水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

鎌塚氏、すくいあげる

2012年08月19日 | 演奏会・映画など

 前から五列目であり、かつそこから一段高くなり、しかも前が通路のため足がのばせるという、本多劇場のベスト席と自分では思っているE列席がたまたまとれて喜んででかけたのは、「鎌塚氏、すくいあげる」というコメディー作品。
 ナイロン100℃の三宅弘城さんのお芝居ははじめてだが、でも三宅さんをみたいのではなく(あれ? すごい失礼な言い方になってしまった)、なんといっても生の満島ひかりさんがお目当てだ。
 ほかにも田中圭さん、市川実和子さん、六角精児さん、顔と名前の一致する方々ばかりの舞台を見ることはめったにない。客席も満席。なぜか自分のとなりだけあいていた。
 レッドジンジャー号という豪華客船で行われる、財閥のお嬢さん、お坊ちゃんのお見合いの成功を、三宅氏演じるキングオブ執事の鎌塚氏が託されているというお話。
 政略結婚なんてヤだとすねるお嬢さんの満島ひかりちゃんが、自分に仕える女中の市川実和子さんと入れ替わってしまうところからドタバタは始まる。
 設定は基本的だけど、鎌塚氏頼りのお坊ちゃん役田中圭くんも、いろんな設定のポイントとなる六角氏もキャラがこくて、高品質のエンターテインメントになっていた。
 それにしてもひかりちゃんは顔が小さい。
 少し声がかすれてたけど、楽日までもつかな。ちょっと心配。
 劇中、中森明菜「十戒」を熱唱するシーンがあったが、ここはちょっとハスキーになった声がはまっていた。動きもステップも軽快で、そうだったフォルダー5だった、いつのまにこんな女優さんになったのかと感慨深い。
 終わったあと小劇場の劇団さんのように見送りしてほしかった。そしたら、「ご主人の石井監督元気? おれ高校時代に教えたんだよ」と許される範囲内の嘘をついて声をかけるのに。「ほんとですか? 川越のほうの? そうですか。」「『河の底からこんにちは』よかったよ」「ありがとうございます! よかったら先生、打ち上げに来ませんか」なんて会話になったかもしれない。そんな日も来るかもね(ないでしょ)。

コメント
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