。
それに、入試時期のだけではないスケジュール管理ページがあり、必要なプリントが縮小して貼ってある。
そしてその他のページは主に日々の勉強の記録で、何月何日、何時から何時まで何をやったとけっこう細かく記してある。
手帳として売られているものではないノートを、自分でカスタマイズし手帳化したのだ。
自己を客観化するために必要だったと札場くんは説明していたが、このびっしり埋まったノートを見ること自体が充実感をもたらし、自分に自信をつける働きもしていたであろうと推測される。
「教科書を大事にしよう」という話もうなづけた。
札場くんも言っていたように、たとえばセンター試験を作る大学の先生は、間違いなく教科書を見る。そこに書いている内容が入試問題に規準になる。大切なポイントだろう。
赤本で出題傾向を調べたら、それも先ほどのマイ「ノート=手帳」に書いておく。
この「ノート」は、まさに受験に必要な情報の集積地になっている。