Corral Nou Bruno Duchene 2008
コリウール・ルージュ・コラル・ヌー2008
*我々BIO生産者とフランス中をあっと言わせた南仏ワイン。
他の地域に比べ、あまりに太陽の照りが強いため、土がコンクリート状態になる程固いのであります。
訪問した時は、畑の葡萄の足りない所に植樹をしている最中でした。
パーン、パーンと物すごい音が聞こえるのです。
それはブルドーザーでも敵わなかった土に葡萄の赤ちゃんを植える為、ダイナマイトで穴を置けてたのでした。
今まで色んな造り主を訪問してきましたが、ダイナマイトを用いて植樹をした人とはお目にかかった事はありません。
信じられない光景です。そんな固い土に、ガッと根を張った葡萄から生まれたワイン。
勿論一切補糖はしてません。
まさに南のロマネ・コンティと呼びたい位美味しいワインです。
天然アルコール度数 14.44度。
品種:グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール85%、カリニャン15%
平均樹齢:60年
土壌:片岩質
収量:15hl/ha
生産本数:2,500本
畑:Corral Nouというちょっと変わった響きの言葉はフランス語ではなくカタルーニャ語で「新しい羊小屋」という意味になります。カタルーニャ文化の影響を残すスペインに近いフランスの南西地方らしい名前でもあい、もともとこのワインの畑の区画の名前です。
(モリタやより)
フランス■□ Vigneron Bruno Duchene □■バニュルス
ヴィニュロン ブリュノ デュシェン
● こんなに自由に、全ての束縛から逃れて、ただ自然の大いなる懐に抱かれながら、土地の恵みの葡萄をワインに転換することが、こんなにも大きく心を揺さぶるなんて、本当に素晴らしいと思っています。そして、そんなワインを皆さんにご紹介できることがただただ嬉しいです。
ブリュノ・デュシュンの、心に染み入ってくる味わいをご存じ無い方にとっては、フランスの西南、有る意味、ワインの本流から外れた地域の名も無いワインなど、全く興味を持たないに違い有りません。ましてグルナッシュなどと聞いても、
「あぁ・・、シャトーヌッフの構成品種の一つだよね・・」
位の感想で、
「ルーミエのミュジニーは何とか手に入らないだろうか・・」
という寝ても覚めても頭から離れない深い願望に遮られて、いつまでも呪縛された自身の世界観から逃れることなど、他人のことのように思われてしまうのかもしれません。
でも、一途に何かを追い求めることは決して悪いことではなく、スペイン国境の南仏の辺境の地で、ダイナマイトで植樹をし、両デュガ、ジャン=フランソワ・コシュも仰天するに違いない低収量で、比類ないテロワールから比類ないワインを生み出すブリュノ・デュシュンも、きっとそうした性格の方なんだろうと 思います。
彼の生み出すワインは、ブルー色彩が基本の、鮮烈なエチケットに描かれた、そのまんまの香りと味わいをみせます。強い日差し、青い海、(見えないけど 風・・・)、丘、段々畑、そして淡い海の色の空(見えないけど空気・・・)。そしてブリュノ・デュシュン・ヴィニュロンと書かれたカプスュルが、全てを物 語っているようです。ドメーヌでは無く、ヴィニュロン、葡萄栽培者で有ると言う事なんでしょう。
もしかしたら、ブリュノのワインは高いんじゃないか?と思う方もおられるかもしれません。どのように感じていただいても、それは全く構わない訳ですが、 noisy 的には、とても安いと感じています。わざわざお奨めしなくても、きっとすぐ売切れてしまうとは思うのですが、何ゆえにワインが好きなのか、とかの本質の部 分で知っていただきたくてゴタクを散々並べています。グラス一杯の中から感じ取れるものがとても多い、本当に素晴らしい表現のワインです。希少すぎて、勿 体無くて、とても飲んでからのご案内には成りませんで申し訳ないのですが、本当にお奨めです。
【きっと飲めないんだろうな・・・(T.T! 】
個人的には本当に素晴らしいワインだと・・・思っています。誰が言い始めたのか知りませんが(本当は知ってる・・)、南仏のロマネ=コンティなどと言われ ているようです。言いたい気持ちは判りますが、ロマネ=コンティとは飲んだイメージもテロワールも全く違うし一致しそうな部分も感じないので、そんな呼び 方は当てはまらないかと・・思います。ブリュノ・デュシェンはロマネ=コンティを造りたい気持ちはあるのかもしれませんが、ロマネ=コンティ、もしくはそ の複製物を造ろうと思ってこれらのワインを造っているわけじゃ無いでしょう。
このような、モ ロにエチケッタどおりの太陽と山と海と丘(岩盤だらけのね・・)を感じさせるワインは、もしかしたら飲む人を選ぶのかもしれませんよ。ブルゴーニュと同じ ものを期待してもそれは無理!ブルゴーニュのワインはブルゴーニュでしか納得できないものです。何かと比較の対象にするべきワインじゃ有りません。
しかし、本当に岩の味がする(土じゃなくて・・・)、太陽のメチャ強い光を感じる、海から吹きつける風が吹いているワインなど、いや、それがまざまざと感じられるワインなど有ったでしょうか。しかも、ワインとしてかなり高レベルな出来をしていると感じています。
まあ、着たばっかりで、しかも今回は、前よりも多く戴けたので、飲んだ数は少ないとは言えnoisyは前のヴィンテージを飲んでいるわけですので、皆さん にも是非飲んでいただいて、塩と石灰(そんな小さなものじゃあ無いが)と太陽光とほんの少しの乾いた土の産物を評価していただければ・・と思います。 え~、絶対お薦めなんてしませんよ。残ったら全部 noisy のもの・・です!
2008Corral Nou Collioure Rouge
コラル・ヌー コリウール・ルージュ
【おっと~、2008年のコラル・ヌーは、今でも美味しく飲めるぞ!】
いや~、飲んじゃいました・・・。2007年までのコラル・ヌーとは、ちょっと違う感じです。・・と言うのも、このコラル・ヌーの区画からスペシャル・キュヴェを造った関係が有るのか(、それともヴィンテージの特徴なのかは断定できません)・・・もしれません。
かなり透明なミネラル感が目立つ感じで、そうだなぁ・・・敢えて言うなら、モレっぽい2007年までに比較して、2008年はシャンボール・レ・シャルムみたいだ・・とすると判りやすいでしょうか。力強さはやや控え、美しさに磨きを掛けた感じで、しかもたっぷりのミネラルが表面に出てきていますので、目茶美味しく飲めてしまうんですね。
最も、これから時間を置いてしまうと「締まって」硬くなる可能性が有ります。さっさと飲むか3年置くか・・・お早めにご判断ください。超お奨め!2008年はかなり価格も下がっています!
以下は以前のコラムの丸写しです。
【力強さと大きさを表現したコラル・ヌー!】
どうでしょうか、一般受けはおそらくラ・パスコーレなのかもしれませんが、飲んだら一番美味しい赤はこのコラル・ヌーなんじゃないかな?と思います。こ ちらもグルナッシュによるモノ・セパージュですが、より大きな構造を惜しげも無く表現してくれますから、ちょっと気難しい時期に開けてしまうとヘソを曲げ がちなラ・パスコーレよりも、美味しさがストレートに伝わってくると思います。
空気を取り込みながらじんわりと膨れて、少しずつ表情を複雑にして行きます。とても大きいが、空虚な部分を全く見せないワインです。(2005年ものまでは・・・ね。2006年のテイスティングはまだ先です。)きっと期待を裏切らないでしょう。お奨めします!
(NOISY'S Wine Selectsより)
Bruno Duchen ブルーノ・デュシェン
リアルワインガイドで表紙になり話題騒然となったブルーノ・デュシェンをご案内いたします。
フランスの自然派造り手はいい意味での「ワイン馬鹿」の集まりですが(笑)、その中でもウルトラTOPの最高峰と新井順子女史が語るブルノ・デュシェン。
キノコつくりのスペシャリストの座を捨ててワイン造りの道に足を踏み入れ、シャソルネでの見習いを経て独立したのが南仏はスペインとの国境に接するバニュルスでした。
購入した3haの畑は300mも高さがあり、畑が傾斜しているため当然トラクターは入れず馬で耕すことすら出来ないほど。人の手でようやく仕事が出来るのです。
あまりに劣悪な環境に「こんなところに畑を買ったらおまえは一生牢屋だぞ」という仲間達の忠告にも「太陽が在って奥さんの実家のスペインが近いから」という理由でこの地を選んだ彼の人柄がうかがえます。
初めて市場に顔を出した2003年のワインがリアルワインガイドでも激賞された南仏のライジングスター。入荷が少ないのが難点です。
コリウール コラル・ヌー [2008]
ブルーノ・デュシェン
Colllioure Rouge Corral Nou 2008 Bruno Duchene
赤・750ml
グルナッシュ85%、カリニャン15%
(WineShop MARUYAMAYAより)
(*)WineShop MARUYAMAYAより購入。5,940円(税込)。
コリウール・ルージュ・コラル・ヌー2008
*我々BIO生産者とフランス中をあっと言わせた南仏ワイン。
他の地域に比べ、あまりに太陽の照りが強いため、土がコンクリート状態になる程固いのであります。
訪問した時は、畑の葡萄の足りない所に植樹をしている最中でした。
パーン、パーンと物すごい音が聞こえるのです。
それはブルドーザーでも敵わなかった土に葡萄の赤ちゃんを植える為、ダイナマイトで穴を置けてたのでした。
今まで色んな造り主を訪問してきましたが、ダイナマイトを用いて植樹をした人とはお目にかかった事はありません。
信じられない光景です。そんな固い土に、ガッと根を張った葡萄から生まれたワイン。
勿論一切補糖はしてません。
まさに南のロマネ・コンティと呼びたい位美味しいワインです。
天然アルコール度数 14.44度。
品種:グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール85%、カリニャン15%
平均樹齢:60年
土壌:片岩質
収量:15hl/ha
生産本数:2,500本
畑:Corral Nouというちょっと変わった響きの言葉はフランス語ではなくカタルーニャ語で「新しい羊小屋」という意味になります。カタルーニャ文化の影響を残すスペインに近いフランスの南西地方らしい名前でもあい、もともとこのワインの畑の区画の名前です。
(モリタやより)
フランス■□ Vigneron Bruno Duchene □■バニュルス
ヴィニュロン ブリュノ デュシェン
● こんなに自由に、全ての束縛から逃れて、ただ自然の大いなる懐に抱かれながら、土地の恵みの葡萄をワインに転換することが、こんなにも大きく心を揺さぶるなんて、本当に素晴らしいと思っています。そして、そんなワインを皆さんにご紹介できることがただただ嬉しいです。
ブリュノ・デュシュンの、心に染み入ってくる味わいをご存じ無い方にとっては、フランスの西南、有る意味、ワインの本流から外れた地域の名も無いワインなど、全く興味を持たないに違い有りません。ましてグルナッシュなどと聞いても、
「あぁ・・、シャトーヌッフの構成品種の一つだよね・・」
位の感想で、
「ルーミエのミュジニーは何とか手に入らないだろうか・・」
という寝ても覚めても頭から離れない深い願望に遮られて、いつまでも呪縛された自身の世界観から逃れることなど、他人のことのように思われてしまうのかもしれません。
でも、一途に何かを追い求めることは決して悪いことではなく、スペイン国境の南仏の辺境の地で、ダイナマイトで植樹をし、両デュガ、ジャン=フランソワ・コシュも仰天するに違いない低収量で、比類ないテロワールから比類ないワインを生み出すブリュノ・デュシュンも、きっとそうした性格の方なんだろうと 思います。
彼の生み出すワインは、ブルー色彩が基本の、鮮烈なエチケットに描かれた、そのまんまの香りと味わいをみせます。強い日差し、青い海、(見えないけど 風・・・)、丘、段々畑、そして淡い海の色の空(見えないけど空気・・・)。そしてブリュノ・デュシュン・ヴィニュロンと書かれたカプスュルが、全てを物 語っているようです。ドメーヌでは無く、ヴィニュロン、葡萄栽培者で有ると言う事なんでしょう。
もしかしたら、ブリュノのワインは高いんじゃないか?と思う方もおられるかもしれません。どのように感じていただいても、それは全く構わない訳ですが、 noisy 的には、とても安いと感じています。わざわざお奨めしなくても、きっとすぐ売切れてしまうとは思うのですが、何ゆえにワインが好きなのか、とかの本質の部 分で知っていただきたくてゴタクを散々並べています。グラス一杯の中から感じ取れるものがとても多い、本当に素晴らしい表現のワインです。希少すぎて、勿 体無くて、とても飲んでからのご案内には成りませんで申し訳ないのですが、本当にお奨めです。
【きっと飲めないんだろうな・・・(T.T! 】
個人的には本当に素晴らしいワインだと・・・思っています。誰が言い始めたのか知りませんが(本当は知ってる・・)、南仏のロマネ=コンティなどと言われ ているようです。言いたい気持ちは判りますが、ロマネ=コンティとは飲んだイメージもテロワールも全く違うし一致しそうな部分も感じないので、そんな呼び 方は当てはまらないかと・・思います。ブリュノ・デュシェンはロマネ=コンティを造りたい気持ちはあるのかもしれませんが、ロマネ=コンティ、もしくはそ の複製物を造ろうと思ってこれらのワインを造っているわけじゃ無いでしょう。
このような、モ ロにエチケッタどおりの太陽と山と海と丘(岩盤だらけのね・・)を感じさせるワインは、もしかしたら飲む人を選ぶのかもしれませんよ。ブルゴーニュと同じ ものを期待してもそれは無理!ブルゴーニュのワインはブルゴーニュでしか納得できないものです。何かと比較の対象にするべきワインじゃ有りません。
しかし、本当に岩の味がする(土じゃなくて・・・)、太陽のメチャ強い光を感じる、海から吹きつける風が吹いているワインなど、いや、それがまざまざと感じられるワインなど有ったでしょうか。しかも、ワインとしてかなり高レベルな出来をしていると感じています。
まあ、着たばっかりで、しかも今回は、前よりも多く戴けたので、飲んだ数は少ないとは言えnoisyは前のヴィンテージを飲んでいるわけですので、皆さん にも是非飲んでいただいて、塩と石灰(そんな小さなものじゃあ無いが)と太陽光とほんの少しの乾いた土の産物を評価していただければ・・と思います。 え~、絶対お薦めなんてしませんよ。残ったら全部 noisy のもの・・です!
2008Corral Nou Collioure Rouge
コラル・ヌー コリウール・ルージュ
【おっと~、2008年のコラル・ヌーは、今でも美味しく飲めるぞ!】
いや~、飲んじゃいました・・・。2007年までのコラル・ヌーとは、ちょっと違う感じです。・・と言うのも、このコラル・ヌーの区画からスペシャル・キュヴェを造った関係が有るのか(、それともヴィンテージの特徴なのかは断定できません)・・・もしれません。
かなり透明なミネラル感が目立つ感じで、そうだなぁ・・・敢えて言うなら、モレっぽい2007年までに比較して、2008年はシャンボール・レ・シャルムみたいだ・・とすると判りやすいでしょうか。力強さはやや控え、美しさに磨きを掛けた感じで、しかもたっぷりのミネラルが表面に出てきていますので、目茶美味しく飲めてしまうんですね。
最も、これから時間を置いてしまうと「締まって」硬くなる可能性が有ります。さっさと飲むか3年置くか・・・お早めにご判断ください。超お奨め!2008年はかなり価格も下がっています!
以下は以前のコラムの丸写しです。
【力強さと大きさを表現したコラル・ヌー!】
どうでしょうか、一般受けはおそらくラ・パスコーレなのかもしれませんが、飲んだら一番美味しい赤はこのコラル・ヌーなんじゃないかな?と思います。こ ちらもグルナッシュによるモノ・セパージュですが、より大きな構造を惜しげも無く表現してくれますから、ちょっと気難しい時期に開けてしまうとヘソを曲げ がちなラ・パスコーレよりも、美味しさがストレートに伝わってくると思います。
空気を取り込みながらじんわりと膨れて、少しずつ表情を複雑にして行きます。とても大きいが、空虚な部分を全く見せないワインです。(2005年ものまでは・・・ね。2006年のテイスティングはまだ先です。)きっと期待を裏切らないでしょう。お奨めします!
(NOISY'S Wine Selectsより)
Bruno Duchen ブルーノ・デュシェン
リアルワインガイドで表紙になり話題騒然となったブルーノ・デュシェンをご案内いたします。
フランスの自然派造り手はいい意味での「ワイン馬鹿」の集まりですが(笑)、その中でもウルトラTOPの最高峰と新井順子女史が語るブルノ・デュシェン。
キノコつくりのスペシャリストの座を捨ててワイン造りの道に足を踏み入れ、シャソルネでの見習いを経て独立したのが南仏はスペインとの国境に接するバニュルスでした。
購入した3haの畑は300mも高さがあり、畑が傾斜しているため当然トラクターは入れず馬で耕すことすら出来ないほど。人の手でようやく仕事が出来るのです。
あまりに劣悪な環境に「こんなところに畑を買ったらおまえは一生牢屋だぞ」という仲間達の忠告にも「太陽が在って奥さんの実家のスペインが近いから」という理由でこの地を選んだ彼の人柄がうかがえます。
初めて市場に顔を出した2003年のワインがリアルワインガイドでも激賞された南仏のライジングスター。入荷が少ないのが難点です。
コリウール コラル・ヌー [2008]
ブルーノ・デュシェン
Colllioure Rouge Corral Nou 2008 Bruno Duchene
赤・750ml
グルナッシュ85%、カリニャン15%
(WineShop MARUYAMAYAより)
(*)WineShop MARUYAMAYAより購入。5,940円(税込)。